DVORAK配列はアメリカのDvorak氏が1930年代に考案した(らしい)キーボード配列
です。英語入力に最適な配置を目指したものだそうです。
配列の詳細などについては 植竹 良太さんのページ など
を参照してください。こちらのサイトでWindows上でDVORAK配列を使うための方
法も詳しく紹介されています。
以下では私が実際に使っているソフトについて書きます。
dvorak kr はWindows(2000, 98)で使えるキー配列をDVORAK化するソフトウェアで
す。上記の植竹さんのページで紹介されている方法では使用するドライバを変え
ることでDVORAK化を実現していますが、この方法だとDVORAK化するにも元に戻すの
にもWindowsの設定ファイル(System.ini)を書き換えて再起動する必要がありま
す。dvorak krではソフトを動かしている間だけDVORAK化することができ、
手軽にDVORAKを試してみることができます。
実はすでに release 3 が出ていますが、事情により release 2 を使い続けてい
ます。 Ctrl キーを押しながら他のキーを押した場合の挙動が両者の間で違って
いて、 release 2 では Ctrl を押したまま他のキーを押すと、 Ctrl +
「QWERTY 配列でその場所にあたるキー」を押したことになりますが、 release
3 では Ctrl を押しながらでもそうでなくても DVORAK 配列として動作します。
私が release 2 を使っているのは、Meadow (Emacs を Windows に移植したもの)
を使っていると、 Ctrl を押しながらの操作( Emacs での基本的な操作はほとん
ど Ctrl + アルファベットキー)は元の QWERTY 配列のまま動いてくれた方がい
い、という勝手な理由によるものです。
本当はキー配列をDVORAK化したら、Meadowの編集操作のキーもそれに合わせて変
更するべきなのですが、今のように練習のみでDVORAKを使い、普段はQWERTY配列を
使っている状態ではそれは難しいです。
日本語キーボード(106、109、112等)ではキートップにひらがな
が刻印されており、IMEの設定でかな入力を選択することによってローマ字を
経ずに日本語を入力することができます。しかし、かな1文字に1つのキー
を割り当てているため、最上段(数字の刻印がある段)まで使わなければならず、
右手の小指で押さなければならないキーも多くあるため、手の移動が激しくあま
り打ちやすいものとは言えません。
富士通 が開発した、親指シフト入
力では、スペースキーの両隣のキー(普通のキーボードでいう変換キー
と無変換キー)を一種のシフトキーとすることで、1つのキーに2つ以上の文字を当
てていて、スムーズで打ちやすい入力法になっています。NICOLAは親指シフト入
力を、 日本語入力コンソーシアム
が規格化したものです。
NICOLAや親指シフト入力についてもっと詳しく知りたい方は、タイピング・リンクから関連するページに行っ
てみてください。
以下では私が実際に使っているソフトを紹介します。
Windows用のキーボードを擬似NICOLA配列にするソフトです。設定用ソフトを使
って簡単な設定を行ってから、起動してオプションをチェックするだけで簡単に
キーボードを擬似的にNICOLA化できます。ネイティブなドライバではないため、
完全にJISかな入力の代替として使うことはできないのが残念なところ。速度は
Q's Nicolatterよりも遅目だそうですが、私はQ's Nicolatterを使っていないの
でなんとも言えません。
入手は日本語入力コンソーシアム
からどうぞ。
Windows用の親指シフト練習プログラムです。基本的な打ち方を覚えるまでこ
のソフトで練習すると良いでしょう。
入手は 親指ひゅんQと同じ日本語入
力コンソーシアムから。
漢字直接入力(以下、漢直と略)はある特定の打鍵の組み合わせによって
かな漢字変換を経ずに、直接漢字(およびかなやカナなど)を入力する
方法の総称です。私が練習しているのはT-Codeいう方法ですが、他にもいろいろ
な方法がありますので興味のある方はこちらのリ
ンクをたどってみてください。
以下では私が実際に使っているソフトについて書きます。
tc2は北嶋 暁さんが製作されているEmacs用のT-Code(およびTUT-Code)ドライバ
で、Emacs Lispで書かれています。T-Code(やTUT-Code)の入力に対応する他、コー
ドに含まれない文字やストロークを覚えていない文字を入力するための方法とし
て、部首変換(2つ以上の漢字を組み合わせて別の文字を入力する方法)や、交ぜ
書き変換(熟語などをかなと漢字の混じった状態で書き、変換する方法)をサポー
トしています。
旧版であるtc1.9xは前田薫さんと斎藤靖さんによって製作されていたそうです。
入手は北嶋
さんのページからどうぞ。
eelll(「うなぎぎぎ」と読むらしいです)はtc2の配布パッケージに含まれている
T-Code練習用Emacs Lispです。ひらがなの打ち方から始まり、カタカナや数字、
そして漢字の入力法まで各レッスンで段階を踏みながら進めていけます。一度出
てきた文字も後のレッスンで繰り返し出てくるので復習もバッチリです。ちょっ
と繰り返しが多すぎて嫌気がさす事もありますが(^^;
eelllと似た機能をもった単独で動作するソフト、dogggというのがあるそうです。
eelll単独での入手はできないと思いますので、tc2のパッケージから入手してく
ださい。dogggは、DOS用は北嶋さんのページから、Mac用はT-Code Laboratoryか
ら入手できるようですので、リンクの
T-Code関係のところからたどってみてください。
徳岡宏樹さんが製作された、Windowsの一般的なアプリケーション上でのT-Code
(とTUT-CodeおよびG-Code)による入力を可能にするソフトです。Meadow(ではtc2
が使えるからいいのですが)など、使用できないアプリケーションもあります。
tc2で使える部首変換や交ぜ書き変換などは今のところ使用できません。
入手は徳岡さんのページ、T-code修行中 〜漢
字直接入力のすすめ〜からどうぞ。
漢直Winと同じ、徳岡宏樹さんが製作されたT-Code(およびTUT-Code・G-Code)用
のストローク検索ソフトです。文字(文字列でも良い)をコピーしてクリップボー
ドに入れてから漢索板のウィンドウをダブルクリックすると、その文字を打つた
めのストロークが色付きのグラフィックで表示されます。
入手は漢直Winと同様、T-code修行中 〜漢
字直接入力のすすめ〜から。