北海道の旅(その6)

               富良野、旭川から一気に道南へ

(7/29 火) 新得―富良野―望岳台―美瑛―再び富良野

 この日、快晴。朝風呂に入り7時に食事。7:30出発。朝食が早いのは有難い。

音更ICオトブケ毛髪が生ずるーー柳がたくさん生えていた?川筋が沢山あった?などの説がある)から熊か鹿しか通らないといわれる道央自動車道十勝清水ICに行く。

8:30頃、蕎麦で有名な新得シリ・エトク山の出鼻)に着く。蕎麦会館なるものがあり立ち寄ったがまだ開いていない。辺り一面の蕎麦畑。よく見ると畝ごとに名札が立っている。個人と契約して収穫した蕎麦を送るのだろう。

           

            新得の蕎麦畑(小生の子供の頃の蕎麦と違い、巨大)

ここから山道を、狩勝カリカチ=鉄道敷設時に、石狩と十勝を合わせて作られた)峠PAを通って、道の駅「南ふらの」に出る。ラベンダー関係の土産などが増えてきた。

     

           狩勝峠からの眺望(新日本八景の一つとか)

 

ここを過ぎ樹海峠東山やなぎから根室本線に沿って富良野フラーヌイ=くさい臭いのする所)である。

この辺は、テレビドラマ「北の国から」の舞台で、それを観光資源にしているが省略。中富良野の町営ラベンダー園に行く。サルビアなど色々な花を取り混ぜたお花畑をリフトで登れるようになっており、天気もよく町を見る眺望も素晴しい。すぐ隣が、観光ラベンダー園の草分けの富田ファームであるが、混んでいて駐車できず、明日、来ることとして上富良野に向かう。

 

                      中富良野町営ラベンダー園

 ここにも日の出公園ラベンダー園があるが、同じようなものなので見るのはやめて近くのスーパーで昼飯を仕入れ、牧草地帯を通り抜け、十勝岳登山口に向かう。

ここに、凌雲閣というホテルがあり、ここの温泉に入る。ここの露天風呂は混浴であったものを仕切ったものだが、立ち上がれば簡単に見える高さである。昼前で殆ど独占状態。

露天風呂の写真を撮ろうと、もう一度入って、女房が女風呂側から男風呂がわの写真を撮った。ここの食堂はやっていないが休憩室もあり、昼飯を買っていったのは正解である。

 

                   


     凌雲閣






                                                                凌雲閣露天風呂から

飯を食って外で写真を撮っていると、少し登山道に行った所が良いですよと教えたくれた。なるほど、上富良野岳、三段山、十勝岳、美瑛岳などが良く見える。

           

                        十勝岳登山口

 写真を撮り、吹上温泉を経て、望岳台に向かう。この一帯は溶岩流の跡で、正面の十勝岳が所々から白煙を上げ、周辺の山々も良く見える。

避難小屋まで行ってきたと言う元気な5歳児の幼稚園生の一団、山を二つ縦断してきたという親父など色々な人がいる。

 

   




   望岳台から








             

                          望岳台から

ここから、少し下ると、白樺街道という白樺林を通る快適な道で途中の白金インフォメーションセンター美瑛町ビエイペツ=脂ぎった川)の観光名所を教えてもらった。この道は、さらに10km位続き、遊歩道なども整理されている。

                    

                      白金インフォメーションセンター

富良野線を渡り、237号線を少し行くとぜるぶ(=風、る=香る、ぶ=遊ぶ)の丘に着く。その後ろにケンとメリーの木があり、丘の上の駐車場は観光バスも来てにぎわっている。刈入れ時の麦の黄色と、ジャガイモなどの緑がなだらかな丘の上に模様を作っており、ドイツやポーランドの畑地と似たような感じで、この一帯をパッチワークの丘とよんでいる。

駐車場の横で女子高生が丁度収穫期のさくらんぼを売っていたので、1パック買ってみる。

畑の中に立っている木にはもっともらしい名前をつけて宣伝している。曰く「親子の木」「セブンスターの木」果ては「名も無い木」などなど。適当にぐるぐると回り、北西の丘展望公園などを経て、237号に出て富良野方面に向かう。

  

        ぜるぶの丘の近く                        ケンとメリーの木

  

               親子の木                   西北の丘展望公園の展望台から

途中、かんのファームが道沿いにあり、黄色い花畑があったので寄って見た。これは、からしの花である。この辺り、ひまわりも見かけたが、少し早い。ここで埼玉来たという子供連れの奥さんに写真を撮ってもらった。

 

      かんのファーム(ラベンダーとからし)           かんのファーム

美瑛と富良野の間に深山峠PAがあるはずだが通り過ぎてしまい、富良野では宿への道を間違えたりして富良野ワイン、北の国から資料館など時間が無くなった。

ホテルはハイランド富良野。第三セクターで温泉だが昭和60年ごろの建物で設備的には古い。温泉はまあまあ。

(この日 266km)

 

(/30 水) 美瑛―天人峡―旭岳―旭川空港―男山酒造―登別

 今日は、旭川空港から女房が帰る日であるが、昨日、かなりのところを前倒しで見たので、天人峡など予定外の所に行こうと、ホテルを6時過ぎに早立ちする。

しかし、昨日とは打って変わり、雨が降っている。

富田ファームでは、ぬれた花に風情があると言いたい所だが、いささか雨が強い。ラベンダーの栽培などが外国の香料に押され、停滞した時期に、観光という活路を見出したというだけあり、設備なども整っている。続いて、フラワーランド上ふらのに行く。ここは、温室などもあるが、商業設備のイメージが強い。後で調べたらこの辺で唯一、入場料を取る所とか。

             

                  富田ファーム(雨で全体は見れなかった)

 237号に出て、昨日探しそこなった深山峠PAを探す。峠の展望台に登ったが、雨と霧で十勝の山並は見えず。目の前にトリックアート館なる建物があり、景観を駄目にすると同時に場所を分からなくしている。この博物館?は、観光目的に早い時期に作られたという。

                

                     深山峠(後ろはトリックアート館)

ここから少し脇道に入り、美瑛町の田舎道を走る。ぐるぐる廻って、クリスマスツリーの木などを見て、新栄の丘展望公園に行って見た。まだ、8時だが観光バスなども来た。

相変わらず、雨だが、小降りになってきた。

  

       クリスマスツリーの木             新栄の丘(天気がよければ素晴しいだろうに)

 少し休み、天人峡を目指す。天人峡に近付くと、柱状列石の山肌が多い。この少し奥には、羽衣の滝がある。目の前に270mの落差の滝が見え、上部は霧でけむり、水墨画を見る風情である。

天人峡や羽衣の滝などは大町桂月が命名したもので、李白の「飛流直下三千尺、疑是銀河落九天」を引用した碑が建てられている

韓国人の親子が来ていて写真を撮ってもらう。この奥に敷島の滝というのがあるが、山道で行くのは困難ということで断念した。

帰りに、駐車した天人閣で露天風呂に入る。ここは明治時代からの旅館で、昭和の初めまでは、露天風呂は吊橋を渡った対岸にあったという。今は、旅館の設備の一部となっているが、谷川を隔ててみる木々や天女が去る時の見返りの岩などが見えて中々良い。この天女伝説というのも後から作られたものという。珍しく、白人が入っていた。

 

   羽衣の滝 

              見返りの岩

       

 天人峡から戻り、旭岳に向かう。雨は小雨となったが霧がかかり、時折、旭岳の山頂が顔を出す。ロープウエイ乗り場に着くと、頂上は風速18mでロープウエイは運転見合わせだという。

しばらく待ったが運転されそうもないので、ここで昼食をとり帰ることとする。外は霧が立ちこめ、山頂も見えなくなった。地下のビジターセンターもあまり大きなものではなく、帰路に着いた。

途中、建設中の忠別ダムサイトに行って見る。忠別とは。チュウ・ベツ波立つ・川とかチュウプ・ペツ旭日の川というアイヌ語が語源で、旭川もここから来ている。

            

                    建設中の忠別ダム

旭川に入り、開拓時代の直線道路を空港に走る。一直線で10km以上。さらに先まで続いているから20km以上はあるのだろう。飛行機は3:55発だが、まだ2時前。空港の写真などとって、女房と別れる。

さてまだ早いのでどうするかと観光案内など見ると、男山酒造の展示館があるというのでここに行った。水もよく、米も取れるので酒造りに適しており、江戸時代、灘にあった男山酒造の名義を引き継いだらしい。古い酒造りの道具など見て、土産の酒を買って送る。

             

                     男山酒造

旭山鷹栖ICから登別東ICまで約225kmを一気に南下する。高速に乗ったのが15:20、途中、砂川SAでトイレ休憩をして下りたのが17:10.一部対向車線もあるが、まあまあの道であった。

 登別温泉では、滝本インに泊まる。ここはバブルの頃、北海道電力の仕事で泊まった滝本館が買収してビジネスマンや外人向けに経営するビジネスホテル風の宿である。

浴衣などは、共用で、滝本館の温泉にもそれで入れる。ここの温泉は、すぐ後ろの地獄谷から引いたもので、様々な泉質があるので有名。

バブルの頃は、団体で賑わっていたが、今は、韓国人、台湾人の観光客が多い。温泉を出るとマッサージ器のセールスマンが居て、試して見なさいというので座ってしばし、雑談。

ここは、特に外国の観光客が多いんですよなどと言いながら隣に座った韓国人の親父の椅子を面倒くさそうに操作していた。

 宿に帰ると、朝が早いのなら朝食付きなのでサンドイッチなどをご準備しますと親切である。

(この日 418km)

 

北海道の花

 北海道の旅は、自然に触れる旅と言ってよいでしょう。そして、小生も含め、殆どの人は気候のよい春から夏に旅行しています。

このような旅の印象は、天気によって大きく左右されます。今回の(その6)に書いた地域は、後で再度、行くことになりました。行けなかった旭岳の姿見の池周辺にも行くことができました。

これらは、別途、紹介します。

 美しい自然といえば、花であり、北海道の花は、3つのカテゴリーに分かれます。

1.  原生花園や湿原の花

2.  高山植物の花

3.  人工のお花畑や、畑作物の花

1.  については、時期が遅く素晴しい景色を見ることが出来ませんでした。6月中旬から下旬にもう一度行って見たいと思います。

2.  については、07年に行って、利尻、礼文、旭岳で見ることが出来ましたが、礼文島ではやはり気候に恵まれませんでした。

3.  については、7月中旬殻下旬が最もよく、色々な所で見ることが出来ましたが、やはり、もっと天気に恵まれればと思うことがしばしばです。

 今回は、3の人工のお花畑や畑作物の花ついて2回の旅行時の写真のアルバムを作ってみました。
記念写真的要素が多く、爺婆が出てくるのはご勘弁を!!

 下記のURLをクリックしてスライドショーなどで拡大して見てください。

         http://www.imagegateway.net/a?i=20JDZLxnTo

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