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うめはら なるし

梅原成四

うめはら なるし

1918.7.2(大正7)〜 1957.9.12(昭和32)

昭和期のフランス文学者、翻訳家

埋葬場所: 5区 1種 7側 43番

 東京出身。洋画家の梅原龍三郎・艶子の長男として生まれる。暁星高校を経て、東京帝国大学仏文科卒業。学生時代は山岳部として活動した。
 東京大学教養学部助教授として教鞭をとる傍ら、フランス文学の翻訳活動を行う。 主な翻訳に、'50モオリス・ドリュオン『人間の終末 第1部 大家族』(市原豊太共訳)、'51モオリス・ドリュオン『人間の終末 第2部 狩と女優』(市原豊太共訳)、'52アレクサンドル・デューマ『ダルタニヤン物語 第9 第三部 ブラジュロンヌ子爵 第4 恋の三つ巴』、アンリ・トロワイヤ『嵐の中の青春』、'57ジャン・アヌイ『アヌイ作品集 第2巻 レオカディア』。 また、共著に、'57『新編フランス文典』がある。志半ば逝去。享年39歳。
 妹は嶋田紅良でフランス語の訳書を出版している。妻の昭子は、企画院技師の田中隆一郎とふじの三女。妻の母のふじの兄は小坂順造(8-1-13)であり、父は小坂善之助(8-1-13)であるので、義理の祖父にあたる。


墓所 墓所 墓所

*墓所には正面二基、手前右側に洋型「和」の三基建つ。正面右側「梅原龍三郎 妻 艶 墓」、二人の生没年月日も刻む。艶(1893.9.14-1977.4.2)。正面左側「梅原成四之墓」、後から「昭子之墓」を右側に刻み足しており、成四(1919-1957)、昭子(1927-1998)と各々の生没年も刻む。台座に「父 龍三郎 記」と最後に刻む梅原成四の略歴が刻む。洋型「和」の裏面は墓誌となっており、幼くして亡くなった妹の梅原紅繪(1926.11-1929.2.28)と、娘の城下るり子が刻む。左面「二〇〇八年七月 城下洋二 建之」と刻む。

*城下るり子は造形作家・インスタレーションアート作家。るり子の夫の城下洋二(1945-)は句集『銀杏坂』を出している俳人。娘(成四の孫)の城下万奈(1973-)は抽象画家・版画ペン画家として活動している。


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