農業風景の日常詩
あぜみち・39
   

7/1付
 5月末の高温と6月に入ってからの長雨で、収穫前のビール麦が穂発芽してしまい、栃木県では大変な被害が発生しましたが、こんな事は長年農業をやってきて初めてです。
「不作は麦から始まる」と昔の人は言いましたが、今年は2月の大雪でハウスの倒壊や、梅雨入り後は各地で豪雨や雹の被害も相次いでいて、何となくイヤな予感が…。
 農家にとっては豊作貧乏も困りますが、それよりも自然災害等で被害を受け、農作物が出荷できない状況の方が経済損失に加え精神的ショックも重なり、より深刻です。
(塚原)


7/8付
 今年の梅雨はしっかり雨が降っています。そのせいか日ごとに伸びる雑草に追いつくのが大変です。こっちの畑の草取りが終ってホッとしていると田んぼのあぜの草が伸びている、といった具合です。
とはいえ、若々しく伸びる雑草のエネルギーをうらやましく思える時があります。まわりをかまう事無く、伸び放題、時にはそんなパワーも必要かなー。
 いろいろなストレスためないで、上手に発散したいけど、あまりにも政治が遠くで行われている感じがして、むなしいです。
(五月女)


7/15付
 今週はお休みです。また来週をお楽しみに!


7/22付
 私の住む地域で、長年続けられてきた夏祭りが、簡素化の一環で、今年から「神輿」や「山車」が廃止と決定。賛否両論はありましたが、みこしを担ぐ若い人が少なくなってきたことに加え、祭りそのものに飽きがきていたからです。
 他に楽しみがなかった時代には、祭りは最高の行事だったに違いありませんが、現代のように娯楽も多様化している状況では、あまり魅力を感じなくなってきたのだと思います。
 若い頃からずっと笛を担当してきた自分にとっては、一抹の寂しさはありますが、これも時代の流れと受け止めています。
(塚原)


7/29付
 体温と近い気温に、労働意欲をすっかりなくしている私です。
それなのに田んぼの稲は元気で、穂が出始めました。
収穫の秋までもう一息です。台風などの自然災害も心配ですが、米の価格が下がりそうなのがもっと心配です。
 消費税は上がる、ガソリンも上がる、それなのに年金は下がる、米価は下がるではため息が出ます。
ニュースは景気の良さそうな話ばかりが多いですけど、本当にそうなのでしょうかね。
そのうち良い事がある、と期待して、がんばって働きますか。
(五月女)


8/5付
 猛暑が続いているせいか、稲の出穂もそろい始めています。今年も順調のようですが、米価の下落が心配です。
 先日も中国の食肉の問題発生、米国の遺伝子組み換え食品輸入等、今また食の安全がおびやかされています。放射能汚染もしかり、TPPも影響を受けます。
 国内の農業をもっと大切にし、成長させ、繁栄させる事こそ必要なのでは。
 すべての面で亡国への道を突き進む、今の政治にストップを!
(猪鼻)


8/13付
 今週はお盆休みで休載です。
 皆様夏バテ、熱中症には十分お気をつけて 楽しい夏休みをお過ごし下さい!


8/19付
 夏場、農家が苦労しているものに雑草対策がありますが、最近サボテンに似た「スベリヒユ」という雑草が異常に繁茂して困っています。
この草の特徴は、暑さを好み、乾燥にも強く、アッという間に成長することで、除草剤をかけてもなかなか芯までは枯れない、全くの厄介者。
近年の温暖化で、夏の猛暑日が増えるのに比例して勢力を伸ばしているようです。
 又、その他にも昔はなかった外来種と思われる雑草も出現していて、雑草の世界も時代と共に少しずつ様変わりしています。
(塚原)


8/26付
 夏休みも終るというのに、これでもかという暑さにゼーゼーしながら仕事しています。
 広島の水害に、こんなこともあるんだ、とビックリしています。今度は我家のまわりでも起こるかも知れないと気付きました。本当に自然の力はおそろしいですね。
 いろいろな事があるけれど、みんな忘れたふりをしているんでしょうかね。大きな災害が起こるたびに大きな不安が私の心の中に広がります。
(五月女)


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