農業風景の日常詩
あぜみち・38
   

5/13付
 年と共に体力の限界を感じるようになり、昨年からパートで人を雇う機会が増えてきました。施設園芸や畜産業のように毎日決まった仕事がある訳ではありませんので、本当に忙しい時だけですが、それでもおおいに助かっています。
 当産直センターの組合員の中にも常時パート雇用をしている人は何人もいますが、人を使うのには色々気苦労もあります。
 私が子どもの頃は、田植えや稲刈り等、農繁期には必ず近所の非農家のおばさん達が来ていたのを覚えていますが、どんなに機械化されたり時代が変わったりといっても、農業に「人手」が必要なのは昔も今も同じなのだと思います。
(塚原)


5/20付
 連休には田植えの人たちでにぎやかだった田んぼも静かになり、一日ごとに苗の緑が育っていく様子が見えます。
 今年はいきなりの高温に加えて、強風、乾燥の日が続きました。せっかく植えたキュウリの苗はなかなか大きくなれません。雨が降って空気がしめってくれれば、と思っています。ここ数年おだやかな天候をのぞむことが増えました。
あまりの変化の大きさについていけなくなっています。
 無事収穫の秋を迎えられるよう祈っています。
(五月女)


5/28付
 緑風にそよぐ稲田は生育も順調そう。田植えも終わり、我家ではネギの定植作業が待っています。一息つく間もなく、天をあおぎながら作業が続きます。
 思えばTPP交渉の行方を心配しながら、不安の中での船出でした。農家の声を無視しながら秘密裏で、開示なしの交渉は即刻撤退してほしいものです。
安全で安心、安定した作物をつくる農家を育成する事こそ、担い手を作り、農業を守っていく道筋だと信じています。
 今日も着実に成長し続ける、頼もしい我家の後継者に夢を託して!
(猪鼻)


6/2付
 2011年、一線から身を退いたわたしでした。
そしてこせこせと土いじり程度の百姓で、と思いましたが、 なかなかそうもいきません。
大震災による原発事故で、東電職員だった長男が、定年をまたず退職を余儀なくして就農し、こせこせ百姓からこれで何とか親子で食べていく事に。皆さんにもわたしの時同様におつき合い下さることをお願いする次第です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
 ところで水無月に入ってからも焼けるようなこの暑さ、16年振りとか。わたしも何かと戸惑いながらヨタヨタと動いています。
何か私事の報告みたいになりました。来年の今頃にでも又割り込ませていただき、もう少し品のある記事を書いて、又お会い出来たらと思っています。皆さんもどうぞお元気で。
(国母)


6/10付
 家の近くに大きなアカシアの木が何本かありますが、今年そこにカラスが巣を作り、ヒナが巣立つまでの一部始終を見ることができました。
感心したのは、その期間中ずっと父親と思われるカラスが毎日休みなしに周囲の木の上から見張りを続ける様子です。
親という字は木の上に立って我が子を見守る形を表しているといわれますが、まさにピッタリの情景に納得がゆきました。
 カラスは農作物を荒らす悪い奴ですが、平気で我が子を虐待したり、餓死させるような人間の親に比べれば、余程ましだと言いたいです。
(塚原)


6/17付
 6月らしく梅雨入りしました。雨が降るとホッとします。
相変わらずドーンと大雨になったり、いきなりの高温ですが、なんとかついていけそうです。
 今のところは、今年こそ日本の夏らしい夏になってくれることを希望するばかりです。
 ここ何年か、農家は毎年のように大なり小なり雨、風の被害にあって四苦八苦です。なによりも穏やかな、平年並み、の天候を願うこの頃です。
(五月女)


6/24付
 夏至も過ぎ、梅雨大好きな稲田も株を増やし、風にそよいで順調な生育ぶり。
土手草を刈り、田の中の草取りをし、手助けもかかせません。
 今日は朝から快晴、朝もやの中、ネギ畑の除草作業。程良く湿った土の香りに優しく包みこまれホッとします。
 この普通の、大切な生活を破壊し、戦争への道に突き進む"集団的自衛権"はいらない!今、サッカーのW杯の真最中。日本と対戦したコートジボワールのFWドログバ選手の「戦いはやめよう、銃を撃つのはやめよう」の言葉が内紛を止める切欠になったそう。
逆を行く安倍首相、聞こえてないのでしょうか!怒!!
(猪鼻)


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