農業風景の日常詩
あぜみち・75
   

7/6付
 皆さんお久しぶりです。さて、当家では春人参の収穫作業が終了し、畑の片付け後トラクターにて耕耘作業を行っていた時の出来事でした。
トラクターで耕す後を一匹のカラスが、「蛙や虫」が出てくるのを見つけては、近くの家の前庭にある高さが建物の2階窓の高さしかない樹に頻繁に行き来していたのです。もしかして?こんな所に巣があるのかなと覗いて見ると、母親と二匹の子供のカラスがいて、雄のカラスが餌を運んでいたのでした。子供達はかなり成長しており羽をバタバタさせていました。もともとカラスの巣は、人目に付きにくい高い松の樹に作るのが常でした。人目に付く場所、其れも民家の庭先に巣を作る事は非常に稀であり、人と接する事に非常に慣れたカラスだとその時は思いました。これにはまだ続きがあり2週間が過ぎた頃、今度は我が家への送電線にあの時の4匹のカラスが止まって、その内の一匹が納屋に置いておいた飼い猫の餌袋を引っ張り出し4匹で啄んでいました。すると我が家の猫も自分の餌だとばかりに参戦したので、カラス達は猫が満腹になるまで「待て」の状態でいました。なあんだ!いつも猫のおこぼれを頂戴していたカラスだから猫に頭が上がらなかったのでした。・・・・おしまい。
お体に気を付けてお過ごしください。(渡辺)
追記:7月ならではの花の一つ、ハス。ハスの花言葉は「清らかな心」「神聖」


7/21付
 長雨と低温でナスが大きな被害を受けています。
本来ならこの時期、樹勢も強く収穫も右肩上がりに増えてくる筈なのですが、全く逆でワレや腐れも目立ち、まるで秋口の様相になっています。他にもネギに軟腐病(クサレ)が発生し、今出荷中の農家は困っている様子で、今年はコロナと異常気象とで大変な年になりそうです。(塚原)


7/27付
 遅れ気味ですが、大豆の種まきをしています。雨ばかりで畑の湿り具合を見ながら少しずつです。私の畑は無農薬有機肥料の畑ですが、隣は普通の作り方で、遠くに住んでいる不在農家が、除草剤、殺虫剤、化学肥料使用で大型機械を使って大豆を作っています。前にも書きましたが私の所にはカラスをはじめ、ムクドリ、セキレイなど野鳥が群れで来るのですが、隣の畑にはほとんど行きません。危険を感じるのか、餌が(虫が)ないからでしょうか。私のトラクタの後を追ってカラスがついてきます。大豆をほじくり返すのかと見ていると、どうも出てくるコガネムシなどの幼虫を拾っているようです。私を手伝って害虫被害を減らしてくれている!権兵衛が種まきゃ・・・・ではないです。
 昨年も7月は天気が悪く日照時間が極端に少なかったのですが、今年も同様で稲の生育が心配です。日照時間の減少も気候変動(地球温暖化)の影響といわれています。コロナウイルスの影響で、食料不足が心配されていますが、それに追い打ちをかけることにならなければ良いがと心配しています。一部野菜はすでに品薄もあるようです。
 農業はコロナウイルスの影響を受けにくいと思っていましたが、いろいろなイベントが自粛となり、私の所も野菜、小麦粉、うどんなど売り上げが今一つです。
 期待しているのは、真岡に私の栽培した小麦を利用した食パン専門店がオープンしたことです。風弥(かぜや)といいます。他の材料にもこだわったので価格は高めですが、安心して小さい子にも食べてもらえます。(國母)
(風弥:真岡市台町2796-1 イオンタウン ケーズ電機斜め向かい側 Tel:0285-81-3646)


8/3付
 やっと梅雨明け、これで一安心。
長雨と日照不足で、野菜の成長が悪く、傷みが多い。
プロになり切れない私は、天候のせいにしてしまう。
 チンゲン菜をハウスに植えました。
一度、種を直接蒔いてみましたが、チンゲン菜と一緒に草が伸びてしまい失敗しました。
一週程をぬき、楽するか。収穫を楽するか。
私は、苦あれば楽ありを選びます。(柏崎)


8/19付
 皆さん、毎日地獄のような酷暑が続く今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?当家では、国産の安心安全な野菜をとの思いを込めて、早朝及び夕方に掛けて雨乞いをしながら、秋冬人参の播種作業を何とか終了し、若干ではありますが徐々に発芽してまいりました。・・・一安心。
ここで、秋冬人参の発芽ポイントについて、土壌の保水量が大事であり、土を手で握るとふんわりとした泥団子が握れる位が良い。条件としては、播種の前々日当たりに10mm程度の弱い雨があり、播種翌日にも同様の雨があるとベストです。しかし、播種直後に雷様等の叩きつけるような大雨の後、数日天気が続くと、土の表面がコンクリートの様に固まり、20〜30パーセントの最悪の発芽となる。
そして、暮れから翌年の3月まで収入に大きな影響が出る事になります。何分にも、発芽に関しては博打の様な面が多々あります。
家庭菜園でやる場合には、ジョウロ等で適度に散水することでこの様な心配はありません。本日は人参に特化した話題で終わらせて頂きました。
余談ですが、人参の原産は中東のアフガニスタンといわれています。
お体に気を付けてお過ごしください。(渡辺)
追記:8月ならではの花の一つ、アサガオ。花言葉(全般): 「はかない恋」「固い絆」「愛情」


8/24付
 2月に母が亡くなり、今年は初盆という事で、盆中は大忙しでした。コロナ禍の中、こられない人もいましたが、それでも結構な人数がきてくれて感謝。
 そんな中ナスが最盛期に入り、明るくなるのを待って、収穫作業に励んでいますが、連日の猛暑は本当に体にこたえます。たまには休みをとって出掛けたいとも思いますが、やはりコロナが気になり、どうしても家で飲むビールの量が増えるばかりです。
(塚原)


8/31付
 大豆の状況ですが、カラスに食べられることもなく、無事発芽し今は花が咲き始めています。雨が少ないというより、ここ1か月ほど全く降っていません。このままだと実の入りが悪くなりそうで心配です。機械で中耕除草を2回しましたが、雑草も若干出てきました。
農福連携という仕組みで、福祉施設の方に草取りの仕事をお願いしました。
 7月の長雨の影響で延びていた小麦の検査、出荷がようやく終わりました。麺用とパン用で暖冬のおかげか、まあまあの収穫でした。
 エゴマですが今年は今のところ順調です。先日8月15日には宇都宮パセリ班の皆さんが、摘芯のお手伝いに6人ほどで来てくれました。摘芯した葉はキムチ漬けの材料として持ち帰っていただきました。ヤンニョムという韓国のたれで漬けます。ご飯に大変よく合う、別名「飯泥棒」というものです。柔らかい中心部を摘むのでおいしいものができます。
エゴマは摘芯すると、脇芽がたくさん伸びで実の収量がふえ、高くなりすぎず風にも強くなります。摘芯作業はもう終わり、間もなく真っ白な花がたくさん咲きます。(國母)


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