北海道の旅(その10)
礼文から留萌、天人峡、旭岳、美瑛
(7/23月)利尻―留萌―天人峡
早朝、風呂に入り、周辺を散歩。レオパレス風の新しいマンションもあるが、廃屋となった個人の家もある。すこし離れた高台に町営温泉、競技場、高山植物花園などがある。ここで花の写真を撮り、近くの利尻山神社に行って帰る。
8時頃、フェリー港まで送ってもらい、聞いた所によると冬は昔と同じで風は強い。しかし、雪が減ってスキーも出来なくなってきたらしい。今日は快晴で、利尻富士もよく見える。
鴛泊港から見た利尻富士
沖には何時来たのか豪華客船「あすかU」が見える。フェリーでは選挙気違いの羽柴秀吉の街宣車が本人とともに降りてきて、観光客の拍手に応えている。
入港するフェリーとあすかU
出港(あすかUと利尻富士)
フェリーには、かもめがついてきて、飛びながら餌を手から貰って食べている。船内で50円なりのカッパえびせんを買って食わせてみたが、指をくわえることもなくうまく取っていく。
手から餌をもらうかもめ
稚内に10:20到着。昼飯にここがうまいと女房が調べた稚内駅の弁当屋で蟹飯弁当を買い、ネットで予約していたマツダのレンタカー屋で1.5リッター級の車を借り、娘の運転でノシャップ岬に向かう。5年前に比べ、土産物屋が立派になった。
ノシャップ岬
ここから、海岸線を道道106号線で下る。この一帯は、利尻礼文サロベツ国立公園の一角であり、後で出てくる目障りな風力発電の風車もなく、快調に飛ばす。天気は雲が出てきたがまあまあで、横道にそれて、サロベツ原生花園に行って見るが、前回と同じく、花の端境期でわずかにあやめなどが見られる程度。やはり原生花園は6月が花の季節なのだろう。
花のないサロベツ原野
この道は、対向車も少なく、皆、100kmくらいで飛ばしている。おかげで立ち寄る予定の幌延(ポロ・ヌブ=広い原野)ビジターセンターを通り過ごし、天塩町(テシ=やなーー手塩川に岩がやなのように並んでいることからつけられた)に入って道の駅「てしお」も通り過ごしてしまう。
手塩からはオロロン街道(国道232号線)で、ここから先も留萌(ルル・モ・ペ=潮の静かな川、またはルルペ・モイ=山手の湾)まで延々と道が続く。
途中、見るべきものも少なく、あるのは立派な道の駅。
道の駅「てしお」――「富士見」――「ほっとはぼろ」――「風ふわっととままえ」――「おびら鰊番屋」と続き、留萌に至る。(「富士見」と「おびら鰊番屋」で休憩。)
道の駅「富士見」(富士と言っても利尻富士) 道の駅「おびら鰊番屋」の番屋
手塩から先は、国立公園の規制もなく、風力発電の風車が沢山並んでいる。地震、雷、台風に弱く、周波数変動が大きい風力発電よりは、原子力発電を一基増やした方がよっぽど良いと思うのだが。
サロベツ付近の道 苫前辺りの道(風車だらけの道――耐用年数???)
「ほっとはぼろ」辺りから雨が振り出したが留萌川を渡って黄金岬まで行って見る。この辺も昔は、鰊や木材で栄えたらしい。
黄金岬
留萌から建設中の無料の高速に乗ったが面白くないので、下りて道道98号に入るが、旭川近くでは雨が激しくなり、国道237号から道道213号で天人峡に向かう辺りでは大雨となった。
しかし、天人峡への道は、前回建設中であった忠別ダムも完成し、道は良くなっていた。
やっと、天人峡に着き、今日の宿の天人閣の駐車場に入ろうとすると、番頭らしき男が出てきた。何事ならんと思いきや、飲料水の浄化装置を不具合のまま使っていたのが発覚し、保健所に今日から営業停止を食らったという。(発覚したとは言わなかったが、事実だろう)
傍のホテルしきしまに頼んであるのでそちらにお願いしますと言う。夜も6時近くなっており、否も応もない。
こっちは、川の水をそのまま飲んだ位で中毒などにはならないのに、メロンなどお詫びにくれたが、折角の古い宿に泊まれなくて残念。
代わりのホテルは小さいが、新しい。温泉設備もまあまあ。そこの支配人が、あんなことがあると天人峡全体に風評被害が出ると愚痴を言っていた。
(この日 330km)
(7/24火)旭岳―美瑛―旭川―帰宅
今朝は全員早起き。温泉に入る前に、羽衣の滝を見に行こうと言うことになった。滝は、緑に映え、前回の霧がかかったときとはまた違う風情である。宿の裏の柱状列石も素晴しい。
羽衣の滝(左:今回、右:03年 木がすこし変わった?)
天人峡の柱状列石
8時半前に出発。忠別ダムに立ち寄る。多目的ダムと言うが発電などしていない。
中別ダム(ダム湖より旭岳を望む) (ダム放水路)
旭岳では、9:00のロープウエイに乗り、姿見の池をめぐる約2kmのコースをのんびりと歩く。山頂には雲がかかっているが、美瑛方向がはっきり見え、色々な高山植物の花が咲き、お花畑が素晴しかった。
ロープウエイから忠別湖、旭川方面を望む
姿見の池への道から旭岳を見る
お花畑と池 姿見の池から見た旭岳
11時過ぎに、山を降りて、ビジターセンターにより、さてどうしようかと言うことになったが、ともかく、北美瑛の駅まで下り、富良野方向に進む。
途中、ぜるぶの丘の観光花園により昼食。以前よりも整備されているようである。富良野がラベンダーだとすると、こちらは、ゆりなど、色々な花があり、すぐ裏がケンとメリーの木があるパッチワークの丘など観光ルートである。
ぜるぶの丘から見る旭岳
パッチワークの丘、セブンスターの丘などぐるぐると廻って、すこし裏の452号で旭川方向に戻ったが、まだ時間があるので、337号を再び富良野方向に戻り、かんのファームまで行く。ここは、前回来た時とほとんど変わっていない。
かんのファーム
帰りに車を返すのに給油したが、450km近く乗って15litterとはえらく燃費が良い。空港に4時前に着き、17:00出発。大甕着:22:07
ルート上のアルバムと、旭岳のお花畑、花のアルバムを作りました。また、ぜるぶの丘やかんのファームの写真は以前に紹介した「花と畑と」のアルバムを見てください。
旅行ルート
URL http://www.imagegateway.net/a?i=4mKgaYV3r4
旭岳
URL http://www.imagegateway.net/a?i=3kuDgwyCLq
花と畑と
URL http://www.imagegateway.net/a?i=20JDZLxnTo
北海道旅行の終りに当たって
北海道には、神社仏閣と言ったものはありません。代わりに、開拓やアイヌの歴史を展示する民俗資料館や縄文以来の遺跡が数多くあります。
6月のお花畑、冬の温泉など行って見たいところはまだまだ多く、ぜひとも再訪してみたいものです。縄文以来の東北から北海道の歴史を勉強し、実現したいと思っています。