農業風景の日常詩
あぜみち・9
   

7/7付
 早朝に起きて、ナス畑に行くのが日課となってきましたが、10月頃迄はこんな毎日が続きます。ところでそのナスで今年、JA小山北部地区の部会長を受けた為に、その他の役職と合わせて非常に多忙な日々を送っています。
特に6、7月は 会議や市場研修、現地検討会、目揃会、更には市場関係者の接待や飲み会、その他会員の病気見舞や葬儀等々数えたらキリがない程です。その上苦手な挨拶も何度もしなければならず、頭の中は常に梅雨空同様スッキリとは晴れない状態です。
"まあこれも人生の試練か"と思い頑張っていますが、その分産直センターと疎遠になることが気掛かりです。(塚原)


7/14付
 毎日むし暑い日が続きます。この湿気と温度は、雑草たちをびっくりする程元気にします。
 苺の苗の手入れに忙しくて、久しぶりに畑に行ってビックリ!!
どこから手を入れればよいのかわからないくらい雑草が伸びていました。あっぱれお見事、の生命力です。汗びっしょりになりながら、やんわり育った雑草を刈りました。
これから来る夏、充分に体力をつけ、スクスク育つ雑草からもエネルギーをもらうつもりで、前向きにがんばろう!暑さになんか負けないぞ!不景気にだって負けないぞ!です。気持ちだけはねー(五月女)


7/22付
 午後になって雲が出てきて涼風が吹きぬける。さてとトラクターを乗り出した。
それにしてもオレもとしだがこのトラちゃんも消却年限はとうの昔に過ぎた、言わばポンコツの老トラ。エンヂン音も軽やかよく働いてくれる。老老相見互見と言うことか。
ハンドルを切りながら西の空にふと見つけた雲の切れ目にのぞいた天空の小窓。そう思って見ないと見られぬ今日の終わり間際の大自然の小さいショーの一コマに心動かされ一日の終りにありがとう。
では又。(国母)


7/28付
 梅雨の戻りなのでしょうか、毎日の雨にウンザリ。田畑の雑草も伸び放題、作業も進まず、ちょっとイライラぎみです。今年は太平洋高気圧も弱いとのこと、これからの稲の生育状況も不安で心配です。
 西日本での大雨による土砂災害のニュースに心が痛みます。人災ではないかと思われる地域も目立ちました。水田は多量の保水作用もあり、気温上昇をおさえ、環境を守る上でも重要な役割をはたしています。
 真に自国の食糧調達と人にやさしい職業に誇りを持って、農業の未来を確固とするための8月30日へ腕まくり。雨のこぬ間に、稲と背くらべの草取りを急がねば!!(猪鼻)


8/4付
 7月29日〜30日鬼怒川温泉で「全国野菜園芸技術大会」という催しがあり、そこで有名な「那須の白美人ネギ」を試食する機会がありました。朝食の折、偶然にも今大会の実行委員長でもあり、これを導入、普及させた当事の大田原ネギ部会長の村上千秋さんと同席し、色々と話を聞くことが出来ました。残念ながらネギの軟白部を作る為の資材が、特許権の関係で視察は一切出来ないそうですが、あの甘さを出す為のヒントを教えて頂きました。
 今ではいくら生産しても足りないほどに、栃木県を代表する有名ブランドに成長したこのネギ、忙しい中参加した甲斐がありました。(塚原)


8/18付
 お盆も終り、気分は秋。農作業も苺の定植準備に入ります。堆肥を入れたり、肥料を入れたり、定植ベッドを作ったりと力仕事がまっています。
見れば田んぼの稲も日ごとに頭をたれ、実ってきたようです。
 今年は朝から晴れという日が数えるほどしかなく、じめじめと蒸し暑い日が続きました。苺などは苺の病気が多くなっていると心配されています。
一生懸命世話をしてやっとこれまでに育った稲や苺、せめて平年並みの収穫になってほしいです。秋晴れのさわやかな日が続くようになるまで「残暑とのたたかい」もうひとがんばりです。(五月女)


8/25付
 灼熱の夏がほんの少し息切れしたか、今朝の空は鰯雲の朝日に映えたのを見た。
ほんの少しだが風に小さい秋の気配も。稲穂も日毎に黄金色。
昨日暑いさなかに植えたブロッコリーの小苗、夕方にはさすが葉っぱが垂れ下っていたが、今朝は小さい手の掌をいっぱいに広げてかわいいガッツポーズ。
バテてはおれんわ、仕事の合間に電話かけ、電話かけの合間に仕事か、なにせ忙し、忙し。
では又。
(国母)


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