農業風景の日常詩
あぜみち・28
   

9/4付
 やっと9月になりましたね。本当に暑い日が続きました。苺農家の我が家では、この猛暑の中、苺の苗の定植に大忙しです。苗を植える床を形作るのが大仕事。散水を繰り返して、きれいな形にできあがるとホッとします。
 何の作業をするにも大汗です。水分補給も一人一日2?近く飲みます。これって体に良い事かも?毎日、私の体の中を2?の水分が回っているわけで、老廃物も体にたまる暇もないかな。
とにかく、暑い時に汗を流すのは体に良さそうです。
 夕食の冷やしたトマトやキュウリの漬物のおいしい事。ビールはもちろんです!
(五月女)


9/15付
 9月もなかばというのに、なお続く暑さで汗ビッショリ、ウンザリです。それでも吹く風に秋を感じ、夕方の涼しさの中、アキアカネの数が少しずつ増えていくのがうれしく、一日の畑仕事の疲れも癒され、ホッとし、しばらく見入ってしまいます。
 稲田も黄金色に穂がたれ、いよいよ刈り入れの日が近く、今年は天候が良く、平年より7〜10日早く稲刈りが始まりそうです。
何事もなく、無事出荷できれば、と願うばかりです。
(猪鼻)


9/19付
 先日コシヒカリの刈取りをしましたが、心配された夏場の高温による品質低下や放射能汚染もなく、豊作基調にまず一安心。
しかしどうしても気がかりなのがTPP参加問題。政府としては相変らず前のめりの姿勢に変わりなく、その前提条件として、昨年あたりから「人、農地プラン」なるものが出てきました。
これは集落単位で「担い手」と「そうでない人」を決めて、農地の集積目標を立てたり、新規就農者に「青年就農給付金」として、5年間(年間150万円)を支給する制度ですが、現実問題として農地を集積しても、肥料代や農薬代が安くなる訳でもなく、草刈りや水管理等の作業が減る訳でもなく、単純に所得増につながるとは思えません。
それよりも他産業並みの所得を得られる「価格保障制度」の導入こそ必要と考えます。
(塚原)


9/25付
 やっと秋らしくなってきたかな、と思うこの頃ですが、長くて暑い夏でした。暑いからとコンロの前に立つのを避けてきた結果、手抜き料理の連続でした。
昨日、本当に久しぶりで肉じゃがを作りました。
 そうですよね、秋は根菜類がおいしくなるんですよね。大根、里芋、さつまいも、体をあたためる食物が多いですね。暑さで冷やしすぎた体をいたわって、体の中からあたためて、いつものリズムを取り戻したいですね。
 今度は、やがて来る冬に備えての体調管理をしなければ、と思っています。やっぱり食べることは大切にしなければいけませんね。
(五月女)


10/1付
 台風一過、光もまぶしく、南風にのって金木犀の香りが部屋まで…。とっても心地良い朝です。
 稲刈りの終えた田んぼは静かにたたずみ、少し寂しささえ感じます。
 我家ではこれからネギの出荷作業が本番。また寝れぬ日が続きそう。身体が資本、朝食もしっかり食べたし、いざ、大、大、大好きな緑の職場にGOー!
(猪鼻)


10/9付
 稲刈りも「米粉用米」を残しに終了。今年も作況指数通りに豊作型になりましたが、最近は自宅での乾燥、籾摺りをする人が急速に減ってきています。
JAのライスセンターが増えたこともありますが、それよりも体力的な問題や米の価格が安いために、機械の更新が出来ず、米作りをやめるケースも多くなってきています。それでなくても農業者の高齢化は待ったなしで、この先5年後くらいには米作りをする人がどれ位残るのか深刻な状況です。
 国は早急に、食料安保の点からも、日本農業再生に向けて、本気で取り組んでもらいたいものです。
(塚原)


10/15付
 朝夕びっくりする位の寒さになりましたね。
 今年は暑さに負けて仕事が遅れ、大忙しの日が続きましたが、やっと一息ついて、もう大丈夫かなという状態になりました。
 これを逃しては、と夫と二人、湯の瑚一周のハイキングに…。
天候も晴れで文句なし、紅葉にはちょっと早かったけど、いろは坂の大混雑もなく、のんびりできました。湯元の温泉に入って、まさに命の洗濯とはこのこと。贅沢な一日でした。
 そして次の日からは苺のハウスのビニール張り替え、また忙しい毎日に戻りました。それもこれも健康だからできる事、ありがたい事です。
(五月女)


10/23付
 朝夕の寒さが身にしみる季節になってきました。一枚上着をはおってネギ堀の作業です。
山々も上の方から赤く染まり、すその方の緑とのコントラストがあざやかで、大好きな風景の一つです。
 いつまでもこの田園風景をなくさない為に、TPPはいらない、目に見えぬ、命をおびやかす放射能を撒き散らす原発はもってのほか。復興予算流用で、自費で除染をする被災者の
「政治家や原発を推進する人達は、子や孫や家族とともにこの地に住めば良い」
怒りのことばが胸をつきさします。同感!!
(猪鼻)


10/30付
 ナスの栽培を取り入れてからというもの、5月から10月中旬位約半年間は泊まりの旅行は出来ないのですが、仕事も一段落した先日、立山黒部アルペンルートと白馬方面への2泊3日のツアー旅行に出かけてきました。
 以前行った時には悪天候でガッカリしたのですが、今回は雲ひとつない晴天に恵まれ、紅葉も最高で感動の旅でした。しかし、山歩きでは足が相当にくたびれ、日頃の生活が車中心なのと、農作業もトラクターを始め、田植機、コンバイン等乗り物が多いためか、足腰が大分弱っていることを痛感しました。
92歳で現役バリバリの父を見習って、猛省。
(塚原)


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