農業風景の日常詩
あぜみち・29
   

11/7付
 朝夕はストーブやこたつで暖まる季節となりました。こうなると冬の準備も本格的。ビニールハウスの内側にもう一枚、ポリエチレンを張ったり、隙間をふさいだり、大忙しです。
 天高く、の秋といいますが、澄んだ空気の青空は気持ちがいい。それにもまして、夜の月もなんとも神秘的な光を発して、魅力的です。たまにはロマンチックに灯りを消して、月の光だけで一杯、なんていいですね。
 昼間の忙しさを忘れて、テレビを消して静かな夜―。心の奥まで豊かになりそうです。
ゆっくり、のんびり、まったり、たまにはいいですね。
(五月女)


11/16付
 昨日までの大豆の刈り入れと麦蒔きのコンバインやトラクターのせわしない音が嘘のよう。きょうは小雨の静かな朝、小鳥の鳴き声だけが聞こえ、落ち着きます。
 我家でも雨が降る前に、後回しにしていたネギの土盛り作業も何とか間に合わせました。そのため、"原発ゼロ集会"に参加できず、畑の中で叫びました。
 TPPもここに来てゴリ押ししようと必死、本当に心配です。止めさせるための強い意志を11月18日にきっぱり示さなければ!!
(いのはな)


11/25付
 29年ぶりの師走選挙という事で、何かと騒がしい年の瀬になりそうですが、3年前あれ程期待された政権交代も全くの失望に変わり、政治不信だけが残った気がしてなりません。特に農業政策に関しては、目玉の「農家戸別所得補償制度」も、肝心な自給率向上や深刻な後継者不足問題解消にはつながらず、結局は税金のバラまきに過ぎなかったように思います。
 政権が移る度に農業政策が大きく変えられたのでは生産現場はたまりません。今度の選挙では、日本農業を守るためにも、特に"反TPPと脱原発"かどうかを判断基準としたいです。
(塚原)


12/4付
 いよいよ来週からは12月、あれもこれもと大忙しの日々が始まります。大掃除を前に部屋をかたづけたい、とか、畑の白菜や大根を凍らないようにしなくては、とか。何から手をつけて良いやら。
そんな時の総選挙。それが私の頭の中のごちゃごちゃ以上にわけのわからない政党がたくさん。おまけに一つ一つの政党名が長かったり、一日ごとに合体するとかしないとか。
 本当に私たちが選ぶべき人を見つけるのは大変です。どなたか片付け上手な方、政党のほうも整理してほしいです。
(五月女)
この記事は11月26日に寄せていただいたものです。


12/4付
 「寒いですね!!」が朝の挨拶になりました。早いもので師走の月に突入。一昨日は突然の雪にビックリ。畑に行けず雪どけを待って、泥まみれになりながらやっとネギの収穫、しばらく繰り返しそうです。それでも「やわらかで、甘くておいしい!」と笑顔に会うのがうれしくて、大変さも吹き飛びます。やりがいと農に生きる誇りを感じさせてくれます。
 今、お米が高いとマスメディア。一杯35円のどこが高いというのでしょうか。缶コーヒーもカップ麺も買えない値です。生産者もまかなえない価格です。アメリカの財界の圧力で推進しようとしているTPP。私たち生産者はもちろん、消費者のくらしや経営を根本からくつがえすもの。
審判を下す絶好のチャンス到来!願いをかなえるために「TPP参加反対」でゆるがぬ人、政党をえらびましょう!
(猪鼻)


12/16付
 今年も半月あまりとなりましたが、ここ何年間か年初に立てた目標に届かない状況がずーっと続いています。
農産物価格の低迷が主たる原因ですが、それ以外にも温暖化の影響か、予測不可能な自然災害に見舞われることも多く、収量や収益が大きく左右されてしまうからです。しかしそれは農業の宿命でもあり、作付け時期をずらしたり、代替作物も考慮したりして、年間の計画を立てるようにしています。
 来年の計画は正月にでもゆっくり考えるつもりですが、農業技術も日進月歩の時代、常にチャレンジ精神と夢だけは持ち続けたいと思います。
 一年間お付き合い頂き、ありがとうございました。
(塚原)


12/18付
 12月になり、急に寒くなりました。真冬の寒さです。
我が家の苺もなかなか赤くなりません。近所のホーレン草を出荷している農家でも生育が悪いとぼやいています。
夏の暑さに苦しみ、今度は寒さです。自然相手の農業は根気と元気がなくてはやってられません。
 総選挙、終わりました。原発、景気、外交と様々な問題が山積みのわが国。どういう方向に進むのでしょうか。一つ大きな角を曲がった気がします。進む先に、私達の普通の幸せがあることを祈るばかりです。
 来年は少しでも明るい話題が増えるといいですね。
 どうぞよいお年をお迎えください。
(五月女)


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