農業風景の日常詩
あぜみち・15
   

7/6付
 格差社会云々。今の社会の仕組みでは、必然的に出来てくる。
年収何億もの車企業の外国人トップは、「日本人から見れば一寸異様でも、世界的見地からは決して特別ではない」と。
「お金がすべてではない、ビンボーだけど心豊かに暮らしたい」と常々思っているが、それは持てないもの屁理屈といわれるが、誰でも金持ちになれる世の中でもなく、自信も省みず、ただ落ち込んでいても、それは全く意味もない。仕事があって(あまりお金にならないが)そこそこのお金(私はスッピンですが)があれば、先ずは良し。それで自分の歩むべき道を見失うことなく、止まらず歩こうや。
 参院選も今や終盤、私も昨日、近所にチラシを配りながら、顔が合った方々とこんな話をしたものでした。
では又。
(国母)


7/13付
 私事でしばらくお休みをいただきましたが、今回から又変らずよろしくお願いします。
 毎年、梅雨時は畑の雑草に悪戦苦闘、ことしは参院選を気にかけながら。結果は、消費税増税、国民の平和とくらしに背をむけてしまった与党の過半数割れは当然のこと。農業の将来も見えないけれど、必至の思いで投票された一票一票の重みを共に、手を結んで、前へ前へと足を止める事なく進む以外に道はなし、です。
(猪鼻)


7/21付
 連日の猛暑の中、毎朝4時半頃からナスの収穫作業をしていますが、ナス畑には私達以上に頑張っているミツバチや小さなカエル達といった、強力な助っ人がいます。
 特にミツバチは受粉という大事な仕事をやってくれ、カエルは害虫を食べてくれ、どちらも有難い存在です。
 最近ミツバチが少なくなっているというニュースを耳にしますが、もしミツバチがいなくなったら、決して大げさではなく、農業は成り立たなくなるのでは、と思っています。
(塚原)


7/27付
 毎日、どうしてと思うほどの暑さと戦いつつ仕事をしています。首には保冷剤をまき、日差しをよける広いつばの帽子、汗止めのタオルと装備を整えて畑に出ます。
 苺は今、苗作りの作業中、暑いからといって休んでばかりいられず、朝早くからと、夕方だけでもと思い仕事をするのですが、思うように進みません。せめて2、3日最高気温30℃、最低気温23℃くらいの日が続いてほしい、そうすれば体も楽になりそうです。
まだまだ8月、9月の暑さは続きそう、気持ちをしっかりもって無事のりきらなければと思います。
 皆様も体を冷やす夏野菜をたっぷり食べて、体調を整えてください。
(五月女)


8/3付
 炎天下のブロッコリーの基肥に「完熟豚糞」の散布作業待ったなし。完熟と言っても「豚糞」は「トンプン」、その強烈な匂いは、真夏の日差しに更に反応して、いくらプロでも「惨」の一字につきる。
昼近く上がってシャワーを浴びて全身洗い流し、どうしても必要なので市役所に住民票をとりに。手続きしてフロアー近くの椅子に座った。少ししてまわりのざわめきが始まった。
「ハハーン」とすぐピンときた。いくら洗い流し着替えてもこの芳香(?)はちょっくら消えるものではない。その帰り道思った。そのうちやってくる爽やかな秋の匂いをふっくらと抱えこんだ濃緑のブロッコリーを召し上がれ、それで帳消しにして下さいな。
 むせ返るある夏の昼の物語り。これにて。
では又。
(国母)


8/10付
 暑い暑い畑は火山灰土のため土ぼこりとなり、そこへ大量の汗で身体中どろまみれ。
 毎日涼しい早朝から草むしり、きょうは朝から雨で一息。でもまだ畑の半分は残ってしまい、もどかしさ半分うらめしく空を見上げきょうは休養。明日から猛ダッシュ、雑草と競争です。
 きょうは長崎被爆65年です。広島での首相の「核抑止力」発言は、これまで核廃絶を願って運動してきた人達、そして世界の世論に背を向け、怒りと批判を受けたのは当然のことです。きょうの発言を注目したいと思います。
 核廃絶と平和を願って「黙祷」
(猪鼻)


8/24付
 最近、長引く不況やリストラ等で実家に戻って農業を継ぐ若い人が増えています。
そこで問題になってくるのが、休日と給料。農業は作物が売れて"なんぼ"の世界。売れなければ収入はゼロ。マイナスもあります。しかし後継者を育てるためにも必要不可欠の条件だけに、農業委員会等でさかんに「親子協定、家族協定」を結ぶようすすめています。
 幸い我が家では2年前に息子が就農した時から、自主的に決めていたので、特に問題はありませんが、給料がもらえず離農した人もあり、自給率向上の点からも何らかの国の支援を望むところです。
(塚原)


8/31付
 9月になるというのに、頭の中身が温泉卵になるんじゃないかと思うほど暑いです。
 何の仕事をするのにも休憩をこまめにとるのですが、いつもの倍以上疲れます。これで最高気温が30℃以下になるのはいつになるのでしょうか。
9月になれば苺の定植、稲刈りと忙しくなります。特に苺はハウスの中に定植するので、高温対策として、日除けや水やりを充分に、と思っています。
 作物も大切ですが、がまんしすぎて体調をくずさないよう夫も私も心がける毎日です。
(五月女)


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