齋藤　光

　福島県出身。英文学者の齋藤勇・文子（共に同墓）の長男。弟にアメリカ政治学者の斎藤眞（同墓）がいる。妻は政治学者の高木八尺の娘。高木八尺の父は英文学者の神田乃武(2-1-2-10)。八尺と言語学者の神田盾夫(2-1-2-10)は実の兄弟。
　1939(S14)東京帝国大学英文科卒業、翌年より同校副手、'41第四高等学校教授、'46第一高等学校教授、'50東京大学教養学部助教授、のち教授を務める。'76停年退官し東京大学名誉教授。その後は日本大学教授、明星大学教授を歴任。'90〜'97(H2〜H9)自由学園理事長を務めた。
　'91勲3等旭日中綬章受章。著書に『エマソン』。翻訳はエマソンを中心に多数あり、またアメリカ文学史の共著も多数出している。享年95歳。

＜産経新聞訃報記事など＞

＊墓石は正面「齋藤家墓」。右面が墓誌となっている。裏面には「昭和十七年郷里の石にて 齋藤勇建つ」と刻む。郷里の石は福島県の石である。

※多くの人名事典では「斎藤」としているのがほとんであったが、墓石は「齋藤」であるため旧字体で表記を統一した。

齋藤　勇、 齋藤　眞、 神田乃武、 神田盾夫