旧姓マリー・エルキントン。新渡戸稲造(同墓)の妻。アメリカのフィラデルフィア州のフレンド派の家に生まれる。1886(M19)フィラデルフィアの富豪モリス家で新渡戸稲造と出会い、91結婚。翌月に来日し札幌で暮らす。
翌年、長男誕生、稲造の親友トーマス・エジソンから名前をとり遠益と名づけたが、一週間後死亡(同墓)。萬里子は体調を崩して一時アメリカへ帰国したが、再び来日。
私財を投じて貧しい少年たちのために遠友夜学校を設立して第二代校長となる。また日本人道会を設立し、会長に就任。動物愛護運動の先駆的な役割を果たした。1938(S13)心臓病のため軽井沢にて死去。享年81歳。