農業風景の日常詩
あぜみち・79
   

3/8付
 2月に寒仕込み味噌を造りました。10月になるとおいしい味噌が食べられます。
3月になり、すっかり春らしくなり、暖かい日が続いています。先ごろ早朝、太陽のまわりに丸く虹がかかっているのを見ました。私にとってははじめてのできごと。早朝からこんなにも綺麗な光景が見られるとは―。感激でした。
12月に2個ずつ大根の種を蒔き、1本に間引き、その大根が太くなり、あと1か月もすれば春大根として皆様の元へ届けられます。
お楽しみにー。
(柏崎)




3/15付
 皆さんこんにちは。今日3月13日(土)は今年に成ってからの久々の恵みの雨となりました。この雨は、農作物は基より、この時期の流行である花粉症抑制に少しでもなればと思います。なぜならば、我が家では嫁さんのみ花粉症保有者であり「くしゃみ・鼻詰まり・目から涙」の三拍子そろい踏みで本当に辛そうでした。出来る事なら変わってやりたいと思う???今日この頃でした。
 さて、3月も中盤に差し掛かり、河津桜も咲き誇り春が一歩一歩近づいています。先日、牛蒡・大根の播種作業が終了しました。来週からはネギの定植が始まります。そして、3月下旬から6月上旬に掛けて春大根の収穫。5月中旬から6月下旬に掛けて、春人参収穫。更には、7月上旬から来年の3月下旬までネギの収穫作業が始まり、気持ちも体も一気に戦闘モードに入っていきます。
皆様には、新鮮で安心安全なお野菜のお届けを出来る様に努力致します。
それでは、いつもいつも同じですが、心穏やかにお体に気を付けてお過ごしください。
(渡辺)
追記:3月の誕生月の花は桜があり、花言葉は「精神の美」「優美な女性」となっております。




3/22付
 春の彼岸ともなると、草木の芽吹きや桜の開花も始まり、農家にとっては、いよいよこれからが本番という感がしていますが、そんな時必要なのが、毎年記帳している品目ごとの栽培履歴です。
それらを参考に播種や定植の時期を決めていますが、異常気象が当たり前の様になっている現状、失敗や反省点が目立つ様になってきています。
記帳することは義務付けられていますが、歳時記としても役立っています。
(塚原)




3/29付
種の自家増殖・採取、在来種の維持に危機が
農家の問題にとどまらず消費者にも影響(その1)
 栃木県が供給するコシヒカリ原種の価格が3.3倍になってしまいました。原種は種を作るための種で、農業試験場原種農場で栽培され、昨年は465円/kgだった価格が今年は1548円/kgです。麦、大豆もそれ以上上がりました。理由は「設備、機器の更新費用」の説明ですが、主食の生産を県が軽視している表れで、政府の種子法廃止などの姿勢が根底にあります。種子生産農家の収支悪化、減少も進みます。原種価格の上昇で、民営化で安く作れとの圧力も出てくれば、政府の思うつぼでしょう。
 改定種苗法では登録種子の自家増殖・採取が許諾制となり、違反者には罰則までつけられています。4月から法の施行(許諾制は2022年4月から)というのに、許諾手続き、許諾料など未定です。登録種子は農水省の説明では1割程度でしたが、はるかに多い実態が東大鈴木宣弘研究室のアンケート調査で明らかになりました。地域、作物により違いますが、30〜80%になります。身近な栃木県内では、稲ではとちぎの星、小麦ではイワイノダイチ(中力麺用など)、ゆめかおり(パン用)、大豆では里のほほえみ、新品種のイチゴ、その他広範囲に該当します。有機栽培では種子も有機であることが求められ、入手が困難であるために自家採取は広く一般的で、今後種の確保、品種をどうするか悩みが広がっており、自粛による登録品種の栽培減少で消費者の選択肢減少など影響出てきそうです。(國母)




4/5付
種の自家増殖・採取、在来種の維持に危機が
農家の問題にとどまらず消費者にも影響(その2)
 地域の伝統品種であれ登録品種であれ(元を正せば農民が営々と作り続けてきた品種ですが)、種を取り、作り続けることでその場所の気候風土に適した性質に進化して行きます。これが種の、遺伝子の能力でしょう。この能力を利用して農民は優れた品種を生み出してきました。新品種とまでは言えなくても、作り続けることで自分の田畑に適した作物となります。実例として稲葉農場で栽培されている黒小粒大豆があります。もとは丹波篠山(兵庫県)で栽培されていたものを映画監督松山善三さんのお兄さまが岐阜県内で3年かけて栽培できるようになり、さらにそれを稲葉農場でもらい受けて栽培し、十分な収量になるまで3年かかったとのことです。種の遺伝子には、年月をかければ対応できるだけの能力があるということです。3年〜6年というのは、突然変異のレベルではなく、本来遺伝子の持つ能力が発現してくる時間でしょうか。「石の上にも三年」と言いますが、わずか数年で対応するというのは素晴らしいことに思われます。種子の採取スタートが登録品種であると、今回の種苗法改定でこの作業が中断し、積み上げてきた努力が無駄になってしまいます。また、ビジネスの対象として伝統品種が狙われる可能性も現実味を帯びてきました。
 優秀な品種の海外流出防止が法改定の理由とされてきましたが、種子法廃止に始まった、人々の健康、地球生態系など無視した種子ビジネス繁栄構造が見えてきたのではないでしょうか。(國母)




4/12付
 すっかり春めいてよい季節になりました。
八重桜が満開。土手には黄色に咲いた菜の花。
チンゲン菜も黄色い花を咲かせました。
チンゲン菜の花を見たのは初めてでしたが、菜の花に似たきれいな花です。
また、チンゲン菜のつぼみも初めて食べましたが、さっぱりとおいしいものです。
今、大根の最盛期。猪に食べられることもなく一安心。
今、ネギ苗を植えています。秋にはおいしいネギになることでしょう。
(柏崎)




4/19付
 皆さんこんにちは。昨日、小山市より新型コロナワクチン接種のお知らせが届き、父(84歳)の接種日予約を携帯電話で幾度となく行いましたが中々繋がらず、当日締め切りの20時近くまで掛け続けました。
次の朝の朝刊に市役所に100人近くの苦情の人々が殺到との記事を目にし、今回の申し込み者受付人数975人分があまりにも少ない事とネット予約により開始5分早々で受付完了のギャップに驚きながら、年配者単独では到底申込など出来ないと痛感しました。
 父には次の接種予約の申し込み方法が年配者優先に成るように改善通知がくればいいねと話しながらも、今度は頑張ってネット予約してやるよと心の中で思う私でした。新型コロナウィルス恐るべし!
 さて、農作業の方は、毎朝4時起きで春雨にも負けず、市場の低価格にも負けず大根収穫作業とネギの収穫作業に追われています。
それでは、いつもいつも同じですが、心穏やかにお体に気を付けてお過ごしください。
(渡辺)
追記:4月花は「チューリップ」があり、チューリップ全般の花言葉は「思いやり」。




4/12付
 昨年の長雨や干ばつの影響でネギの生育が遅れた分、出荷がズレ込み、更に暖冬の為、抽台(坊主が出ること)が早まり、全く出荷が追い付かないという状況が続いています。そのかわり相場の方は近年になく高値が続き、うれしい悲鳴といった所です。
例年なら露地ナスの定植(トンネル掛け)の時期ですが、昔から「取りこみしつけ」という言葉があるように、まずはネギの収穫作業優先でやっています。(塚原)




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