31cmF4.5(F4.4) 整形

→望遠鏡


いよいよ整形に入ります。

磨き上がりまでは全面ピッチ盤で行ないましたが、気温が下がって
ピッチが硬くなり、全面ピッチ盤での整形が困難になりましたので、
ここからは部分ピッチ盤(φ114mm)で整形する事にします。

1

整形50分 

(左)磨き終了時点ではターンアップと
中心にかけて2段に高くなっているので、
中央の掘り込みをしています。

(右)中央が深く掘れてしまいました。
左のストロークを見れば納得です。
中央でストロークが重複するからですね。

2

整形30分+30分 (合計1時間50分)

(左)上の写真で、ターンアップと中心
穴を除いた部分はドーナツ状に盛り上
がっています。その部分を直接削り込
んでいます。
その後でターンアップを落とします。
(右)ピッチ盤が硬くて、ターンアップは
短時間でほぼ消えました。
ドーナツ状は弱まりもう少しです。
r50付近の溝が目だってきたのでこの
整形法はこれで終わりにします。

3

整形30分+30分 (合計2時間50分)

(左)上のゾーンを直接責める方法は
溝を作ってしまう様なので、全体を”WW”
のようにして掘り込みます
(これはテサローの本に載っている方法)。
ストローク長を変えて各ゾーンを責めます。

(右)滑らかな面になりました。
これで修正量の20〜30%程度です。

3-2

(同上)

(左)フーコーテストのナイフを10mm
前進させ、ナイフを3割ほど切込んだと
ころ。ターンアップが少し残っています。
(中)ナイフを7割程切り込んだところ。
同じくターンアップを示しています。

(右)整形に使っているピッチ盤です
(2時間50分使用後)。
※ラップして有ります。

4

整形30分+30分 (合計3時間50分)

鏡周側のカーブが弱かったので、周辺のカーブを付けました。
周囲は修正量50%近くになりましたが、中央には平らな面(修正量30%)が残って
しまいました。

 5 整形30分+20分 (合計4時間40分)

中央のカーブを付けと、全体の掘り込み
を行ないました。

これで修正量の70〜80%です。

5-2 (同上)

(左)ロンキー像をとってみました。
中心は荒れてみえますが、普通の
フーコーテスターで確認したところ問題
有りませんでした。

(中、右)端の状態も良くなってきました。

  画像右下の数値の符号(+,−)が逆だったので直しました。
+は鏡より遠ざかる方向、−は鏡に近づく方向です(95%ゾーンを基準)。

6

整形20分+20分+20分
        (合計5時間40分)

修正量を見ながら全体を掘り込みました。

まだ余裕はあると見ていたのですが、
中央以外はオーバーしてしまいました。

7

整形10分+3分+2分 (合計5時間55分)

セリウムを薄くして、中央の掘り込みと鏡周を磨きました。
中央は掘れましたが、端は負修正に戻せませんでした。

過修正で不満は有りますが、使用可能な精度では有ると思いますので、一旦終わりに
して、後は星像チェックにて最終判断する事にします。

7-2 (同上)

中央にへそが出来てしまいま
した。

→QCAM-FT測定データ

1/6λ位

7-3 (同上)

ロンキー像

ロンキー像は全体のカーブを
確認する為に使いました。
左画像で中央が荒れているのか
と思いましたが、そうでは無いよう
です。
普通のフーコーテスターでは問題
ありませんでした。

8

石川町SLF(2002.10.5〜6参加)にて星像テストしたところ問題なさそうなのでこのまま
メッキすることにしました。

メッキはジオマティック鰍ノお願いしたところ、10日程で上がってきました。

 

フーコーテストの様子  (メモ)

鏡&台

QCAMテスター

 

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