北海道の旅(その9)

           礼文、利尻から留萌、(仙人峡、旭岳、美瑛 こちらは(その10)へ)

初めに

 北海道を03年に回り、その後、四国、中国、九州と長距離旅行をこなし、中部や近畿、東北など数日の旅行も何回かし、08年に東北を廻った。そうこうしている内に、北海道の日本海側に行く機会が、ひょんなことから07年に訪れた。

それは、娘が4連休で友達連中は休みでなく予定もないから、何処かに行こうということを女房が言い出したことから始まる。

 娘=礼文、利尻、 女房=旭岳、 自分=稚内から日本海沿岸という希望の折衷案になった。きつい所もあるが運転手が二人ゆえ、無理が利く。

(7/21土) 稚内―香深

 5:48大甕発、9:45羽田発、11:35稚内ヤム・ワッカ・ナイ冷たい飲み水の川)着。

バスでフェリー港へ。15:10発ゆえ、ずいぶんと時間はある。前回泊った全日空ホテルは昔のまま。
傍の北市場は前より綺麗になったようだ。市の後ろの高台の稚内公園へのロープウエイは撤去されてしまっていた。すこし坂を上って途中の北門神社まで行く。

途中、JR稚内駅の横を通ると日本最北端の駅の看板がある。稚内から旭川までJRではどうかと計画もして見たのだが、いかにも遠く、時間がかかる。

この神社は、松前藩請負人松村伝兵衛が天明年間に建て、明治5年に正式に神社となったという。北市場のおばさんが姥ゆりが咲き始めたといっていたが、すこし咲いている。

             

                           JR北海道稚内駅

  稚内から礼文島レプン・シリ沖の島)に向かうフェリーから、利尻富士が見えるが生憎、雲がかかって山頂付近は見えず。香深港(アイヌ語?調べたが不明)に17:05に着く。

宿は三井観光ホテル。もう早くから計画して調べれば、色々とあったのであろうがじゃらんで探して予約した。部屋の正面から利尻富士が見えるのは良いが、天気が悪くては意味なし。

飯を食いに行くと、「個人のお客様です」などと言って案内され、いかにも観光ホテルである。島内観光の客が大勢入ってきた。

                

                      ホテルの部屋から見た利尻富士

(7/22日) 礼文―利尻

先ずは礼文島観光

 例によって、朝飯はバイキング。8時前に準備終了したので港まで歩く。観光バス(4000円/人)の3時間コースを予定していたが、レンタカー屋があるので聞くと、軽で3時間5500円だと言う。ガソリン込みでこの値段は安いと、これにする。

礼文島は、ウミウシみたいな形をした島で日本海側には道がない。かなり古い時代に海底が隆起して出来た島で、火山島の利尻島リ・イ・シリ高い山の島)とはできた年代も違うらしい。

            

                          礼文島

 香深(アイヌ語?)から北上、見内神社まで行く。アイヌが住んでいた頃、ここにある岩を恐れて通る時にも見ないで通ったことから「みないカムイ」と言われていたことから来た名前だと言う。

さらに進み、最北の湖と言う久種湖の手前で水芭蕉群生地があり、立ち寄ってが当然、季節はずれ。久種湖から船泊、浜中の集落を過ぎ、レンタカー屋が教えてくれた江戸屋という所から海岸線を外れて稜線の道を行く。
道幅は狭く対向車が通れないほどであるが、天気もよくなって、眺望が素晴しい。銭屋五兵衛の碑などもある。

            

                    スコトン岬への道(先に見えるのはトド島)

 稜線の道の終り近くに、スコトン神社と言う小さな社がある。これも最北の神社であろう。ここを降りて道道に入るとすぐにスコトン岬ス・コタン=夏の部落)である。

丁度、乗ろうと思っていた観光バスの客も降りてきた。岬から降りた所にNHKでも放送した最北の民宿と言うのがある。この頃から、また、天気は曇ってきた。

               

                            スコトン岬

 最北のソフトクリーム等食って、浜中から澄海岬(スカイ岬、アイヌ語??)に向かう。天気は下り坂で霧がかかってきた。海が澄んできれいだと言うがさっぱり見えない。

                 

                              スカイ岬

 再び、浜中、船泊に戻り、海岸線を金田ノ岬に行く。ここに灯台があるはずだが、丘の上で見過ごし、戻って、近くの漁協経営の店で場所を聞いたが、登っていく道が狭く止めにした。この辺の海岸は、アザラシがよく来ると言うのでしばらく見ていたが現れず、そのまま、香深まで戻る。

                

                        アザラシが来ると言う海岸

 坂道を上がって桃尻展望台に向かう途中、温泉を掘削していた。ホテルでこの島も温泉があればもっと観光客も増えるだろうと話しをしたら、今掘っていますよと言っていたのがここらしい。

展望台に着いた時には、霧が濃くなり、雨も降ってきた。周囲は、斜面ごとに花が異なり、様々な花が咲いている。天気がよければ素晴しいのに残念であった。

しかし、女房は、「レブンウスユキソウ」を見るのだと、どんどんと猫岩に向かう遊歩道を進む。1km以上も歩いただろうか、ようやく、咲いているのに出くわした。これで満足。

    

       レブンウスユキソウ                         桃岩付近の花畑(その1)

                       

                             桃岩付近の花畑(その2)

 すこし進んで海岸に下り、地蔵岩を見て香深に帰る。レンタカーの使用時間は約4.5時間で8400円。やはり観光バスよりずいぶんと安い。

               

                                  地蔵岩

 レンタカー屋に利尻島のレンタカー屋の電話番号を聞き、5時までだがオーバーしても良いとのことで3時間コースを予約。フェリー港でレンタカー屋に聞いた飯屋で3000円なりのうに丼を食う。

                

             うに丼(こういうのを出すのがHPの定番らしいのでーー)

 

礼文島について

 もし、もっと時間があれば、天気の良い時に歩いて廻って見たい島です。車で通った所の写真をアルバムにしました。

また、花の島と宣伝するだけあり、花の種類も非常に多く色々な花の写真を撮りましたが名前を調べるのが大変。利尻島も含め、面倒なのでそのままアルバムとしました。

興味があったら見て教えてください。

花とか温泉とか、島のことを知ろうと思えば、利尻町役場のHPが非常に良くできています。花の写真など自由に使ってくださいとあるのも親切です。

このURLも下記します。

 礼文島旅行のURL

     http://www.imagegateway.net/a?i=p1smgwyCLq

 花のURL

     http://www.imagegateway.net/a?i=K9JkbYV3r4

 礼文町役場のURL

      http://www.dosanko.co.jp/rebun/


続いて利尻島観光

 礼文島から利尻島鴛泊オスットマリ根元の入江)までは、約40分で14:25到着。車はすでに用意してもらっていたのですぐに出発。時計回りに島をめぐることにする。

               

                       礼文島

 先ずは、近くの姫沼展望台姫沼へ。しかし、曇って利尻富士は見えない。姫沼とは元は三つあった沼を一つにしてヒメマスを養殖したことから付けられた名前と言う。晴れれば利尻富士が湖面に映るだろうに。利尻島は火山島であり、湧水温泉も多い。

            

                           姫沼

島を1/4周すると、石崎灯台、さらに沼裏展望台(??)近くまで行くと雲が切れかかり、さらに進んで北見神社まで行くと山頂が見えた。しかし、その先のオタトマリ沼オタトマリ砂の入江)に着いた時には再び雲がかかる。この辺りは泥炭地帯で、日本北限の赤松林。島を半周した所が南端の仙法志チセホヲチ小魚の多くいるところ御崎公園で海岸の岩場を囲ってうにの生簀としている。

                

                   オタトマリ沼(利尻富士がすこし見える)

この辺りは利尻島の主要集落で、かっては鰊漁で栄えたという。さらに進むと寝熊の岩人面岩がある。寝熊の岩の所は先住民の大きな居住洞窟があったというが、道路工事でなくなり、今はこの岩があるのみ。岩の上にはウミネコが子育てをしていた。

                

                  ウミネコの子育て(寝熊の岩でのんびりと)

 さらに進んで展望台にと思ったが、すっかり曇って時間も無いので途中で引き返した。

道路沿いに女房が朝日新聞の島巡りの記事に載っていた秋元昆布加工工場を見つけたが、ここでは土産は売っていなかった。このまま進んで一周、3時間弱。

利尻島は、登山には良いが、観光地は少ない。レンター屋の隣に土産物屋があり、ここに秋元昆布製の手掻きおぼろコンブが売っていたのを女房が見つけ、新聞記事などおばさんに見せている。

宣伝用にとレンタカー屋でコピーを作って渡してやったが値引きなどサービスなし。

宿は、丘の上の住宅団地の中の民宿しらかば。この頃から晴れて利尻富士も良く見える。ここは温泉である。登山客も多く、飯も地場のものが多くまあまあであった。

            

                       ようやく見えた利尻富士 

利尻島について

 ♪遠目よけれど、近くは駄目よ、年増美人と富士の山♪と昔から言われていますが、礼文島に比べて観光地は少ないと思います。しかし、水も豊富でアイヌ以前から住みやすかったのかもしれません。廻った所をアルバムにしました。

 利尻島旅行のURL

     http://www.imagegateway.net/a?i=2CKnbYV3r4

日程上の制約から、礼文島、利尻島を一日で回ることになりましたが、礼文島一日、利尻島半日位の計画にすべきでしょう。明日は、ただひたすら走るのみです。

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