ケープ・ポイント特集


ケープ半島の先端に位置する場所で、日本で名が知られて
いるのは、間違いなく喜望峰(Cape of Good Hope)であろう。
しかし、下の地図を見てもわかるように、半島の先端は2つに
分かれており、東側の先端はケープ・ポイントと呼ばれている。


ケープ半島地図


ケープ・ポイントは、喜望峰よりもわずかに南にあり、ケープ半島の
最南端である。しかし、アフリカ大陸最南端と言うわけではない。
アフリカ大陸の最南端は、ここから東へ約150kmに位置する
アグラス岬である。それにもかかわらず、アグラス岬よりも
喜望峰やケープ・ポイントの方が有名であるのは、ヴァスコ・ダ・
ガマによるインド航路発見が、喜望峰を越えた時に大きな一歩と
なったからである。アフリカ大陸西岸をひたすら南下してきた
ガマは、この喜望峰を越えた瞬間、大西洋からインド洋へ続く
航路を発見したのだ。その功績は偉大で、それまで喜望峰は、
この付近は強風が吹き船が難破することが多かったことから
発見者ディアスが命名した「嵐の岬 Cape of Storms」という
名で呼ばれていたが、ポルトガルに希望をもたらす発見だと
称賛され、ポルトガル国王により「喜望峰 Cape of Good Hope」
と名付けられ、世界にその名が知られるようになったのだった。





ケーブルカーのチケット

ケープ・ポイントを眺めることが出来る
ルック・アウト・ポイントへは、駐車場から
徒歩かケーブルカーで登ることになる。


ケーブルカー

ケーブルカーは2台あり、途中ですれ違う。


灯台跡  ルック・アウト・ポイントにある
灯台跡。

 海抜248mに建つこの灯台は、
かつてインド洋と大西洋間を航海
する船舶にとって重要な道標で
あった。
 しかし、高い位置に建てられた
ため、霧が発生すると見えない
ことが多く、半島の先端部の
海抜87mの地点に、アフリカ
大陸で最も明るい灯台が新設
された。


 岬の先端がケープ・ポイント。
 新設された灯台は、断崖に
かくれて見ることが出来ない。
 崖の上に建つ小さな小屋は、
大気観測所。
ケープ・ポイント


展望台  ルック・アウト・ポイントは展望台に
なっていて、写真のようにケープ・
ポイントを見下ろすことが出来る。
 記念撮影の絶好のポイントだが、
狭いので混雑している。
 ここから先は入ることが出来ないが、
ケープ・ポイントまでは、結構、距離が
ありそうだ。


ケープ半島

ケーブルカーからケープ半島側を見たところ。
道路以外はなにもなく、大自然が残されている。