レッスンについて 僕が考える理想的なクラリネットのあり方はpからfまでを強くかつ美しい音色で演奏することです。ここまで読んで「pを強く美しく?美しくというのはわかるけど何で強くなんだ?」と感じる方も居ると思います。僕がミュンヘン時代に師事したゲルト・シュタルケ氏のピアニッシモが天井から降り注いで来るような(響きいっぱいの)音だったので、僕はひたすら恩師の音を目指して来たわけです。遠くまで鳴り響くpというのは実際は大きな音です。でも決してウルサく聞こえない(甘く美しい)音であれば立派にpが成立するのです。そしてそんな強いp(決してデカい音ではなく強い音という意味です)を吹けるようになると今度はfまでの音色を豊かで美しく表現できるようになります。 又吹き手が演奏時に楽器(クラリネット)に良くないストレスをかけると、そのストレスが歪みとしてすぐさま音色に現れて聴き手にストレスを与えてしまいます。世の中にはストレスを更に増長させるような音やコンサートが溢れています。 音とフレーズ感をピカピカに磨くことで、難解な曲もロマンティックになり、簡単で優しいメロディーも涙が出るほどの美しさと癒やす力を発揮できるのです。 それでは具体的にどうやって音を美しく強く磨いて、フレーズをどう歌うのか。あるいは指をどう動かしてやれば美しい音の動きを表現できるのか。何よりも聴き手に感動してもらえるにはどんな練習が必要か。 まずは自分自身が楽器(クラリネット)と仲良くなって、吹いている時に自分も楽器も楽しくかつ癒やされる関係になれる方法を見つける事が大切なのです。僕のレッスンの中ではそういう事を基本に考えながら、まず基本奏法から始めて、じっくりと上手くなってもらいます。 初心者の方、趣味で吹いている方、アマチュアだけど自分としてはプロに近い演奏を志している方、音大を受験したい学生さん、プロになりたい人。それぞれのレベルの中に必ずある問題点を判断して一緒に作業して上手くなってもらうのが僕のやりたいレッスンです。 個人レッスンは1回7千円です。 月に2回程度のペースでのレッスンとなります。 詳細につきましてはメール tanijiri@khaki.plala.or.jp でお問い合わせ下さい。 |