開発動機(2005.11.1初出 2005.11.20追記)
まず、画像ビューワ Picgl を少しの労力でタブブラウザに改造することが可能であることに気づいたので、作業を始めてみる気になりました。
ブラウザにおいて、いわゆる「お気に入り」、「ブックマーク」のユーザインターフェイスには あまり進化がないような気がしていました。特に「目的のブックマークを見つける」ためのユーザインターフェイスは NCSA Mosaic の頃から 縦に並んだアイテムを選択するというところから、ほぼ変わっていないように思います。ブックマークが少なければこの インターフェイスでも問題はあまりないのですが、たくさんあるときユーザは迷います。今後この部分について いろいろと実験していきたいと思います。
ところで Google のようなとんでなく優れた検索エンジンの登場によりスタティックなブックマークの必要性自体が低くなったのかもしれません。 知りたい情報があったとして、情報のなにかをキーにしても Google でリーチできない Web ページは大抵の場合、見なくてもよいことが多いと感じられるわけです。 だから Google があるのにブックマークを使う理由は、テキストをタイプしリンクをクリックするよりも速く、過去に訪れた Web ページを開けるような仕組み があった場合にだけ存在するという仮定も可能です(実際には、望んでいないページも検索されることがあるので、それをフィルタリングするコストを ユーザは負担します)。そう考えれば、ブックマークに対して何か新しいインターフェイスを考えるのは無駄ではないのではないでしょうか。
それで、結局どうするんだという話になりますが、人間の記憶力の特性を使っていくことになると思います。たとえば1次元ではなく2次元のマップ上に ブックマーク、ブックマークに関連付けられる何か、またはコンテンツの中の何かをうまく配置していくとか。正直どういう方向にいくかわかりません。まだブラウザのフレームを作っている途中で何も実装していませんので、これから時間のあるときに 作業していきたいと思います。それからブックマークのUI以外にも、いろいろやっていきたいと思っています。時間があれば。