メイン » » » 玉井龍象
たまい りゅうぞう

玉井龍象

たまい りゅうぞう

1928.4.16(昭和3)〜 1997.4.5(平成9)

昭和・平成期の経済政策論学者

埋葬場所: 10区 2種 6側 11番〔辻家〕

 東京都墨田区出身。1953(S28)一橋大学経済学部卒業。'59桃山学院大学産業貿易研究所に入り、'62助教授、'68教授を経て、'83金沢大学教授に就任。'88経済学部長。 '94(H6)退官、名誉教授となった。'96十文字学園女子大学社会情報学部教授、のち福井県立大学経済学部長を歴任した。 主に理論経済学、経済思想史、ケインズ研究を専門に行なった。享年68歳。従四位勲三等瑞宝章。

<現代日本人名録 物故者編>
<森光俊様より情報提供>


墓所

*墓石正面「辻家之墓」、裏面は墓誌となっており、辻靖剛の父の辻直記(M39.6.9歿・享年45才)辻保順医院院長(6代目)から刻みが始まり、母の久子(S12.8.30歿・72才)が続く。その後、三郎(M41.6.9歿・享年13才)、守彌(T11.7.12歿・享年3才:靖剛の長男)、春生(S3.12.25歿・享年6才:靖剛の次男)、三枝子(S3.1.18歿・享年2才::靖剛の娘)と早死した子どもたちが続き、靖剛(三寿吉)の刻みとなる。戒名は徹心院絃道靖壽居士。辰典(S23.8.13歿・19才)、純二(S24.7.25歿・当才)、希四郎(S61.9.12歿・86才)、靖剛の妻のキミ(M34-S61.12.1歿・85才:慈雲院禅室浄君大姉:鹿児島県の医者 湯田吉太郎の娘)、鞠子(H1.6.7歿・85才)が刻む。
 墓所の右側にも墓誌が建ち、玉井龍象から始まり「従四位 勲三等瑞寶章」と刻む。妻の玉井禮子(1929-2013.10.28)。禮子は靖剛の娘であり邦生の妹。小説家の辻邦生、邦生の妻で西洋美術史学者の佐保子が続いて刻む。邦生のみ戒名があり禅林院文覚邦生居士と刻む。

*辻邦生が辻家の家系を探訪し書いた『銀杏散りやまず』によると、辻家の本籍地は山梨県東八代郡春日居町国府(笛吹市)で代々春日居村国府の医家。生家は本居宣長門下の辻保順守瓶(もりかめ)が開いた辻保順医院(安永2)が起源。5代目までは漢方医、6代目(辻直記)は1893(M26)医師法改正に伴い西洋医学を修め医師免許を得る。7代目、8代目は台湾台中で開業したが、1945(S20)終戦により山梨に引き揚げ、山梨にして8代目、9代目が辻保順医院を継いだ。
 辻家の墓は本籍地の山梨県春日居町国府の大中院にあるが、辻靖剛の母の久子の遺言により多磨霊園に靖剛が建てた。


関連リンク:



| メイン | 著名人リスト・た | 区別リスト |
このページに掲載されている文章および画像、その他全ての無許可転載を禁止します。