新世紀は神奈川から、RoboFesta神奈川2001

PaPeRo

NECの"PaPeRo"(Partner-type Personal Robot)。
今回はこのロボットについても結構興味を抱いたので紹介しておきます。


このロボット、既に幾度となく様々なメディアを通じて紹介されていますが、会場ではその具体的な利用方法というか研究内容について多くの研究機関(主に大学)のスライドが紹介されていました。
研究課題について幾つかあげると、音声認識、表情からの人の識別、複数台での連携、人への心理的影響など様々で、ASIMOのようにどう人の動作に近づけていくかという事を追求するのとは異なり、生活空間の中でどう人と関わり活動させるかという部分が強調されていたように感じられます(誤解の無いよう補足しますがASIMOがそれを除外している訳ではありませんよ)。PaPeRoそれ自身は既に10人程度の人物を見分けたり、約650の語数認識、約3000の語数を話せたり、ある程度の感情表現を持っていたりと、多くの機能を既に有していますが、これに複数台ロボットによる連携など含めていくと、例えば展示場案内などでのPaPeRo同士の連携によるお客さんの誘導みたいな事はすぐにでも想像できますよね。
そして何より構造がシンプルなのが利点ですね。動作時間が1充電で2〜3時間と比較的長めで(ASIMOやAIBOはせいぜい30分〜1時間)、メンテナンスも稼動部はいうまでも無く、システム面がWindows98ベースなので(逆に不安もあるが)わかり易いものになっています。この辺はNECらしさなんでしょうか、ソフトウェア面は腕の見せ所なのかもしれません。
ASIMOのような人型(労働支援型)ともAIBOのようなペット型とも違う両方の役割を適度に担える存在になりそうです。ちょっと違うかもしれませんが、「スターウォーズ」の"R2−D2"を連想してしまいました。よりシンプルではありますが、役割的にはかなり近いものがあるんじゃないでしょうか?
今回のデモンストレーションを見る限りでは、商品として目的からデザイン面に至るまでかなりまとまっているようなので、まだ商品化の話まで行っていないようですが、それもそう遠くはないのかなと思えます。会場でも女性や子供には好評で、AIBOのようなペット的な要素に実用的な要素がプラスされたロボットといえるので、必要性まではまだわかりませんが、可能性はかなりあるんじゃないでしょうか。

PaPeRoたち


Angel Type?
メルヘンちっくバージョン
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