31cmF4.5 研磨1 荒ずり(#80まで)

→望遠鏡


 

NGWより31cm用鏡材キット
KIT1250を個人輸入しました。

他にも購入したものがあり、2便
に分かれて来ました。
写真左はそのうちの一つで、
ダンボール箱がぼこぼこになって
います(中身が心配)。
右は研磨材と大きさ比較用に
150mmノギスが置いて有ります。

鏡材はパイレックスで、直径318mm、厚さ54.8mmです。

両頭グラインダー用砥石GC-120を可変モーターに取り付け、鏡材の面取り
をしています。

ターンテーブルも回転しています。
グラインダーのモーターは80rpmがMAXなので遅すぎますけど・・・。

鏡面の荒削りにジスクグラインダーを使います。

ダイヤモンドツールは高価なので、超硬粒を溶着したツールを為してみました。
鏡面に超硬粒か当たって跳ねてしまい、削れませんでした。

切断用のダイヤモンドカッター(510円で買ったもの)を取り付けて削ってみま
した。
とてもよく削れます。砥石が新しいので研削面はすり鉢状の目に削れます。
最初に刃を丸めてから使った方が良いかも知れません。

ジスクグラインダーのカバーははずしてあります。
怖いので神経を使いながらの作業です。

鏡面には水を撒いて削ります。乾くとガラスの粉が舞ってしまいます。
マスク、メガネ(ゴーグル式が良い)、耳栓が必要です(ものすごい騒音です)。

ダイヤモンドカッターによる鏡面の荒削りを終えたところです。

鏡面側の角に有るヒビ(運送中のもの)を取りきる為に、縁を残して2mmほ
ど全体を深く削って有ります。

縁を残したのはダイヤモンドカッターの作業では欠けが発生するからです。

研磨機を使い#80砂で、残した縁より内側の部分を先にならします。
その後で、縁を削ります(写真)。

鉄皿はφ150mmで、平面のままで使っています。面取りはして有りますが、
曲率と同じカーブは付けて有りません。

縁が削れたら、曲率を測りながら全体を削ります。

鏡面角のヒビが取りきれなかったため、途中で鏡材の面取りやダイヤモンド
カッターでの削り込みもしています。

盤ガラスは青ガラスで厚さ43.5mmです。

盤ガラスもダイヤモンドカッターで荒削りをしました。
縁は残して有ります。

鏡面の砂ずりと同様に、盤ガラスも鉄皿で削ります。

同心円の溝に入った砂は循環しないので、溝は無いほうが良さそうです。

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盤ガラスの面取りに、超硬シャープナーというダイヤモンドツールを使って
みました。
平円板にダイヤモンドが電着して有り、綺麗にとてもよく削れます。
もっと早く使っていれば鏡材の面取りにも使ったのですが・・・。

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鏡材にハンドル(ヘタ)を貼り付け
て共ずりします。

ハンドルはプーリーを旋盤加工し
たものです。
アスファルトピッチの付いたハンド
ルをガスで熱し、お湯で温めたガ
ラスに貼り付け、自然冷却します。

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#80の砂ずりを終了したところです。

自作球面計での測定では
鏡面 d1.29±0.01/170
 盤  d1.31/170

ほぼ目的の焦点距離(1400mm)
になりました。

鏡材の厚みは50.8mmになりまし
た(縁で4mm削った)。

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