農業風景の日常詩
あぜみち・76
   

9/7付
 初夏の長雨、夏の猛暑、そして台風。毎年のように災害が起きるようになってしまったような気がします。これも自然破壊のしっぺ返しなのでしょうか。
 田んぼを見ると、稲刈りがボチボチ始まっています。今年のお米は作況が気になるところですが、それ以上に農家を脅かしつつあるのが米価の下落です。
豊作でもないのに米価が下がってしまう。農業を生業にしている方々にとっては大変厳しい状況です。このままでは日本の稲作は衰退してしまうのではないかと不安になります。
作る側の努力ももちろんありますが、食べる側の日本人が、もっと自国の農業に興味を持ってほしいものです。下がる一方の自給率に、主食の米まで自給できなくなったら・・・。想像すると恐ろしいものがありますね。今年はコロナ禍の中で益々強く感じます。
 今年の新米は今月末にお届けの予定です。まずは新米を味わうことにしましょう!そして、農家を支える仲間を増やしてくださいね。(小室)


9/14付
 朝、夕、やっと涼しくなり、秋の虫たちが鳴いています。
夏が過ぎ、雨が降らないためブロッコリー、レタスなどが植えられず
また、人参が蒔けず苦労しました。
雨が降るようになったので、遅くなってしまったのですが、人参の種蒔きをしました。 芽が出ても、太い人参になるかが心配です。  大根は、今の時期に蒔くのが普通ですので、大根は大丈夫でしょう。 秋野菜、楽しみにして下さい。 (柏崎)


9/21付
 皆さん今日は、近所の田んぼでは、5月に田植えをした稲の収穫が所々で始まりました。この風景を見ると実りの秋が訪れたと実感します。しかし、我が家は農家でありながらお米の栽培はしておらず、露地野菜専門の農家であります。
今回は、秋冬大根の播種を8月25日(火)からスタートし、1週間おきに計5回行い9月16日(水)に終了しました。手順と致しましては播種の2か月前に完熟堆肥を施し、2回ほど丁寧に耕耘し、更に1週間前に野菜専用肥料と生石灰を散布、pHは5.5?6.5が目安です。その後、秋の大雨で冠水しないように高畝にした所に、ひもに1粒ずつ種がセットされたシーダーテープを簡易手押し播種機で押しながら、23cm間隔で種をまきました。
秋冬大根の場合、播種から3日目で発芽します。発芽後10日以内にコオロギや芯喰い虫、コナガ等の食害防除を施す事で、播種から55日を目安に収穫がスタートします。
今年は、10月15日頃からぼちぼち収穫・出荷が始まる予定です。秋も2か月程と短く、今年の冬は早く到来し、例年以上に寒さが厳しい長期予報の様です。
お体に気を付けてお過ごしください。(渡辺)
追記:9月ならではの花の一つ、リンドウ。花言葉(全般): 「悲しんでいるあなたを愛する」「正義」「誠実」


9/28付
 心配していた台風12号も東に逸れてくれ、今出荷中のナスの被害も軽微で済みホッとしている所ですが、逆に5月に定植したネギの生育が極端に悪く、これは7月の長雨と8月の高温の影響かとも思えわれます。
そんな中、今年の米の概算金が決定され、昨年より1,000円程安くなり、生産農家はガッカリしていますが、コロナ禍の中、もっと厳しい業界もある事を思うと、一日も早い終息を願うばかりです。
(塚原)


10/5付
 実りの秋ですが、来年の作付けの計画を検討中です。合わせて、こくぼ農園の将来も少しずつ検討しています。有機栽培の米、麦、大豆、エゴマ、野菜など、ほしいという方がいる限り作りたいと思いますが、次第に後継者に任せるようにしないと持続できなくなると思います。私はすでに子供は成人していますが、子育て中の世代に任せるとなれば、それなりの収益がないと持続は難しくなります。
 持続可能な収益を確保しながら、安全な農産物生産を続けるには理想的には適正な補助と、売り上げの確保が必要です。コロナの影響で社会経済状況も悪いですが、販売価格など、後継者の出来る状態にする必要があると思っています。
 有機栽培3年目ですが、今年は昆虫、鳥類の種類、量がずいぶん増えました。定量的に調査できていないのですが、例えば畔を歩くとカエルが多くて踏みつぶしそうなくらいでした。それだけカエルがいるということは虫も多い、カエルを狙うシラサギ、ゴイサギ、サシバなど猛禽類もよく見かけました。トンボもアキアカネ、真っ赤な猩々トンボ、ギンヤンマなどが群れていました。しかし害虫被害は少なくて、カメムシ被害の斑点米はそれほど出ていません。稲刈りの最中です。今年の出来具合は、品質は良さそうですが、収量が予想より少ないようです。7月の低温・日照不足の影響や、有機栽培での肥料の加減など、これから更に試していかなくてはと考えています。
(國母)


10/12付
 昨年の今頃は、台風で大変な事になっていました。今年は水害に遭わないことを願います。
我が家では稲刈りの真っ最中。"いなご"が多いなあー。"てんとう虫"も野菜についています。昆虫に詳しい孫に言うと、「あぶら虫を食べているんだよ。」
あぶら虫がいないと思ったら、"てんとう虫"が食べていたんですね。
 レタス類、チンゲン菜は周年栽培が可能なことがわかり、これからも蒔き続けたいと思います。
秋野菜が増えています。
楽しみにしていて下さい。
(柏崎)


10/19付
 皆さま今日は、いかがお過ごしでしょうか?我が家では、これから迎える晩秋から年の瀬に掛けてが一年で最も忙しくなります。例えれば猫でも、猿でも、キジでも良いから、手が借りたい季節です。その概要と致しましては、まず次の作物の収穫作業があります。@ネギ、Aゴボウ、B大根、C人参、?法蓮草、E小松菜、となります。また、来春に向けた作付け準備作業と致しまして、@ネギの播種、定植、A人参の施肥、播種、トンネル掛け、B大根の施肥、播種、トンネル掛け、Cゴボウの施肥、仮堀、播種等々が待ち受けております。いずれに致しましても、「貧乏暇なしで、健康が一番(知力、体力、精神力)」と自分に言い聞かせてやり過ごしたいと意気込んでいます。
 さて、話は変わりますが、政権も変わり混沌とした中にありますが、まだまだ新型コロナウイルスによる生活面への影響が大きく大変な状況下にあります。今年に入ってからも、3密防止の為、「各種研修会・懇親会・現地での勉強会・各イベント」等が軒並み中止となり先がまだまだ見えません。それらの影響を諸に受け、身近なお食事何処も9月末をもって閉店となった現実を目の当たりにすると、本当に大変だ!とつくづく感じます。
皆様も3蜜に注意されながらも、ご家族、友人等とコミュニケーション取りながらこの難局を乗り切りましょう。いつもながら、取り留めのない内容で悪しからず。
では、お体に気を付けてお過ごしください。
(渡辺)
追記:10月ならではの花の一つ、ガーベラがあり、ガーベラ全般の英語の花言葉は「cheerfulness(上機嫌、元気)」「beauty(美)」。


10/26付
 今年は水稲の苗作りに失敗し、その後の経過を心配していましたが、収穫を終わってみれば、平年並みの収穫に安堵しているところです。しかし、今年は米価の値下がりや、コンバインの修理代に60万円近くかかるなど厳しい状況が続いています。
特に米作りは他の作物に比べて機械の投資額が多い反面、使用日数が極端に少ないという効率の悪さから、米作りをやめる人が増えているのも事実です。
(塚原)


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