ケニア編−第15話 眠りライオンと鳥3種 | ||||||||||||||
しばらくロッジの部屋で休憩した後、ゲームドライブに出発する。ナロクから来た道も そうだったが、ロッジの周辺の結構広い範囲は、かなり道が悪い。動物達のいる草原まで 行く間に水がたまっている小川(おそらく雨期には大量の水が流れるのだろう)があるの だが、そこに架かっている橋なども、そのうち落ちてしまいそうな感じだ。
ゾウさんに続いては、今回の旅では初めての動物と出会った。まずは、トピの群れだ。 そして続いては、コーク・ハーテビースト。写真を見てもわかるように、ハーテビーストと トピはよく似ている。どこで見分けるかと言うと、脚や尻の色だ。トピ(上の写真)は、脚が 黒色をしているが、ハーテビースト(下の写真)は脚や尻が白いのが特徴である。
次の動物を求めてサファリカーを進めていると、保護色で少しわかりにくかったのだが、 地面に降りている鳥を見つけた。
今度は、木の上、しかもてっぺんにいる鳥を見つけた。セクレタリーバードである。この 写真ではわかりにくいが、頭の後ろに飾りのような羽がついており、これが羽ペンを耳に のせた秘書(セクレタリー)のように見えたからこの名がついたと言われている。優雅な 名前だが、別名は蛇喰いワシという厳つい名前を持っている。 この木のてっぺん、丁度立っているところが巣になっているそうだ。 この日は、もう1種、綺麗な鳥と出会った。ルリムクドリだ。小さな身体だが、カラフルな その羽は、緑豊かなアフリカの草原の中で一際映えて見えた。 ケニアの草原を走りまわるサファリカーにはいくつかの種類があるが、それを運転する ドライバーにも色んな人がいるようだ。下の写真のドライバーはマサイ族の人だろうか? 赤い衣裳が一際彼を目立たせていた。 しかし、もう夕方だと言うのに、結構暑い。それは動物達も同じなのか、世界最速の ランナー、チーターも見ることが出来たが、残念ながらお休み中で、走る姿は見せてくれ なかった。また、ライオンも木陰ですやすや眠っており、見えたのは横っ腹とお尻の穴 だけだった・・・ こうして肉食動物が休憩している間は、草食動物にとっては安全なとき。もちろん、昼が 安全と言うわけではないが、活動のチャンスではあるわけで、草原のあちこちでお食事 タイムだ。お馴染みとなったガゼルやキリン達が、おいしそうに草や葉を食んでいる。 写真では小さくてわかりにくいが、キリンの背中に小さな鳥が2羽とまっている。大きな キリンと小さな小鳥の大きさのギャップが、なんとも可愛らしい。テレビで見た話では、 動物の背中に乗っている小鳥は動物についている寄生虫を食べてくれるので、追っ払わ れないそうだが、この小鳥もそうなのだろうか? そろそろ日も暮れてきたと言うことで、ロッジへの道を戻っていると、インパラの群れが 現れた。インパラは今までもよく見てきた動物の一つだが、その生態について、チェゲに 教えてもらった。 インパラの群れには2種類あり、1頭のオスが複数のメスを引き連れているハーレムと、 オスだけの集団バチャラがある。バチャラのオス達は、自分がハーレムの主になろうと いつも狙っているらしい。なんだか、人間の世界にもありそうな話だ。バチャラの一員も 嫌だが、いつもその座を狙われているハーレムの主も結構つらそうではある。やはり、 自然界は厳しいと言うことだろうか? 再びロッジに向かって走り出すと、一列になって歩いて行くゾウの家族と出会った。ここ にも小さな赤ちゃんゾウがいたので、もしかしたら先ほど見た家族なのかもしれない。 みんな揃って、安全な寝場所へ向かうのだろうか? 今日は、これで終わりだと思っていたら、最後にブチハイエナのカップルが現れた。 照れ屋さんなのか、少し離れて歩いて行く2頭。その途中、ちょっとサファリカーのそばへ 寄って来てくれた。その表情は「なんだ、あいつらは?」と言った感じで、可愛らしかった。 ロッジに戻り、岩城さんから明日の説明を受ける。明日は、バルーンサファリに参加する のだ。出発は朝5時とのこと。ここんとこ、毎日7時出発で、5時30分には起きていたの だが、ついに4時30分起きになった。仕事に行ってるより大変である。明日も、ちゃんと 起きれるだろうか・・・ [ケニア編−第14話へ戻る] [目次へ戻る] [ケニア編−第16話へ進む] |