農業風景の日常詩
あぜみち・41
   

11/5付
 11月3日は文化の日。澄んだ青空で秋らしい一日でした。
 文化といえば文化祭。高校時代の文化祭、楽しかったなあー。
友だちと一緒にあちこちの男子校、こちらの工業高校、ワイワイ、キャーキャー渡り歩いて、今思えばゴムまりみたいに弾んでいましたね。
 久しぶりに若い頃を思い出しながらの苺の葉かき作業はスイスイでした。たまにはこんな一日もいいですよね。
 寒さが来るまでに準備する事はまだたくさんあるけれど、せめて心のあそび、忘れないように、軽〜くいってみますかね。
(五月女)


11/11付
 遂に米の精算金の通知が来た。
想像はしていたけれど、肥料代など差し引いた金額にガクゼンとなる。
 春から収穫までの我々の労働は何だったのか。これからの支払に程遠い金額。
肥料、資材、燃料の高騰、その上に消費税増税。
昔、「百姓は生かさず殺さず」と言われたが、現在、「百姓は殺されるのみ」ではないのか。生産者の正直な気持ちである。
 廃業に追いこまれる農家が多く出るのでは、と危惧する声も。
我家でも農機具は修理しながら使ってきたが、完全に壊れたら…。将来は不安だらけ。
(猪鼻)


11/17付
 怒!!食管法(1951年廃止)という法律があったことを御存知でしょうか。
当時の国(政府)の許可なくして日本人の主食である米や麦を勝手に売買する事を堅く禁止するばかりか、違反すれば重い刑事罰、没収もありました。
時の政府権力下の警察、司法は特に農家の自家保有米の過多、反当り指示収量を下回った場合は、強権発動と言う容赦のない取調べ。居宅、納屋、堆肥小屋の隅々まで突っつきまわしては、明日からの保有米まで取り上げた。
でもその行先は今でも全く闇の中。
 あれから60有余年をして、今秋JAから提示された米の一時支払金は1俵当り(60kg)8000円。さすがの私も頭にきて、早速JAの担当者に電話したら
「あのネ国母さん、もしかするとそのままか、ひょっとすると少し返金していただく場合もあります。何しろ米余りで、去年の古米も残っていますしネ…」と。
米作りして65年、雨につけ風につけ手塩にかけて育て上げた米一握りを思いっきり空中にバラまいた。その米が晩秋の夕日を受けて銀色に輝いた。思えば政府が国民の主食たる米を自由貿易に投げ出してから今年で25年になっている。
(国母)


11/26付
 この秋は多くの野菜で価格が低迷し、農家にとっては、かつてない厳しい年末になりそうですが、そんな中で行われる師走の総選挙。アベノミクスの是非を問う為に700億円とも言われる税金を使うなら、農家を始めとして、その恩恵を受けられない人達への経済対策にでも使ってもらいたいものです。
 安倍政権になってから、いくつかの農政改革を打ち出していますが、既存の制度を組み替えただけの、相変わらず「税金のバラマキ型」で、逆に米の暴落や旧個別所得補償の半減等で、農家経済は苦しくなる一方。
今度の選挙では、誰が本当に農家のくらしを良くしてくれるのか、よくよく見極めたいところです。
(塚原)


12/2付
 いよいよ12月。今年のうちにあれもこれもと考えてはいますが、まずは年賀状かな〜。
そんな忙しいこの時期、選挙だそうです。とんでもない無駄使いを政治家全員でしているように見えます。
 私たちの税金、いつまでも湯水のごとくジャブジャブ使えると思っているようで、腹が立ってきます。大事な税金を有効に使える人に政治をやってほしいんですけどね。
 今年はどんな年の暮れになるのでしょうか。明るい未来の見えるニュースで終ってほしいですね。
(五月女)


12/9付
 冬枯れの中、快晴の空の下、麦畑の緑色もあざやかに、山々の綿帽子を背景に点々と広がる今朝の風景。寒さの中でも背中がビンとのびたようです。
 いよいよ衆院選の投票日まで一週間。この二年間の安倍自公政権の暴走政治を変える絶好の機会。TPP反対の声を大いに広げ、痛打を浴びせる時。
農村の美しい原風景を破壊される前に行動を!
(猪鼻)


12/16付
 今回の総選挙は、予想通りに与党の圧勝に終り、投票率の低さと共に、改めて何の為の解散だったのか、後味の悪さだけが残った選挙結果だった様に思います。
 今後、数の力を背景にして、TPP交渉やJA改革等で暴走する事も考えられ懸念しています。
今年は2月の大雪に始まり、豪雨や火山の噴火等自然災害の多い年でしたが、残すところあと僅か。一年間お付き合い頂き、有難うございました。
どうかよい年を。
(塚原)


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