No.37

3月9日(土)

ココア

1月2日、朝から具合が悪そうにしていたココアのおなかに「しこり」を見つけすぐ救急病院に連れて行きました。

その時はとにかく貧血がひどくてココアはすぐ入院しました。

いつもは綺麗なピンク色の鼻が真っ白になっていました。

「このままごはんが食べられなければ1週間くらいしかもたないかもしれない」

と言われましたが、あまりのことに現実とは思えませんでした。

でもなんとか食欲は戻りました。貧血も治ったので3日後に退院しました。

それから1ヶ月、奇跡を祈りながら闘病しましたが 残念ながら2月3日の朝8時半 ココアは天国へ行ってしまいました。

なぜもっと早く気が付いてやれなかったのかと ココアの闘病中に悔やんでおりました。

主人が たまたま雑誌に載っていた記事を見せてくれました。

それは 『犬は群れる動物だから、仲間と一緒に狩をするので、

具合が悪いということを知らせておかないと仲間に迷惑を掛けるから 身体の具合の悪いのをすぐ表に出すけれど、

猫は群れない動物なので、身体の具合が悪いことを悟られるとやられてしまうから ぎりぎりまで表には出さない』というものでした。

かえって普段より元気に振る舞ったり、食欲を見せたりするそうです。

表に「具合が悪そう」と出てきたのは相当に悪くなっていた、ということだったんですね。

本当に暮までは元気だったんです。

お医者様には「ちゃんと検査をすれば病名もはっきりわかるし手術もできるかもしれない。

または、検査開腹をすれば その場で悪いところを取ってしまえるかもしれない。

ただ今の体力では、検査の途中や手術の途中で亡くなる可能性が非常に高い。」と言われました。

悩みました。どうすれば良いのか、どうすればココアにとって一番いいのか....。

少しでも可能性があるなら手術を受けさせた方がいいのかもしれないとも考えました。

でも、お医者様に連れて行くためにキャリーバッグを出してくるだけで、

体力が無くなって来ているのに「ぎょっ」とした顔をして逃げようとするのです。

人間なら「良くなるために入院して検査するのよ。」と言えばわかるし我慢してくれるでしょう。

でも猫にはわかりません。

ココアの生い立ちを考えて、「捨てられた」と思ったまま病院で亡くなってしまうことだけは避けたかった。

少し短くなっても、安心して暮らせる家で看取ってやろうと決めました。

最後2週間は足が動かなくなってしまって

先生には「多分腫瘍のため脊椎が圧迫されているのでしょう」と教えていただきましたが、

前足だけで移動しようとする姿が不憫でいじらしくて 見ているのは本当に辛かった。

でもココアは本当に頑張りました。

そして私達がいなかった時、私のすぐ下の妹に看取られて亡くなりました。

なにも私達がいない時を選ばなくても、と思いましたが、まさしく「猫」だったんですね。

そして有り難いことに、病気が進んでも、痛がったりあまり苦しがったりしませんでした。

看取れなかったのは残念でしたが、私達にとっては最後までずっと大好きな家に居てもらえたのがせめてもの救いです。

たった1年10ヶ月一緒に暮らしただけなのに、私の中にはココアの存在が大きくて

1ヶ月以上経った今でもまだココアがいなくなったことを信じられないのです。

心にぽっかり穴が空いたままです。本当に残念です。

仲の良かったココアとミルク

 

そしてミルクは以前にも増して甘えん坊で寂しがりやさんになってしまいました。

 

ココアが病気になってから、たくさんの方々に面倒を看ていただいて、本当に心配していただきました。

ココアは本当に幸せ者です。

本当にありがとうございました。

心より御礼申し上げます。

ココアの思い出
ココアの写真集です。よろしかったら見てやって下さい。

 

次回はミルクが登場します! 

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