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さっか けいせい

属 啓成

さっか けいせい

1902.10.17(明治35)〜 1994.10.12(平成6)

昭和・平成期の音楽評論家

埋葬場所: 26区 1種 33側

 朝鮮出身。旧姓名は朴啓成(パク・キエソン)。ピアニストの属澄江(同墓)と結婚し、属家の籍に入り、属啓成と改名。
 東京高等音楽学院卒業後、1934(S9)ウィーンに留学。シュテールの「音楽形式学」を学び日本で紹介。 '43母校の国立音楽学校(国立音大)の教授。形式分析だけではなく、作曲家の伝記や音楽の歴史書を手掛けたり、クラシック音楽の普及につとめる。 '55日本モーツァルト協会を設立。モーツァルトの全交響曲の年代順連続演奏を成功させた。また、日本ショパン協会理事を務める。 主な著書に『増補音楽史大図鑑』、『ピアノの歴史』、『遍歴の音』、『ショパン生涯篇』、『子供のモーツァルト』、『モーツァルト』3巻などがある。
 妻の属澄江の父で義理父にあたる属最吉(同墓)は三池鉱業所長・日本石油で監査役などを務めた実業家。 最吉の次男で澄江の兄、義理兄の俵田寛夫は宇部興産副社長や日石監査役を務めた実業家(宇部興産社長の俵田明の娘の初枝と結婚し婿養子)。 俵田寛夫の三男の武は木戸幸一(18-1-3)の孫、木戸孝彦(18-1-3)の娘の知子と結婚し婿養子となっている。また寛夫の娘の真理子は政治科・大蔵大臣を務めた林義郎に嫁いだ。

<講談社日本人名大辞典など>
<森光俊様より情報提供>


墓誌

*墓石正面「属家之墓」。墓誌に「アウグスティヌス 属啓成 平成六年十月十二日帰天 九十一才」と刻む。

*妻の属澄江(1911-2001.2.18)はピアニストであり、国立音大名誉教授として多くのピアニストを輩出した。墓誌には「セシリア 属澄江」と刻む。


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