農業風景の日常詩
あぜみち・78
   

1/4付
 皆さんこんにちは。先週までは朝夕は冷えても日中は温かく過ごしやすいと思っていましたが、ここの所随分と様子が変わり、朝晩は零度を下回り日中でも一桁台の気温で寒くなりましたね。また、関越道では1,100台もの車が雪に閉ざされ大変だとの新聞記事を目にし、温暖化による気象変動等も有り、改めて自然の驚異を思い知りました。
 話は変わり、我が家では、家族とパートさん協力により秋冬野菜の大根・ゴボウの収穫が終了し、ネギと人参の収穫を残すのみとなりました。また、春野菜の人参・大根・ネギの栽培に向けた畑作りや播種作業がスタートしました。毎日の仕事の中で痛感して、私が大切にしている偉人の言葉として「人間一人で出来る事は高が知れている」その為には、1)分からなければ聞けばいい。2)持っていなければ借りればいい。3)逆に聞かれたら教えてあげればいい。4)持っている物は与えてやればいい。
更に、めんどくさい!作業・準備の中に改善のヒントがあり、ピンチをチャンスに変えられると自問自答して農作業に励んでいる今日この頃です。さて、年末年始を迎えるにあたり、まだまだ先の見えない新型コロナとの闘いにおひとりおひとり大変なご苦労とご心配が多々あると思われますが心穏やかにお体に気を付けてお過ごしください。(渡辺)




1/12付
 昨年は母に次いで父が亡くなり、更には孫の誕生と、すぐ近所で新型コロナ感染者が出るなど多事多難な年となりました。 特に両親ともに自宅で最期迄介護した為、その苦労も大変さも良くわかりましたが、訪問看護の看護師さん達の献身的な働きには随分助けられました。 今年こそコロナ禍の中頑張ってくれている医療関係者の皆さんに、これ以上迷惑をかけない為にも、一日も早い終息と経済の回復を願ってやみません。 (塚原)



1/18付
  民間稲作研究所について  昨年末に私が稲の有機栽培に取り組むきっかけとなり、指導もしてもらった稲葉光國さんが急逝されました。大変残念なことで、最近は学校給食の有機食材化の運動にかかわり、世田谷区の運動の支援もされていました。組織としては民間稲作研究所が残されましたが、今後も継続して学校給食の取り組み、有機栽培技術支援など継続していきます。
 しかし、コロナウイルスまん延の状況もあり、今までのように多くの人の集まるイベントは当面できない状況です。また、研究所の農場として田畑が残され、これは稲葉さん自ら耕作に取り組まれていましたが、当面、研究所の関係者が手分けして分担することになりました。私も研究所研修センター正面の田畑を受け持つことになりました。
 コロナウイルスまん延の状況でも農作業は継続してあるので、作業状況を公開して小規模の見学や体験作業は受け入れることにしました。公開方法はインターネットなどを使った方法になると思います。
皆さんも都合がつけば少人数で農場見学に来てみてください。大変環境の良い所で軽い散歩もできるところです。場所など情報はインターネットで検索するか、國母まで問い合わせください。(國母)




1/25付
 大寒とはよく言ったもので、やはりこの季節はとても寒いですね。とは言え春のような暖かな日も増え、三寒四温、こうして春になっていくのだなあ、と肌で感じています。この頃に仕込むものを「寒仕込み」というのだそうですが、やはり寒い時期で雑菌などの繁殖が抑えられるという昔からの知恵なのでしょうね。寒仕込みと言えばお味噌ですが、2月から味噌用の大豆と糀の配送が始まります。年々手前味噌を作る方が増えているようで、この時期は毎年大忙しです。
 今年はコロナ禍でどうなるのかと思っていましたが、ほぼ例年通りです。おうち時間でつくるのもいいかもしれませんね。食べものもDIYです。この際いろんな寒仕込みのものを作ってみてもいいかもですね。
 人間がどうあれ季節はいつもの通りに移り変わります。自然から見たら、ここのところの人間の右往左往ぶりには呆れているかもしれませんね。こんな状況ですが、ゆったりと構えることも大切なのかも、なんて思ってしまいます。(小室)




2/1付
待ちに待った 雨が降り、蒔きもの、苗の定植ができ 一安心。
まだ 寒いので ハウスに植えたり 
トンネル(ビニール)をかけたりしなければなりません。
春には、春野菜として 収穫できます。
スティックセニョールは、中軸の茎を取ると
あとから あとから 子どもが出てきます。
茎ごと食べられ、おいしいと好評です。
工夫して食べてみてください。
(柏崎)




2/8付
 皆さんこんにちは。今回は我が家の3歳の孫(女の子)とのやり取りを紹介したいと思います。2月2日の節分の日、幼稚園で豆まきを行ったのが大変楽しかったのか、家に帰ってから豆まきのやり取りを話した後、84歳の曽祖父に向かって、ねえー「大じいじい」なんで鬼は怖いのと問いかけると、角が生えているからとの返答に孫は、「鬼のパンツは破れない『いいパンツ』。虎の毛皮で出来ている。5年はいても破れない。・・・。強いぞ強いぞ」と力強く踊りながら歌いだしました。それを皆が見て楽しそうに笑っていた後に、祖父である私がちょっと意地悪をして、それじゃ鬼のパンツを履いていればおねしょをしても大丈夫だよねと揶揄うと、〇〇ちゃんお姉ちゃんだからおねしょなんてしないよ。と口をとがらせて言い返してきてかわいいなと思った直ぐ後、今度は祖父である私に、ねえー「じいじい」鬼のお面付けてと言い出し、誰か知恵を付けたものがいて、コロナ外、福は内と元気よく豆まきが始まり、大いに盛り上がりました。ちなみに曽祖父の名前の一文字には「福」が入っております。
それでは、いつもいつも同じですが、心穏やかにお体に気を付けてお過ごしください。(渡辺)
追記:2月の誕生月の花はチューリップがあり、花言葉は色によって異なり、赤は「永遠の愛」、黄色は「実らぬ恋」、白は「純真」となっています。




2/15付
 今流行の新型コロナウイルスの他に、鳥インフルエンザや豚熱(豚コレラ)が全国各地で発生し、畜産農家は本当に不安な毎日を送っていると思います。私も昔、畜産農家だったので、一度病気を出すと自分の所は勿論、周囲の同業者も出荷停止や移動禁止、更には風評被害等、大変な迷惑をかける事となり、死活問題です。人も動物もワクチンが決め手と云われていますが、これも変異するウイルスとどう対処するのか、結局の所、どちらも自然の摂理に反した人間の過度の経済活動に一因があると思っています。(塚原)




2/22付
麦踏み
 合間を縫って麦踏みをしています。麦は約1.5ha 1町5反ほどでパン用強力小麦と麺、菓子用の中力小麦を作っています。もちろん有機栽培です。さすがに足で踏んでいたのではいつ終わるかわからないので、機械でやっています。麦踏み機は農機具として買うと結構な値段なので、ドラム缶に軸を通したものを古い耕運機で引けるように自分で作りました。麦は踏まれるほど強くなるといわれます。ここ数年は暖冬で麦も良く育ちましたが、今年は寒い冬で麦も少し育ちが遅いようです。皆さんには、うどんや、小麦粉として利用していただいているので、しっかりと面倒を見ていきます。有機栽培として工夫しているのは、病気が出ないように風通しが良くなるように畝の間を普通栽培の倍くらい取っています。密植では赤カビ病などが発生することがあります。疎植で収量は少し減るかもしれませんが品質を優先しています。国産の強力粉はなかなか品質が安定せず、パンにしても良く膨らまないと言われますが、私の小麦粉は良く膨らむと言われます。
 しかし心配事があります。以前にも書きましたが、種苗法改正で自家採取が原則禁止となった影響です。私も自家採取して作り続けていますが、来年以降なんと違法で罰金や懲役もあるとのこと。あまりにもひどいことと思います。小麦の品種は国の機関が開発したものです。今政府はその種の権利を農業競争力強化支援法に基づき民間に渡そうとしています。将来的にそれを引き受けた民間企業が儲けられるようにする魂胆が見え見えです。 (國母)




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