農業風景の日常詩
あぜみち・67
   

3/6付
 みなさんこんにちは。
3月に入り、春はそこまで来ています。 ほうれん草も一旦終了になりました。
畑に肥料をまいたり、ハウスの中に水を入れて消毒したり
野菜の種をまいたり、苗を育てたり、春夏に向けて準備を 始めています。
 毎年、1種類は新しい物にチャレンジしようと思うのですが、 何にしようかなと考え中です。
(稲葉)


3/15付
 しばらく前にお伝えしましたが、主要作物種子法(米、麦、大豆)が、安倍内閣でろくな審議もせずに廃止されてしまいました。その後の動きは国政レベルでは芳しくなく、復活などの話は進んでないようです。農業は季節とともに作業を進めなくてはならず、危機感を持った自治体では、独自に法律の整備をして種を守り、供給する業務をきちんと進める動きがあります。
栃木県もそのような動きがあり、私も"種子の会とちぎ"に参加して、県の条例で米、麦、大豆の種子供給や品種の開発保護をしてもらう運動をしています。自民党議員の中でも危機感を持っている人もいて、超党派で制定に向かって動いています。
 今、確定申告で忙しいです。ふだんさぼっているのでしわ寄せが今になって効いてきています。今年は消費税が値上げ、数年後にはインボイスなど制度も改悪されそうで、小農民、小規模事業者など死活問題の様です。実施されたら複雑さでもお手上げです。絶対に消費税増税・法改悪は許せないですね。
(國母)


3/19付
 すっかり春めいてきました。
しかしまだ朝、大霜の日も―――。
かぶを蒔き、ミニカリフラワー、チンゲン菜、スティックセニョールを植えました。
また、レタス類、ブロッコリー、じゃがいも、ネギを植えます。
これから育ち、収穫できる日が来るのが楽しみです。
 最近、玉ねぎを植えました。
去年、育ちが悪く、小さかったので、大きくなってからと思い、最近植え終わりました。
もし、玉ねぎが大きく育ったら、この方法も"有り"かなと思いました。
どうなることでしょう。
(柏崎)


3/27付
 毎年この時期、米作りをする為には「経営所得安定対策等交付金申請書」なるものを提出しなければなりませんが、減反政策が廃止になってから更に、その手続きが複雑多岐にわたり、米作り農家の頭を悩ませています。
要は減反政策の破綻により、米の需給バランスが崩れることを心配して「主食用米」以外の作物の導入を勧めている訳ですが、作物によっては新たな機械も必要となり、また米以外に作れない田もあり、簡単ではありません。
 それよりも、あのイチローも球場には毎回おにぎりを持っていったとの事。日本人の体には何と言っても米が一番。もっとお米の持つ力を見直してほしいものです。
(塚原)


4/3付
 春風に誘われて、外出の機会も多くなりました。
お元気でいらっしゃいますか。
今年は、桜の開花が早まる予想でしたが、月末の気温低下で例年並みになりそうですね。
 陽気が良くなってきますと、農家は田畑の仕事が増えて忙しくなります。我が家もミニトマトの収穫の最盛期を迎え大忙しのところに、田植の準備が始まり、猫の手も借りたい忙しさです。忙しくて大変ではありますが、皆様に喜んでいただけるような農産物を生産できるよう、皆で乗り切りたいと思います。
 花冷えに風邪など召されませぬようご自愛ください。
(藤沢)


4/9付
 みなさんこんにちは。桜花満開の好季節です。
今、直売所には冬越しした野菜の花が沢山出回っているのを知っていますか。
小松菜、白菜、かき菜、チンゲン菜・・・。
私のおすすめは、白菜とチンゲン菜です。どちらも癖が無く、炒め物にしてもスープにしても美味しいです。見かけたら手に取ってみて下さい。この時期にしかない野菜ですよ。
(稲葉)


4/18付
 今、「土と内臓」という本を読み始めました。皆さんに質問です。人の腸は、植物のどの部分にあたるでしょうか?葉、枝、幹、根。よく考えると想像つきますね。根っこのようです。根は土から栄養分を吸収し、腸は食べ物から栄養を吸収するところ。腸には腸内細菌がいて、人の細胞と協力しながら栄養分の吸収や、免疫を作る仕事など、色々な働きをしているそうです。
 一方植物の根の周りにもいろいろな細菌がいて、植物の栄養吸収や、健康維持に協調していて、不思議なことに、その細菌と人の腸内細菌には共通しているものがあるそうです。
 見方を変えると、人はそれぞれ腸の中に畑を持っていて、そこから栄養を吸収している、「腸内ガーデニング」を細菌の力を借りてやっているのだそうです。食べ物はいわばその畑に供給する土、肥料、水などです。なるほどと思いませんか。腸が健康になるのには良い食べ物、細菌をいじめないよう、農薬や除草剤の残留のない、程よく食物繊維を含んだ、脂肪分の少ない食べ物が必要です。

 話は変わりますが、アメリカで除草剤ラウンドアップ(グリホサート)によりがんになったという訴訟があり、130億円の賠償の評決があったことをお伝えしましたが、そのあと別の80億の賠償評決の出た裁判がありました。同じような訴訟が千数百件あるそうです。フランスはラウンドアップの使用を禁止しました。妥当な決定と思います。日本はどうでしょうか?そんなことどこ吹く風でホームセンターで大安売りされています。日本はいつの間にか健康に関しては、残留農薬、遺伝子組み換え食品の氾濫なども含め、恐ろしい国になりつつあります。国産だから安心といえなくなりつつあります。どうにかしなくては。(國母)


4/24付
 八重桜が満開です。
桜の花のピンクと、菜の花の黄、芝桜の紫と色鮮やかでとてもきれいです。
春ですね。

 モロヘイヤをまきました。花が咲いては食べられないので、昨年種まきを1か月ずらし、2回蒔いてみました。
花の咲く時期は同じでした。失敗です。
これからのほうれん草は溶けてしまったり、病気になってしまったり難しいのですが、蒔いてみました。
何ごとも経験です。
(柏崎)


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