竹上正子

　北海道札幌出身。札幌高等女学校を卒業し上京。鳥居坂英和高等女学校英語専修科を卒業。洗足洋裁学院講師をつとめた。
　日本基督教婦人矯風会に入り、留萌矯風会を設立、理事、後に同会副会頭をつとめるなど社会事業・婦人運動家としても活動。'46.6(S21)林歌子の後を受け第6代会頭に就任したガントレット恒(10-1-8-47)と会務理事を務めた正子は、私財をなげうって、矯風会の戦後の復興に尽くした。また同郷の佐野文子や徳富蘇峰(6-1-8-13)の姪にあたる久布白落美、日本最初の女医として知られる荻野吟子、救世軍の山室軍平(15-1-11-1)らと廃娼運動、売春防止法成立に向けての中心的存在として活動し、'57売春禁止法の制定に尽力。その後も純潔教育（性教育）の重要性を訴えた。享年70歳。

＜日本女性人名辞典など＞

＊墓石は洋型「竹上家之墓」。裏面が墓誌となっており、上から竹上六三郎(1883.6.16-1945.10.19)、竹上六郎(1923.6.20-1924.9.6)、竹上正子、竹上八郎(1922.1.16-2016.5.9)が刻む。また墓石の左側に「墓誌　竹上家につながる兄弟姉妹ここに眠る」と刻む墓誌碑が建ち、上から奥村淳吉(1911.8.25-1983.3.8)、奥村和子(1919.10.15-2001.11.3)、栄戸まき(1916.7.31-2004.11.18)、奥村真知子(1950.9.29-2016.9.22)が刻む。

ガントレット恒、 徳富蘇峰、 山室軍平