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はせがわ まちこ

長谷川町子

はせがわ まちこ

1920.1.30(大正9)〜 1992.5.27(平成4)

戦後の漫画家

埋葬場所: 10区 1種 4側 3番

 佐賀県多久市出身。山脇高等女学校在学中の1934(S9)から田河水泡(24-1-22-52)に師事。 町子は聖公会のクリスチャンであったこともあり、田河水泡に弟子入りする際、母が田河水泡の妻の高見澤潤子(24-1-22-52)に教会に通わせてもらえないかと懇願され、二人は毎週日曜日に教会に通うようになった。高見澤潤子はこれをきっかけに受洗した。
 '40〜'42少女倶楽部に『仲良し手帖』を連載。戦争中、疎開先の福岡県にある西日本新聞社の学芸部に校閲係として勤務。 戦後'46(S21)5月から福岡の「夕刊フクニチ」紙に漫画『サザエさん』を発表。 「やまと新聞 新夕刊」を経て、'49.12から「朝日新聞」に連載、何度か中断期を挟みつつ、'74まで続いた。 『サザエさん』はテレビアニメとしては'69から現在に至るまで庶民性のある家庭漫画として続いており、テレビドラマ化にもなった。 その間、'62文芸春秋漫画賞を受賞。 '70知的財産権に関する先駆的行動として、作者に無断でキャラクターを使用していた立川バス会社を提訴した。また、姉の長谷川毬子と共に姉妹出版(姉妹社)を設立し代表。
 新聞4コマ漫画の第一人者、日本初女性プロ漫画家として人気を博し、『サザエさん』の他に、『エプロンおばさん』『いじわるばあさん』なども人気が高い。 自伝漫画『サザエさんうちあけ話』など著書多数。生涯独身を貫き姉と二人暮し。'92(H4)心不全のため逝去。享年72歳。 遺言に「入院、手術はしない。葬儀・告別式はせず、密葬。納骨が終わるまで公表しない」とあり、死亡一ヵ月後の納骨を機に公になった。 同年7月、家族漫画を通じ戦後の日本社会に潤いと安らぎを与えたとして国民栄誉賞が授与された。 趣味で収集した美術品などを展示公開するため私財を投じて世田谷区桜新町に「長谷川美術館」を開館し、町子没後、'93姉妹社を廃業した姉の毬子が、「財団法人長谷川町子美術館」として美術品の運営や作品の著作権管理を行っている。

<コンサイス日本人名事典>
<92/7/1「読売新聞・朝刊」など>


【長谷川町子遺骨盗難事件】
 長谷川町子が没した翌年1993(H5)3月25日、町子の遺骨が墓所から盗まれ、数千万円を要求する脅迫状が遺族に届けられたことが、4月1日付の各紙報道で公となった。 これは、脅迫を受けていた町子の姉の毬子が警視庁玉川署に被害届を出されて発覚した。 記事によると、毬子宅には「町子の骨壷の写真の入った遺骨を返してほしければ金を出せ。要求に応じるなら新聞広告を出せ」という内容の脅迫状が郵送され、玉川署では墳墓発掘と脅迫などの疑いで、東京都内で警戒にあたっていたが犯人は現れなかった。と報じた。
 4月5日、長谷川町子の遺骨は、東京都渋谷区のJR渋谷駅内のコインロッカーで発見され、11日ぶりに遺族の手に戻った。


【日本の遺骨盗難事件アラカルト】
1970年9月25日 多磨霊園の三島由紀夫(10-1-13-32)の遺骨が盗まれるが、同年12月6日に墓から約40m離れた盛土の中から発見される。〈詳しくは三島由紀夫のページへ〉
1980年5月11日 板谷波山夫妻の骨壷を600万円で売り歩いていた男が古美術関係者の通報により逮捕された。波山は高名な陶芸家で、茨城県下館市乙の妙西寺に夫婦とも埋葬されていたが、同年1月犯人は骨壷を盗み、骨を墓地の中に捨て、骨壷を売り歩いていたが売れず、栃木県今市市の川の中に捨てたとされる。なお、波山夫妻の正墓は田端にあり、下館の墓は分骨墓である。
1988年1月2日 神奈川県横浜市栄区上郷町の横浜霊園にある歌手の近藤真彦の母親の墓から遺骨が持ち去られていた事が発覚。ジャニーズ事務所には「レコード大賞を辞退しろ、それまで遺骨は預かっておく」という趣旨の脅迫状が送られてきておりレコード大賞にからむ脅迫事件とされた。
1993年2月 元祖「地上げの帝王」と呼ばれた早坂太吉(最上恒産会長)の妻の遺骨が世田谷区内の墓より盗まれ、300万円を脅し取られた事件があり、手口のほとんどの点が長谷川町子遺骨盗難と似ていたことから同一犯と断定したという内容が報じられた。
2002年12月25日 東京都目黒区碑文谷の円融寺からプロ野球のダイエーホークス監督、王貞治の妻の恭子さんの遺骨が盗難されていたことが発覚。まだ発見されていない。
2004年8月20日 神奈川県鶴見区の総持寺にある、石原裕次郎の墓が荒らされていたことが寺の関係者によって発見された。遺骨などは荒らされた形跡はなく悪質ないたずらと見られる。

※その他にも遺骨盗難事件はあると思われるが、上記は著名人の代表例を挙げた。


【刑法 第24章「礼拝所及び墳墓に関する罪」】
 下記の法益は「社会的風俗としての宗教感惰」であるとされ法律で保護されています。
第188条 神祀、仏堂、墓所その他の礼拝所に対し、公然と不敬な行為をした者は、六月以下の懲役若しくは禁鋼又は十万円以下の罰金に処する。説教、礼拝又は葬式を妨害した者は、一年以下の懲役若しくは禁錮又は十万円以下の罰金に処する。
第189条 (墳墓発掘) 墳墓(ふんぼ)を発掘した者は、二年以下の懲役に処する。
第190条 死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は三年以下の懲役に処する。
第191条 墳墓発掘死体損壊等 墳墓発掘の罪を犯して、死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三月以上五年以下の懲役に処する。


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