農業風景の日常詩
あぜみち・42
   

2015/1/14付
 明けましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になりました。本年も相変わらずよろしくお願いいたします。
 昨年は原発再稼動、TPP、消費税増税問題など、そして農家にとって大打撃の米価の暴落と「アベノハラス」で苦しめられた年でした。それでも暮れに行われた総選挙で一筋の光を見た思いがし、新たな年に向けて引き続き、平和、くらし、農業を守る活動が重要と気を引き締めていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
(猪鼻)


1/20付
 正月気分もすっかり抜け、寒風の中連日農作業に励んでいますが、今年は懸案のTPP交渉もいよいよ正念場となりそうです。
そんなな中「農協改革」論議が随分と話題になってきていますが、私達農業者からみれば、政府自民党による農政失敗の責任を農協改革に転嫁させようとしているとしか思えません。
アベノミクスの3本の矢で農家所得も増える筈だったのに、米価や野菜の暴落などで農家収入は減るばかり。これでは改革するのは農協より国の農業政策の方がまず先だと思います。
 安全な食糧を安定供給するためにも日本農業は守らなければなりません。今年も皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
(塚原)


1/27付
 日ごとに日射しがパワーアップしています。
苺のビニールハウスの温度の上がり方が少しずつ早くなってきました。まだ本格的暖かさではありませんがうれしいです。節分を過ぎれば春の田んぼ、畑の準備も始まりますが、大雪があるのも2月3月。昨年は本当に大雪で大変でした。
「春はライオンのようにやって来る」ということわざがあるそうですが、子猫ぐらいにしてほしいです。
 何かと落ち着かないニュースが続く日々、のんびりとした気分になれる平和がほしいですね。
(五月女)


2/3付
 二日前に降った雪は寒風吹きすさぶ中。畑もまだ真っ白。ネギの収穫も車が入れないなか重労働です。厚着をして行けば汗でビッショリ。今は唯一の生活の糧、大変とも言っていられません。
 アメリカ主導のTPP交渉。思ったとおり主食用米まで輸入拡大と年明け早々発表。すべての農産物が自動車等の犠牲に。農協も解体して日本の農業破壊へまっしぐら。"地方創生"など私たちは聞く耳をもちません。
(猪鼻)


2/10付
 昨年2月の大雪から一年、小山市だけでも倒壊したハウス等を再建する為の支援事業を申し込んだ申請者が114人で、金額にして8億円近くに上りました。我家でもアスパラ用のパイプハウスが今月ようやく再建でき、何とか収穫に間に合いそうですが、今回は被害金額の多さは勿論、その範囲も広かった為、もし国の支援事業がなければ廃業に追い込まれた人が相当数出たと思います。
 自然災害を受けるのは農業の宿命とは言え、個人の力ではどうする事も出来ない状況の中、いち早く対応してくれた行政機関には素直に感謝していますが、それだけ事態が深刻だったのです。
(塚原)


2/17付
 風は冷たいのですが、日射しは少しずつパワーアップしているようで、庭の梅のつぼみがふくらみはじめました。
そろそろ田んぼの準備も始めて、といつもの春がやって来ました。
 いつまでもこの平和な暮らしが続くと思っていましたが、このままではあぶないぞ、と遠くで非常ベルが鳴っている気がします。
今、私たちは何をしたらいいのかな。考えているだけで何もできない私がいます。
(五月女)


2/24付
 一雨ごとに寒さもやわらぐ様に、紅梅もほころび、春間近を感じるこの頃です。と共に農作業も本格的に始動、今はネギの種子蒔きの最中です。
 私事ですが、今期で産直センターの役員を退く事となり(予定)、この記事を書くのもあと少しとなりました。長い間つたない文章にお付き合い下さり、ありがとうございました。又今までセンターの皆様、すべてのかかわって下さった皆様に深く感謝申し上げます。
 この間、TPP交渉、東日本大震災、福島の原発事故は、生活を根本から覆させられた出来事でした。だからこそ、安心安全の食糧生産をますます追求して、農業を続けていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
(猪鼻)


このページの最初へ

前ページへ
次ページへ




私たちのモットー
主な生産野菜





農事組合法人栃木産直センター