農業風景の日常詩
あぜみち・44
   

5/12付
 こんにちは!みなさんはもう空豆を食べましたか?スーパーなどでチラホラ見かけるようになりました。食べた方もいるのでは?
ホクホクとして、美味しいですよね!
 意外と栽培期間が長い作物で、秋に種を蒔き、初夏に収穫します。
みなさんは、鞘がどうやって生えているか知っていますか?
枝に、上を向いて生えています。だから空を向いている"豆"なので『空豆』と言うらしいです!(諸説あるらしいですが)
収穫時期になると、その鞘が下を向いてしまいます。なんだか面白いですよね。豆板醤の材料にもなるんですよ。
 今が旬なので、見かけたら手に取ってはいかがでしょうか?
(稲葉)


5/20付
 天の虫、何だと思いますか。蚕(かいこ)です。
蚕を見たことがありますか?子どもたちは蚕を見て「しんかんせん」だと喜びます。
横から見ると、まるで"新幹線"、前から見ると、まるで目、鼻、口があるみたい。これは模様なんです。
実はのっぺらぼうで目がないんです。敵から身を守るため、そんな顔になったそうです。
蚕は桑しか食べません。よく飽きないですよね。
 昔から"おこさま"と呼ばれるほど大切な存在でした。1つの蚕は何と1000mもの糸を吐き、真っ白な繭(まゆ)に変身。製糸工場で糸が引かれ絹糸となり、着物、ネクタイ…へと生まれ変わります。
(柏崎)


5/26付
 今年の5月は暑かったですね。雨も少なく、ドライヤーの風に吹かれているような日が多かったです。6月になって、しっとりいつもの梅雨になればいいんですがね。
 農家にとって、今までのような高温、乾燥についていくのはとても大変です。それに加えて、人間の食べる米より動物に食べさせる飼料米の方が高いという、米を生産する者のプライドをズタズタにする農政、ため息が出ます。
胸を張って「日本の米を作っています」という日は来るのでしょうかね。
(五月女)


6/2付
 遅れていた田植えがようやく終ったという感じですが、ネギの出荷にナスの定植、水稲の播種と一年中で最も忙しい時期に、家内が左手を骨折してしまい、一時はどうなる事かと頭を抱えてしまいました。肝心な時だけ人手を頼み、何とか乗りきりましたが、困ったのは食事の支度や後片付け。私も食器洗いなどで、できる限り手伝っているせいか、仕事以外のストレスも加わり、アルコールの量は増えるばかりです。
 改めて日頃の主婦業に感謝と敬意を表しながら、一日も早い回復を願うばかりです。
(塚原)


6/10付
 梅雨入りのニュースが気になるこのごろですが、お変わりなくおすごしでしょうか。
 今年は、春が短くいきなり夏が来たような天候が続き、生産者の私達も作物の生育状況に一喜一憂する日々でした。
また、野菜の市場価格も高騰し、消費者の皆様を困らせたことと思います。 栃木産直センターでは、なるべく安定した作物の生産ができるように努力していきたいと思います。
 私の生産しているミニトマトは、今期分は終盤に差し掛かり、来期分の準備を始めています。毎年ミニトマトを生産していても決して同じ状況ではなく、何かしらのトラブル(病気、害虫、天候等)があり、それらを乗り越える為の工夫や知恵が必要となります。
来期分も皆様に喜んでいただけるようなものを生産できるよう、家族で知恵を絞りたいと思いますので、よろしくお願い致します。
(藤沢)


6/16付
 みなさんこんにちは。一ヶ月は意外と早く過ぎるものですね。
梅雨になり、嬉しいのは"野菜"と"雑草"なのではないでしょうか?
5月のカラカラ天気から一転、6月のジメジメ天気。急に元気が出てきて、今は草取りに大忙しです。
 私の父の持論に、『上農は、草を見ずして草を取り。中農は、草を見てから草を取り。下農は、草を見て草を取らず。』という言葉があります。
農学校で習ったそうです。草取りが一番大変で一番大切なんだ。それがなければ、農業は良い商売だ!と笑っています。
除草剤を使うのは簡単ですが、体や環境の事を考えると、大変でも手間をかけたいですね。
 まだまだ雑草との戦いは続きますが、みなさんの「美味しい」の声が聞こえるように頑張りたいですね。
(稲葉)


6/22付
 今回、ビーツを提供させていただきました。外見は赤カブですが、ほうれん草の仲間です。最近その栄養が注目され、色からの連想もありますが、飲む輸血などと言われ、鉄分、カリウムなどミネラルやビタミンABCEが豊富で、肌も美しくなり、血圧改善効果もあるそうです。
微かな土のような香りは含まれる成分によります。果物とジュースにしても美味しいです。
 国母農園ではエゴマを作っていますが、今、苗を育てているところです。
先日ビニールハウスで種まきから3日目、微かに緑色の芽が出てきて、安心していました。しかしその後、急に芽の数が減って、双葉が揃ったのは半分ほどになってしまったのです。苗床をよく観察すると、若い芽が何者かに食べられ、軸だけが残っているのです。
ハウスの周りは田んぼで、小鳥など良く来ますが、ここのところセキレイがやたらとハウスの周りを飛び回っていて、一度、中に入って出られなくなったのを助けたのを思い出しました。
ひょうきん者と思っていたセキレイ、結構ないたずらをしてくれました。
エゴマは油分が多いので、若芽も美味しかったのでしょう。
(国母)


6/30付
 三週間前のできごと。
孫娘が血相を変えてきたんです。「たぬき、たぬき」と興奮気味。
「どこ、どこ?」見当たりません。「いるかも知れないね」
それから数日後、見てしまったんです。早朝、狸と目が合ってしまいました。早速孫娘に報告。
それからさらに数日後、今度は息子が「狸の親子を見た」と。
さぞかしかわいかったでしょうね。
 2年前には猪と出くわしたことも。
私の子どもの頃には何もいなかったのに…。どうなっているのでしょう。
我が家の珍事でした。
(柏崎)


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