秋山邦博
あきやま くにひろ
昭和・平成期のアナウンサー
東京都杉並区出身。祖父は熊本の旧制済々黌中学の漢文教師の秋山銀次郎（同墓）。父は陸軍省情報参謀や牧車の俳号で俳人として活動した秋山邦雄、禄（共に同墓）の二男として生まれる。兄は音楽評論家、作曲家、詩人、音楽プロデューサーの秋山邦晴（同墓）。伯父に海軍中将の秋山輝男（同墓）。
1944(S19) 第一山水中学に入学したが、戦争悪化のため、'45 東京陸軍幼年学校に入学し直すが終戦を迎える。戦後、'51 東京外国語大学に入学し、'56 卒業。卒業後、日本放送局（NHK）に入局しアナウンサーとなる。
様々な番組に出演。代表的な番組は、'76〜'78 朝の番組「奥さんごいっしょに」の司会をつとめる。「午後のひととき」「主婦のための話し方教室」「日本のことばづかい」など人気コーナーを持ち、看板アナウンサーとして活躍した。
'86 アナウンス室長に就任。'90(H2)株式会社NHK情報ネットワーク専務となり、メディア本部長を務めた。その他、自宅がある八王子市にて、八王子市体育協会副会長、合気道連盟会長など地域にも貢献した。
2005(H16)肺がんの告知を受け治療を開始。がんの転移により入退院を繰り返す。最期は自宅の近くの病院で過ごしたいという希望により、八王子消化器病院に転院。窓から自宅が見える病室にて逝去。享年73歳。
＜八王子消化器病院ニュース 平成23年7月15日 第31号 など＞
＊墓石は和型「秋山家之墓」、右面「昭和四十五年三月」。左側に墓誌が建つ。祖父の秋山銀次郎(T6.1.23歿・行年53才)から刻みが始まる。祖母はチキ(S25.11.12歿・行年85才)。伯父の秋山輝男の戒名は乾��院殿亀鑑達道大居士。「昭和十八年七月六日ガダルカナル沖にて戦歿 勲二等 秋山輝男 行年五十三才」と刻む。輝男の妻は久子(S43.7.16歿・行年72才)。父の秋山邦雄は陸軍情報参謀で秋山牧車として俳人として活躍した。母は禄(H11.2.8歿・行年90才)。兄の秋山邦晴は作曲家・音楽評論家。邦晴の妻はピアニストの高橋アキ。邦博の妻は秋山秀子。