農業風景の日常詩
あぜみち・48
   

1/12付
 新年おめでとうございます。今年も農業を取り巻く環境は厳しさが増すようで、なかなか明るい話ができない状況ですね。昨年は干ばつの次は大雨、その後は異常な暖かさなど、地球環境の変化を肌で感じる様でした。野菜の値段も暴落したり、米は安くて先が見えない。TPPの行く末はどうなるのか。今年はどうでしょうか。
 こんな中で何を動力源として農業を続けていくかですが、私の場合"私の野菜などを必要としているお客様"です。毎日炒りエゴマをご飯にかけて食べている兵庫のおばあさん。新鮮な野菜がなかなか手に入りにくい川治温泉のお年寄り。私の作る野菜は味が濃いと言ってくれる直売所のお客さん。エゴマ油を食べるようになって、記憶力が良くなった?と言う地元の同級生。もちろん産直の野菜を食べてくれるみなさん。そんな方の顔を思い浮かべると、大変でも続けなくてはと思うのです。
 私はJAなどには出荷せず、お客様の顔が見える直接販売を中心にしているので、反応も直に感じることが出来、期待も直に伝わってきます。大変幸せな事と思います。収支は厳しい状態ですが、やりがいを感じるところです。
 今年は日光市合併10年、日光開山1250年になります。日光を開山した勝道上人は、私の住んでいる真岡の地で生まれたと言われています。縁があって今その誕生の地、南高岡でエゴマを作っています。さらに、今年その合併と、開山を記念する催しに参加することになりました。勝道上人はいわゆるお坊さんですが、当時のインテリで、庶民の役に立ちたいと活動した修験者で、神仏混交の考えを持ち、平和を愛したそうです。
 3月6日に日光市の日光総合会館で「音楽劇 日光開山」が上演され、合唱団員として参加します。当時の農民の苦しみ、喜びも率直に表現されています。もし関心がございましたらぜひ見に来て下さい。
(国母)


1/19付
 年が明け、平成28年になりました。1月は春野菜の種を蒔く時期です。大根、人参、ほうれん草、かぶ、レタス類など。
畑に蒔くだけではダメです。芽は出ません。ハウスの中やビニールをかけて暖かくしてやらないと。そして春には皆さんの元へ。
 種蒔きの他に1月の我家の恒例行事があります。それが味噌作りです。米糀を造り、大釜で大豆を煮、できあがった米糀、大豆、塩を混ぜ、桶に入れて涼しい所でねかせます。
8月に二度挽きし、でき上がり300kgの味噌を親戚に配ります。10月には寒仕込み、減塩の味噌が食べられます。おいしいと好評です。
(柏崎)


1/26付
 梅のつぼみがずいぶんふくらんで、もう一息で咲きそう、と思っていたら記録的な寒さ、びっくりしています。
 この冬はずーっと暖かくて、私的にはありがたいと思っていましたが、作物にとっては寒さも必要なようです。ただ、あまりに急激に変わるのは人間も作物もついていくのが大変です。
これから春まで大雪の心配があります。昨年のような大きな被害のないよう願うばかりです。
 ライオンのように大暴れしないで、子猫のようにかわいらしく春が来てほしいです。
(五月女)


2/2付
 正月早々の1月8日に、初めて市の集団検診に行ったところ、何と血圧が190もありビックリ。さすがに医者嫌いの私も翌日近くの医院に行くと、毎日自宅で正確な値を測定するようにと手帳を渡され記録をとることになりました。
幸い2〜3日で正常に戻り、現在は130前後で安定しており問題ありませんが、他の検診結果はこれからなので、まだ不安が残っています。
 それにしてもどうしてあれ程高かったのか?考えられる事は、年末からの過労と正月の酒が重なった為か、或いは白衣を見たことによる白衣性高血圧だったのか定かではありませんが、これを機にもっと健康に留意しなければと考えています。
(塚原)


2/10付
 日ざしの明るさに春の気配を感じるようになりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
昨年に引き続き今年も寒暖の差が激しく、体調の管理が大変な頃です。
 人間ばかりではなく農産物も急激な温度変化についていけず、深刻な被害が出ている地域もあり、農作物の価格上昇につながっております。我が家のミニトマトを栽培しているハウスも、雪が降る度に押し潰されないか、ひやひやドキドキの毎日です。
 自然の猛威には太刀打ちできませんが、自然の恵みの部分を少しでも生かし、皆様に喜んでいただけるような農産物を生産できるよう、生産者も一丸となって創意工夫していきたいと思っております。
 今年も栃木産直センターをよろしくお願いいたします。
(藤沢)


2/16付
 みなさんこんにちは。
2月、立春も過ぎ、早春をむかえました。
今は、春・夏の野菜の種蒔きの準備を始めたところです。
今年もちょっと新しい野菜を作りたいと思っています。
 この季節が一番楽しいかな?
(稲葉)


2/23付
 今日は聖護院大根の収穫をしました。収穫時期が少し遅れたので、葉の付け根が少し傷んでしまい、上の方を切って出荷させてもらいました。また、昨日雨が降った影響か、かなりひび割れてしまいました。水をたっぷり吸い上げ、カブはパンパンになっているようで、包丁の柄がコンと当っただけで、パリッと大きなひびが入ってしまいます。ガラスより遥かに割れやすい感じです。
 ひびが入っても味は変わりませんが、あまり大きくて深いひびの入ったのは商品にはなりません。丸くてふっくらして美味しそうな物ほど割れやすいようです。一方、形の悪い、皮にでこぼこがあったり、少し形が歪んでいるようなものは割れにくいようです。丸くて形が良いのは、中が膨らむと皮に余裕が無くて割れやすいと思われます。
 ここまで考えてきて連想してしまいました。皮に凸凹があったり形の悪いカブは、育つのに何か環境が悪かったり、あるいは種にもばらつきがあるので、素質が無かったりして苦労して育ったのだろうか。人でも色々苦労して育った人と、何の苦労も無く素直に育った人で、何か災いなどにぶつかったとき、苦労して育った人は上手く乗り越え、あまり苦労をしたことの無い人は挫折する?(そうばかりとは言えませんが)
 つまらないことを連想しながら作業しました。しかし、大根は外見と味には、同じ畑で育ったのであれば、あまり差は無いかと思います。
いま、これからの作付け計画を考えています。人気の出そうな野菜、美味しい野菜は何か、作る場所、順序などを考えています。エゴマは昨年収量が少なく、値段も高めでご迷惑をおかけしましたが、今年は近所で空いた畑を借りて栽培面積を増やす予定でいます。天候に左右される作物なので難しいですが、努力してみます。
(国母)


2/29付
 梅の花が咲き始め、少しずつ春が近づいて来ました。我が家は今、苺の収穫、パック詰め作業に大忙しです。
 ラジオを聴きながら毎日仕事をしていますが、日々のニュースや昔なつかしい歌、思わず吹き出してしまうようなおもしろい話題等々、忙しい中でも耳は楽しみながら作業をしています。
 5月いっぱいまでの苺の収穫作業に追われますが、ラジオを聴きながらがんばりたいと思います。
(五月女)


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