南アフリカ編−第4話 2つの海が出会う場所

ケープ・ポイント
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 いよいよ車は、ケープ半島の先っぽへ。自然保護区へのゲートを
通り、荒涼とした景色の中を走る。ところどころ白い岩を見せる緑に
覆われた山は、阿蘇山を思い出させる。途中、遙か遠いところに
2頭の動物が見えた。この保護区内には、シマウマやダチョウ、
バブーンなど、色んな動物がいるらしい。スティーブンにあの動物は
なにかと尋ねたが、わからないとの返事。遠くて見えないからか、
知らないからかはわからないが、きっとチェゲなら答えてくれるのに
なあ・・・などと思ってしまった。後で調べてみたところによると、
どうやらエランドというウシ科の動物らしい。

エランド?

  その半島の先に、灯台が建っている。ここは、ルック・アウト・ポイントと呼ばれており、
 その先の半島の最南端、ケープ・ポイントを見下ろすことが出来る。車はここまで入れない
 ので、下の駐車場からはケーブルカーで登ることになる。(徒歩でも行ける)
  この灯台は、現在は使われていない。と言うのも、海抜248mもの高いところに建って
 いるため、霧が出ると見えにくかったらしい。そこで、さらに半島の先の海抜87mの地点に
 新たな灯台が建設されたと言うわけだ。
  目の前に広がる雄大な海は、右が大西洋、左がインド洋である。この先は、凍てつく
 南極大陸まで、もう陸地はない。緯度としては日本とほぼ同じ35度付近だから、南極まで
 いかに遠いかがわかるだろう。

みい、スティーブンとアルゼンチンから来た夫婦

  このケープ・ポイントであるが、アフリカ大陸最南端と思われがちだが、実は、ケープ
 半島の最南端と言うだけである。アフリカ大陸の最南端は、ここから東に150kmほどの
 ところにある、アグラス岬だ。それでは、ケープ半島はなんでもないの?となるが、そうでは
 ない。喜望峰の名で知られる Cape of Good Hope は、アフリカ大陸最南西端なのだ。
  さて、話は横道にそれたが、ケープ・ポイントと喜望峰の関係をちゃんと知っている人は
 意外に少ないのではないだろうか(と言うか、あまりいない?)。地図を見ればわかる
 ように、異なる場所なのだ。先ほども書いたように、ケープ・ポイントは半島の最南端、
 喜望峰はアフリカ大陸の最南西端だ。この日、ぼく達が訪れたのは、ケープ・ポイントだけ
 であった。しかし、フリーウェイ・ツーリストのしおりには、両方訪れることになっている。
 この時、すぐに気がつけば、もしかしたら喜望峰にもよってくれたのかもしれないが、ガイド
 さんの説明を受けていたり疲れていたこともあって、気がついたのはホテルへ戻った後
 だった。この話は、また後ほどとして・・・

  ケープタウンへの帰路についた車は、途中、みやげ物屋に寄った。石彫りの置物が
 大量に並べられた店なのだが、置いてあるものはケニアやジンバブエとさほど変わらない。
 違うと言えば、人間をモチーフにしたものだけが、特徴的なデザインになっているくらいだ。
 アジアでは、場所によってずいぶんと違うもんだが、アフリカはそうではないらしい。まあ、
 動物の彫り物だから、同じようになって当然かもしれないが・・・

みやげ物屋

  このみやげ物屋では、おもしろい光景を見ることが出来た。それは、ちょっと離れたところ
 にいた2人の子供達である。下の写真がそうなのだが、なにやらキョンシーのような格好を
 している。他の子供達でこのような服を着ていたのは見なかったので、地元ではなく旅行
 者の子供か、それとも親が変わった趣味なのだろうか・・・?

子供

  車は、もう1ヶ所、行き止まりの道で停まった。この道は、本来ならケープタウンへ戻る
 のに使えたのだが、1年ほど前、大きな災害があり、現在は通行止めになっているらしい。
 ただ、ここから見る景色がとても素晴らしいので、ここに寄ってくれたのだそうだ。確かに、
 砂浜が広がる海岸線を見下ろす光景は、とても美しかった。

景色の良い丘から

ロブスターを食う  当初の予定では、ツアー終了時刻は17時頃と
なっていたが、ホテルに戻ったときは18時30分
にもなっていた。ずいぶんと熱心にガイドをして
くれたからだろう。とりあえず食事を済ませる。
今日は、ギリシャ料理の店で、大きなロブスターを
1匹焼いてもらった。なんと贅沢な!

 ホテルへ戻り、喜望峰を訪れていないことを、
現地手配会社の担当者へ連絡する。現地手配
会社である、AMEGA TRAVEL からもらっていた
行程表には、ケープ・ポイントしか書かれていない
ことから、フリーウェイ・ツーリストの手配ミスで
あろうことも含めて話をし、AMEGA の東京支店
からフリーウェイに今後の対応を確認してもらう。
現在、日本は早朝であることから、返事は翌朝に
なるとのこと。いったい、どうなることやら。



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