農業風景の日常詩
あぜみち・52
   

9/6付
 夏休みも終り、9月になったというのに暑い日が続きます。
苺の定植準備に大忙しの我が家ですが、こんなに暑いと、冬になって順調に花芽が育って、収穫できるのか心配になっています。
 大雨があったりして、異常な天候が続くこの頃、自然が相手の農業は、本当に不安定な職業となってしまいました。一夜の大雨で一年の収入がゼロになるといったニュース、決して他人事ではないなあと思います。
 毎日の努力が無駄にならないことを祈るばかりです。
(五月女)


9/13付
 数年前から私の住む地域にイノシシが出没するようになり、今年も田んぼに被害が出ている為、関係者が集まり対策を話し合っています。
場所は小山市内の思川周辺ですが、河川敷が広く、草木が生い茂っているので捕獲が難しいとの事。
 最近はハンターも少なく、ワナやオリで捕らえるそうですが、野生のイノシシは鼻が良く、少しでも人間の臭いが付くと捕まらないそうです。
 山間地ならともかく、こんな平場に棲息し、しかも年々頭数が増えているとは驚きですが、人間社会が動物達の住み家をうばっているのでは、と思うと被害者は彼等の方かも。
(塚原)


9/20付
 朝夕が凌ぎやすい季節となりました。皆様はいかがおすごしでしょうか。
 今年は全国で台風の被害が相次ぎ、農作物もたいへんな被害を受けております。実りの秋を迎え、収穫間近の野菜が収穫できないという現実を見てしまうと、たいへん心が痛みます。一日も早い復興を願っております。
 我が家のミニトマトは、苗が順調に育ち、いよいよ収穫ができ、出荷も始まりました。今シーズンも皆様においしいミニトマトをお届けできるよう、精を出したいと思います。ミニトマトだけでなく、これからいろいろな農産物が収穫の時期を迎えます。今後とも栃木産直センターをよろしくお願いいたします。
 夏バテは秋に出るとも申しますので、どうかご自愛ください。
(藤沢)


9/27付
 今年は台風と雨の日が多いですね。
私の家でも稲刈りが始まったのですが、なかなか進みません。
この長雨で、野菜も値上がりしていますね。
秋、冬野菜の種をまいたりしているのですが、雨で成長しません。
やっぱり、毎年農業一年生、ですね。
(稲葉)


10/4付
 いつまでも蒸し暑くて雨がちの天気ですが、皆様お元気ですか。作物も元気がなくて困っています。それでも元気なのは里芋で、薄いオレンジ色(トキ色?)のスマートな水芭蕉のような花をいくつか咲かせています。
 今回は6月に収穫したジャガイモを提供させていただきました。名前は「ピルカ」といいます。聞き慣れないと思いますが、北海道では有名で人気があるそうです。特徴は、形が良くて芽の数が少ないので皮がむきやすく、無駄が少ないこと。煮崩れしにくく、味は男爵並みにおいしいことなどです。また、芽が出にくく貯蔵しやすいようです。良いことずくめですが、北海道以外では知名度が低く、あまり出回っていないとのことです。
 このような種芋をどうして手に入れられたか?それは真岡に"ひみつの種屋さん"があるからです。父の同級生が経営している店ですが、種や野菜栽培に詳しく、農家の立場で考えてくれるので、私もいろいろ教えてもらいお世話になっています。
 エゴマですが、10/2(日)から刈り取り始めようと計画しています。台風も迫ってきて今後どうなるか心配です。また、その日は「食べ物通信」という雑誌の記者が取材に来る予定です。収穫作業やその後の経過は後でお知らせしたいと思います。
 また、今回お届けしたジャガイモはまだ在庫があります。
1kg240円でお分けできます。
  (国母)


10/12付
 すっかり秋らしくなってきました。 長雨、台風つづき、畑の水引きが悪かったり、日照不足のため生育が悪かったり、そして溶けたり、腐ったり…。そのため、今までにない高値続き。
気候に左右される野菜作り、難しさを感じます。
 天気が安定し、大根、ほうれん草、カブ、レタス、ブロッコリーやにんじん等が早く大きくなってほしいですね。10月下旬には野菜の値が安定するのではないでしょうか。(生育が遅れている野菜もその頃には出荷できるでしょうから)
 11月には玉ねぎを定植します。玉ねぎは毎年同じ畑に植えます。同じ畑の方が良いという野菜は、そうはないのではないでしょうか。冬を越し、来年の5月中旬には、柔らかい、甘い玉ねぎになります。
(柏崎)


10/18付
 やっと秋らしい晴れの日が続いて、胸をなでおろしています。
9月からの日照不足で、定植した苺も葉の色が頼りなく、根の張りも悪そうで心配でした。
 今日はこの晴天を待ってましたとばかりに、古いビニールを新しい透明な物に張り替えを始めました。少しずつ寒さの準備です。
どんな冬になるのか心配ですが、大きな災害にあわない事を願っています。
 この頃は、びっくりするような災害が多くて、私たちの力ではどうにもなりそうになく、すっかりあきらめムードです。
(五月女)


10/25付
 この秋の長雨や日照不足で、野菜が不作という事もあり、米の出来ぐあいが心配されましたが、平年並みの収量に一安心。
しかし今年は飼料米が増えた影響で、ライスセンターに搬入するのに飼料米は1〜2時間待ちは当たり前という混雑ぶりで、逆に主食用米の方はガラガラというった状況で、国の米政策の矛盾がこんな所にも表れたかと思うと何ともやりきれない気持ちになります。
 更に現政権はTPPを見越して、農協改革や規模拡大を盛んに進めようとしていますが、いくら米を作っても赤字の状態では、高齢化で離農する人がいても、それを引き受ける担い手は少なく、結局耕作放棄地が年々増えるばかりというこの現実をもっと真剣に考えてもらいたいものです。
(塚原)


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