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 光線療法の歴史は、西洋医学発祥前より行われていた日光浴療法であり、日照時間の少ない国々に於いて盛んに行われていた治療法です。


 紀元前460年代、現代医学の祖とされる「ヒポクラテス」によって西洋医学の医療の一端として多くの治療に応用されました。


 1800年代にはオーストリアのアーノルドリックリ−が日光浴場を創ったことに日光療法は近代的発展を遂げるのです。


 これまで自然の太陽光線を治療源とするが、自然は思うにまかせず、エジソンの電球の発明と共に人工太陽灯の研究開発が盛んになる中、デンマーク生まれのニールズフィンゼン医師によって人工太陽灯(フィンゼン灯)が開発されたのです。
フィンゼンは当時、不治の病と恐れられていた皮膚結核の治療にこれを応用し、著しい結果の基に1903年ノーベル医学生理学賞を受賞するのです。




 

 日本での医療への導入は明治41年東大皮膚科医土肥慶蔵博士の手によって持ち込まれたことが最初となり、後に明治政府の新薬、手術導入政策によって禁止されたため、民間の手によって受け継がれてきたのです。