農業風景の日常詩
あぜみち・33
   

7/2付
 梅雨空も戻り、水不足も何とか回復し、水稲も順調に生育。広い田んぼ一面風になびく様に目を細めます。
 昨年草取りが遅れて大変な目にあい、今年は早めに田んぼの中に。野ビエは株のまわりまで結構な量で、カゴが腰にくいこみ負担です。でもこだわりたい。
原発事故で痛い目にあい、次にTPPと食の安全が破壊されてはたまりません。TV番組では手作りパンがもてはやされていますが、ほとんど輸入小麦でしょう。最近、又GM小麦(遺伝子組み換え小麦)が見つかったとの事。
 私達の主食はやっぱりお米。TPP参加は許せません。審判の日(参院選投票日7月21日)は間近です。
(猪鼻)


7/9付
 今話題の映画、「奇跡のリンゴ」を見てきました。これまで、全く不可能だと思われていたリンゴの完全無農薬、無化学肥料の栽培方法に挑戦し続け、ついに成功した実話を基にした映画だけに説得力があります。
10年間もの間収入がなくなり、家族も悲惨な生活を強いられた上に、世間の偏見も重なり、絶望の果てに死を決意して入った山の中で見つけた答えが「土づくり」でした。
 このことは、市場原理主義や経済効率最優先の為、農薬や化学肥料に頼りすぎ、更には遺伝子組み換え作物まで生み出してしまった現代農業に、もう一度原点に戻ることの大切さを教えてくれているものだと思います。良い映画です。
(塚原)


7/17付
 暑さに負けない工夫をしてますか。私は冷たいものをとりすぎないように、とはいってもつい麦茶。バテないようにスタミナをつけて、といってもついつい簡単に食べられる冷奴とかサラダ…。
 朝から身体がダル〜いといった毎日です。こうなったら慣れるしかない。朝のうちに大変な仕事はすませて、昼間はその辺の片付けとかして、軽く体を動かしています。涼しい部屋で長時間テレビを見ていると、かえって体が重くなる気がします。
 これから8月末には苺の定植準備、9月には定植、そして稲刈りと大事な農作業が待っています。夏バテしないように、と思っていますが、少々ため息も出ます。
(五月女)


7/23付
 私が応援している、私達農家の切なる思いを実現できる党が、宝の八議席!!本当にうれしい。
 自公民の悪政と真向勝負できるという意味では、一議席、一議席が大きな力を発揮してくれると期待しています。
 生産者や産直の仲間との会話の中でも、TPP、消費税増税ではこれから立ち行かなくなる、と不安、危機感を感じる人がほとんどでした。
 今日は土用の丑の日、自家製野菜で力をつけます。
(猪鼻)


7/30付
 各地で豪雨が続いている今、一年中で最も雑草の伸びが旺盛な時期とみえて、田んぼのまわりや畑の草取りをいくらやっても追いつかない状態が続いています。
 そんな中、秋冬人参の播種作業を始めましたが、雨が少ないと発芽できず、逆に大雨に打たれると畑の表面が固まってしまい、地上に芽が出られないという状況になり、播種後一週間位の降雨の多少が収穫に大きく影響してしまう、非常にデリケートな作物だけに神経を使います。7月20日〜8月20日頃迄の一ヶ月位が播種適期なので、天気予報を見ながら播くタイミングを狙っています。
 秋には甘くておいしい人参をお届けできると思います。
(塚原)


8/6付
 猛暑だったり大雨だったりしているうちに8月になりました。
田んぼの稲の穂が出そろってきました。実りの秋までもう一息です。こんな天候だと無事収穫が終わるまでは安心できません。
 8月は、広島、長崎、そして終戦記念日と平和について考える日が続きます。くわえて福島の原発が…。一日も早く人の力でコントロールできる状態になりますようにと祈るこの頃です。
(五月女)


8/20付
今回はお休みです。


8/27付
 稲穂も頭を垂れ、快晴の空の下、少しずつ黄金色に。稲刈りが今年も早めの予感。納屋や乾燥機の掃除を始めなくては。
 今年も昨年と同様猛暑ですので、刈り入れ時期や調整は細心の注意を払わないと胴割れをおこしやすいとの事。最後まで気がぬけません。
 自然災害や天候に左右される農業を工業製品と同様に扱い、TPPに参加するのはもってのほか!!自国の食糧は自国でという「食糧主権」が今、世界に広がりつつある中、逆行しアメリカ主導、大企業、財界に押されての売国的TPPは絶対反対です。
 このたおやかに、しなやかに、風に揺れる稲田の風景を子や子孫の世代へ渡さなければ!橋渡しできるかな?私達にかかっているのだと決意しています。
(猪鼻)


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