南アフリカ編−第5話 半日観光へ出発 | |
3月27日(火) 朝、AMEGA からなにか連絡が来てないかと思ったが、メッセージはなし。うまく連絡が 取れないのだろうか。 食事に行っていると、おじさんがなにやら鐘を鳴らしながらレストランの中を歩いて来る。 なんだろうと思って見てみると、プラカードのようなものを持っており、そこにぼくの名前が 書かれている。どうやら呼び出しらしい。行ってみると、電話がかかってるとのこと。電話に 出てみると、AMEGA の日本人スタッフ真理さんからで、ケープ・ポイント観光と言う表現の 場合、喜望峰をまわるかどうかは時間の関係もあり、ガイドにまかされていると言う。この 返事に対し、「それは AMAGA の見解であり、現地に来て貰った AMEGA の行程表にも ケープ・ポイントとしか書かれていないから、AMEGA 側のミスとは考えていない。ただ、 ぼく達は、フリーウェイのケープ・ポイントと喜望峰の両方を訪れると書かれたツアー内容で 申し込んでいるのだから、フリーウェイとして、この件をどう考えているのか、どう対処する のか教えて欲しい」と返す。真理さんは、再度、AMEGA の東京支店にフリーウェイに確認 するようにさせるとのこと。う〜ん、昨日も同じことを言ったのだが、頼りないことだ。 食事を終え部屋に戻り、半日観光の出発時間が来たので、ロビーへ降りる。残念ながら 東京からの返事は間に合わなかったようだ。 今日のツアーガイドさんと合流する。名前はロビー。身体はごついけど、優しそうな感じの おっちゃんだ。昨日のスティーブンよりも英語の発音がはっきりしていてわかりやすいのが 良い。さっそく車に乗りこみ出発する。 まずは、標高350mのシグナル・ヒルへ上り、市街地を見下ろす。シグナル・ヒルは、 市街地の南西部に位置する2つの丘のうちの1つだ。その形がライオンが横たわっている ように見えるため、高い方はライオンズ・ヘッド、低い方はライオンズ・ランプ(尻)と呼ばれ ているが、ランプの方は月曜から土曜まで正午に空砲を撃つ砲台があるため、一般に シグナル・ヒルと呼ばれている。 青く広がる海の沖合い約4.5kmには、マンデラ元大統領が18年もの間、投獄されて いたロビン島が見える。この島は、主に政治犯を収監した黒人専用の刑務所だったが、 1996年には閉鎖され、現在は博物館になっている。 また、シグナル・ヒルの背後にそびえる、テーブル・マウンテンの麓には、3つの大きな ビルが並んでおり、地元では「ソルト、ペッパー、マスタード」と、テーブルに並ぶ3つの 調味料に例えて呼んでいるそうだ。 テーブル・マウンテンは、標高1085mの岩盤で出来た山だ。山頂付近がテーブルの ように平らなので、その名で呼ばれている。そのテーブル・マウンテンであるが、昨日は 晴れてきれいに見えていたのだが、今日は雲(霧)がかかり、頂上付近はまったく見え ない。中腹から登っているロープウェイ(ケーブルカー)の頂上駅も、雲の中に隠れて しまっている。ボビーの話では、天候によっては5日連続で登れないようなときもあると 言う。今日は、雲はかかっているものの、ロープウェイは運行されており、ラッキーなこと らしい。 ちなみに、このテーブル・マウンテンにかかる雲のことを、テーブルクロスと呼ぶらしい。 なかなか洒落ている。 [南アフリカ編−第4話へ戻る] [目次へ戻る] [南アフリカ編−第6話へ進む] |