31cmF4.5 磨き

→望遠鏡 


磨き始めです。

ピッチ(KR-3)は28℃のとき、JP硬度−8、針入度−5くらいでした。
磨き初日は24度。

ピッチ片が独立している為、セリウムの補給はちょっと面倒です。
少し磨くとピッチ面上の研磨液が乾いてしまい、ストロークが重くなります。
ゴムの上を擦っているようにとても重いです。

ピッチ盤は意識して盤より大きく作って
あるのですが、時間をおいて研磨を始
めるとピッチの角が欠けてしまいます。

しかたなく端を斜めにカットします。

磨き6時間です。

セリウムを濃くしたらストロークは軽く
なりましたが、少し擦るとピッチ面と
鏡面が密着(セリウムが逃げる)して
重くなります。
だいぶ磨けてきましたが、光を当て
るとまだ反射するので磨けてません。

 4 磨き7時間30分です。

だいぶ磨けてきて、ルーペで見ても砂目は確認しずらくなりました。
でも端の1(〜3)mmは砂目がまだ残っています。

ストロークは相変わらず非常に重く、筋トレ状態です。

※20℃でのピッチ硬度は針入度で2〜3でした。
これは針の直径φ1mm、荷重200g、時間1分で、0.1mmの針入につき1
しています(正しい計測方法かどうかは分かりません)。

ピッチの間隔はまだ4〜5mm開いているのですが、ストロークが重くてしかたない
ので、ピッチの角を斜めに面取りしました。
でも重さは改善してません。

ピッチ盤の端の密着が強いのが原因のようです。

 6 磨き9時間30分です。

磨きもだいぶ進んだので、QCAMテスター(ベガさんの製作を真似たもの)のテスト
を兼ねてフーコーテストしました。

強いターンダウンとステップがあります。
※右側から光があたって影が出来ているように見れば面形状が分かります(?)。

磨き10時間30分です。

端の砂目も消えました。

7時間半以降、セリウムをWB社のもの
からNTKのものに替えました。なので
ピッチ盤の色が変わっています。

磨き10時間30分のフーコー像です。

1時間の研磨で端の形状が逆転しました。
端は強いターンアップで、中心に行くにしたがい高くなっています。

端の密着が強い状態で磨いている為、こんな形状になったようです。
端がどうしてアップするのか分かりません。

砂目もとれたようですが、さらに数時間磨きます。

クッキングシートを挟み、常温で一晩おいてから磨きだしました。
ピッチの状態も良くなり(一時的でしたが)オーバーハング(横ずらし)もスムーズに
出来ます。

整形に入る前に、ターンアップを弱める為とパラボラ化の準備としてオーバーハン
グを8割入れて全面研磨を続けました。

10 磨き13時間のフーコー像です。

オーバーハングの効果は全くありま
せんでした。

右はナイフを10mm前進させた位置
でナイフの切り込みを変えています。
ターンアップの状態が良く分かります。

11 磨き14時間のフーコー像です。

中央の掘り込み速度を上げる目的で、前ずらし(聞いたことない)で磨きました。

多少滑らかな面になりましたが、傾向は変わってません。

 *****************************************

有効径315mm、焦点距離1388mm。F4.4になりました。
これで全面研磨は終わりにして、整形に入ります。

 

←砂ずり ←ピッチ盤  整形→