アイツも入社、日本科学未来館で見た未来

ロボット・ミーム展

2001年7月10日に、東京都のいわゆる臨海副都心にオープンした日本科学未来館。
次代の科学技術者を育成する為、子供が科学分野に親しみを持てるよう工夫を凝らしている施設で、宇宙飛行士の毛利衛さんが館長を務める事でも知られている、まだ新しい建物だ。
2002年1月13日、この施設にはある意味この上無く相応しい人材?として、あのASIMOが就職する事になった。主な業務はロボットコーナーを解説するインタープリター。当日は入社式まで行って彼の入社を祝い、今後の活躍に大いに期待を寄せていたらしい。
おっと、今回はこれが主題ではない。

「ロボットは文化の遺伝子を運ぶか?」

こうした問いかけで始められたその展示会は、それまでの企業・団体の技術レベルや新製品を公開するいわばロボット版モーターショーの様なものとは全く趣旨が異なり、人がロボットを通して何を見つめ考えていくのか、またロボットが"ミーム"(文化的遺伝子:後述)の伝播を担い得るのかといった、人文科学的な分野にむしろ比重を置いている点が特徴となっている。
展示されたロボットは僅か3体と決して規模は大きくないが、そこに込められたテーマと何度か行われた関連イベントは、現在の無邪気なロボットブームに一石を投じるものになっていたのではないのだろうか。確証は無いけど。
もちろん今のブームあればこその展示会だろうから、単純にこんなロボットも有りなのねと楽しむのも良いし、むしろ子供に何かを感じ取ってもらいたいという施設なのだからその方が入口として相応しい。子供達にはその何かが将来この展示会の趣旨に結びついてくれるようになればOKだと思う。

では以降の頁にて内容を小分けにして紹介。今回はちょっと固いやね。

GEO-COSMOS

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[reports-08] 2005.08.15再編
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