農業風景の日常詩
あぜみち・70
   

9/2付
 朝、晩、めっきり涼しくなり過ごしやすくなりました。
今はきゅうり、茄子、モロヘイヤくらいで大したものがなく、草むしりに追われています。
雨が結構あるので、草の大きくなるのは早い。また、モロヘイヤの大きくなるのも早い。あとからあとから新芽が伸び、おもしろいようです。
 病気が見つかり、手術、治療と早いもので4カ月。体が思うように動かず、野菜作りも思うようにいきません。
生身の体、お互い健康に気をつけて″それがあいさつの言葉になりました。
(柏崎)


9/9付
 昨日(8日)は台風15号が関東に上陸するとの予報に、大急ぎでナスの主枝をテープナーでしっかり固定したり、周囲に張った防風ネットを補強したりと、一日中台風に備えた作業に追われました。
昨年は10月に台風24号でナスが壊滅的な被害を受け、出荷が出来なくなりましたが、今年はまだ9月でこれからという時期だけに心配です。
また、早植えのコシヒカリの稲刈りが始まり、これから収穫の秋を迎えて、まだまだ自然災害との試練が続きそうです。
(塚原)


9/17付
 9月8日(日)真夜中から9日(月)早朝に掛けて関東地方を直撃した台風15号により、千葉県においてはインフラ設備が大打撃を受け、更には建物、田畑、山林に甚大な被害を及ぼし、現在も復興の目途の立たない地域があり、一日も早く事態の収束することを、心よりお祈り申し上げます。
 栃木県に於いても強風があり、我が家ではネギ、ゴボウ、大根等に被害があり、茎が曲がったり、葉が折れたりしました。これから迎える収穫に向けて、日培管理をこまめに行い、少しでも良い農作物になりますように心がけていきます。
皆様も、健康に留意され、「仕事、スポーツ、趣味」等をエンジョイしてください。
追記:9月の花は「ヒガンバナ」「キンモクセイ」「キク」「コスモス」「ワレモコウ」
「ハギ」「ススキ」など。
花言葉一例:コスモス全般の花言葉は「乙女の真心」「調和」「謙虚」。
(渡辺)


9/24付
 今週はいよいよ新米の配送です。
今年の新米は、あの初夏の寒さと日照不足。そして梅雨明けの猛暑の影響なのか、収穫量が少なく、通常の2〜3割程度少ないようです。食味はどうなのか、気になるところです。皆さんの感想もお待ちしております。
栃木県では全国のトップランナーとして、コシヒカリから飼料米へと生産のシフトを進めています。その影響からかコシヒカリの生産量は毎年減ってきています。もちろん生産の断トツトップはコシヒカリですが、次第に手軽に手に入るお米ではなくなってしまうかもしれません。コシヒカリに代わる品種も研究中ですので、品質の安定性が確保されれば切り替わっていくかもしれませんね。
地産地消の食を守っていくには、やっぱり消費者と生産者が共に協力し合って行くしかありません。安い、早い、便利が安全をないがしろにしないよう、作り手も買う側も気を付けたいですよね。(代打.com)


9/30付
 みなさんこんにちは!
我が家の稲刈りが終わりました。7月の日照不足のせいなのか、昨年よりも不作だったらしいです。でも新米は美味しいですね。香りが違うなと思いながら食べています。みなさんはもう食べましたか?
 10月から外食は消費税が10%になります。内食が増えると思います。新米をたくさん食べてほしいですね。
(稲葉)


10/7付
 このお便りが皆さんに届くころには、私の所の稲刈りもようやく終わっていると思います。今年は「栃木の星」という米を少し作りました。暑さに強くて大粒で甘みがあり、冷めても美味しいとのこと。もちろん有機栽培です。結果は大豊作とは行きませんでしたが、暑さの中でも並みの出来でした。8分づきにして、味見しましたが粒が大きく、口の中で自己主張して、冷めても甘みがありそれなりのおいしさでした。しかし、これからは栃木独自ブランド米は開発されないかも。
 栃木県の種子条例が制定されそうですが、問題山盛りの条例になりそうです。今までは廃止された主要農作物種子法に基づいて県が責任を持って稲、麦、大豆の種を生産、開発、供給、種を生産する田畑も検査していました。この条例ではこれら一切を民間に任せることが可能になります。県は「民間会社に指導、助言はするが、責任はもたない」という大変無責任で変な条例です。先行して制定している他県の条例と比較しても異常な条例です。条例の名前からも「種子」が消えて「種苗」に代わり、イチゴなどを意識した条例です。イチゴは県にとって重要かもしれませんが、主食にはなりません。県民の健康、安全、農民の権利をどう考えているのでしょう。種の値上がりも心配です。栃木県では民間会社が希望すれば種子の生産が出来るようになります。遺伝子組み換えの大豆、米、麦の種を作る多国籍企業が進出してくる基礎ができるのです。作物は花粉により自然交配が起き、特に大豆などは発生しやすいです。知らぬ間に大豆に遺伝子汚染が広まる可能性があります。悪いことに、知らぬ間に遺伝子汚染されても、特許を侵害したとして開発企業から農民に対し多額の賠償請求をされるという、ばかげた事例がカナダなどで発生しています。油断していると何が起き、何を食べさせられるかわからない時代です。(國母)


10/15付
 今回の台風は、栃木県内にも大きな災害をもたらしましたが、私の住む地区でも思川にかかる橋が流され、姿川周辺の水稲が水没したり、大きなトマトハウスが冠水する等の被害が出ました。我が家では早めに稲刈りを済ませ、2日位前から台風に備えた作業を懸命に行った為か、被害が少なくホッとしています。
農家にとって田畑の作物は大切な財産であり、これらを自然災害や害獣から守る為日々努力していますが、最近は想定外の出来事も多く苦慮しています。
(塚原)


10/21付
 先週に続き、また来た台風19号により、栃木県はもとより、東海、関東、東北の広範囲において川の氾濫、土砂崩れにより、未曽有の大災害となりました。今後、地震等別の災害の無いことを切に願います。
 話題は変わりますが、スポーツではラグビーW杯で日本が快進撃を続け、ニュージーランドの次に優勝候補に挙がっています。プロ野球ではドラフト会議が行われ、注目の佐々木朗希投手、奥川恭伸投手をそれぞれ4球団が1位指名。佐々木選手は千葉ロッテ、奥川選手はヤクルトが交渉権を得た等ありました。
 さて、日々色々な出来事がある中で、私達の大切な命の素の一つである野菜は、着実に季節を感じ取り、すくすくと育っております。
大根、ニンジン、白菜、ブロッコリー、ゴボウ、サトイモ、法蓮草等々ご賞味の際には、どうぞよろしくお願い致します。(渡辺)

追記:10月「神無月」二十四節気の寒露(かんろ)8日頃、霜降(そうこう)23日頃
花はキンモクセイ、ツワブキの黄色い花など。
花言葉一例:キンモクセイ 変わらぬ魅力
キンモクセイは中国原産の常緑小高木で、庭園などによく見られます。
桜前線とは反対に、日本列島を南下していきます。10月ごろに開花し、強い香りを漂わせます。


10/28付
 今年の秋は、台風19号の記録的な大雨。その後にも大雨が降り、甚大な被害が出ました。被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。一日も早い平常な生活に戻ることが出来ますようにお祈り申し上げます。
(稲葉)


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