農業風景の日常詩
あぜみち・30
   

2013/1/8付
 昨年末の総選挙では、多数の政党が乱立したものの自民党の圧勝に終わり、その後政党の分裂等もあったりして、何とも後味の悪さだけが残った選挙結果だった様に思います。
 政権が変わったことで当然、農業政策も見直されることが予想されますが、今年はTPP交渉参加問題もいよいよ正念場を迎え、日本人の「食と安全と安定供給」について、もっと国民的な議論になる事を願っています。
 皆様には今年も「安全安心の農産物」をお届けできる様、組合員一同頑張りたいと思いますので、本年もよろしくお願い申しあげます。
(塚原)


1/15付
 どんど焼きも終り、お正月気分もここまで。2013年の始まりです。
 特別良い事はなくても平凡で穏やかな年にしたいと思っています。
この冬は12月からいきなり寒くなり、働く私たちも作物と一緒に冬眠状態でした。けれどもいつまでも眠っているわけにはいかず、そろそろ春の準備を始めます。
 苺の苗を育てる準備、新しく伸びる苺の葉のじゃまにならないように古い葉をかく、等々、さまざまな作業が始まります。
 あと半月たてば立春―春を待つ日々です。
(五月女)


1/21付
 山々はきょうも裾野まで真っ白。朝日に反射し何と輝かしい事か。ネギの出荷の車中から毎日あいさつするのが日課です。
 残雪がネギの畝間(ウネマ)に、でも土の中はホッコリ、ネギの凍結を防いでくれています。ありがたいものです。
 明日は又雪とか。トホホ…です。でも痛む腰をのばし、休ませる良い休日になりそうです。アッそうだ、領収書も整理して、申告の準備もしなければ…。
 春も間近、変らず始められる農作業に感謝しながら。
(猪鼻)


1/28付
 昨年末から今年にかけて、厳しい寒さの為か野菜高騰のニュースが何度か取り上げられていますが、ホーレン草等の葉物類は伸びが非常に悪く、ハウス物も暖房費が大変らしく、わが家で出荷中のネギも葉折れや傷みがひどく出荷調整に手間がかかり、思う様に箱数が出来ません。
 そんな中、地方公務員(特に先生)の早期退職が話題になっていますが、先生も人の子、悪い時期に定年を迎え、人格を試されるような事態となり気の毒としか言い様がありません。それに比べ我々農家は、定年もなければ、当然退職金もなく、一生現役が続くと思うと少し複雑な気分になります。
(塚原)


2/5付
 豆まき終り、いよいよ春にむかって季節が進みはじめました。
梅の花のつぼみもふっくらしてきたな、と感じるこの頃です。
 マスコミは株価が上がった、景気回復だと報じていますが、なんだか心から喜べない気持ちです。
原発問題は廃炉の見通しさえたたない状態で、除染と言うけれど、すれどもすれども減らない放射線量、こんな問題をもっと腰をすえて、じっくり考えていかなくては…。
 がまんする時はがまんして、心からこれで日本は大丈夫、と思える時代が来てほしい、本当の春よ早く来い!!です。
(五月女)


2/19付
 先日、アメリカ在住の弟から電話があり、玄米食を始めたとのこと。キッカケは糖尿病になってしまい、医者からもっと減量するように言われ、その時に玄米食を勧められたそうです。それまでは白米をたべていて、体重も85kgくらいあり、完全なメタボだったのですが、玄米食にしてから体調も良くなり、何よりも腹まわりがスッキリしたと喜んでいました。
それを聞き、早速我が家でも玄米食に切替えましたが、家族全員に好評で継続中です。少し柔らかめに炊いた方がおいしく食べられますが、よい結果が出たらまた報告します。
(塚原)


2/26付
 一度ふくらみ始めた梅のつぼみですが、この寒さでまた固まってしまったようです。なかなか春は来ません。
 それでも陽射しは少しずつ強くなってきました。3月になれば次の年の苺の苗の準備が始まります。苺を収穫しながらの作業は大変ですが、暖かくなれば体も自然に動けるようです。
 寒い寒い冬でしたので、芽が出て木々の花の咲く春が待ち遠しいです。まるで土の中で冬眠しているカエルのような気分です。
(五月女)


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