06年12月12日さかな対抗旨い皮No.1決定戦! 冬の大漁祭(なぎら健壱の反省点付き)
ゲスト:堀部圭亮(進行)、なぎら健壱、瀬尾幸子(調理)、六角精児
以前魚の皮を食う企画があったが、今回はその第2弾。冬の旬の魚(の皮)を食い尽くす。

今回は、なぎらが前回の反省点を携えてきた。まず、魚の情報が少なすぎるということ。そこで、今回食べる魚の出走表(瀬尾の情報・寸評付き)を持参したが、情報が少ないとタモリに突っ込まれた。もう一点は、焼いて食べるだけでは展開が少ないということ。そこで、骨(アラ)のスープも作って味わうことになった。さらに、強い画がないと中嶋ちゃんが意見。一カメラマンが意見することにタモリは御機嫌斜めだが、一応強い画を目指すことになった模様。

何はともあれ決定戦開始。瀬尾が調理している間、手持ち無沙汰な男子連中はビールに手を出す。ジョッキの数が足りないのだが、六角はこれで構わないと何の抵抗もなく計量カップで呑み始めた。なぜか酒が呑めないキャラで行こうとしていたタモリも冷凍された中ジョッキを見て結局呑み始める。さて最初の魚は鱈。脂が乗っているようで、好評。骨スープは淡白で物足りない様子。

今回は勝ち抜き戦ではないのですぐ次へ。また、時間の都合もあってここからは2種類ずつ。しかもその場で試食、スープも回し飲みするガサツぶり。第2弾の魚は金目鯛と鰈。皮は鰈がやけに好評。スープはともに好評も、金目のほうがややコクがない様子。続いて魴鮄と鯉。魴鮄は脂の具合も良く相当期待されたが、ヤスリのようにざらついている模様で不評。逆に鯉は予想より旨かったようだ。スープとしては、魴鮄のほうがしっかり出ていた様子。

次は鰤。皮もスープも大味で、とくにスープには臭みがいくらか出ていた模様。ずっと「貧乏人は身を食う」などと強がっていた一同はそろそろ我慢が利かなくなってきた様子で、なぎらがとうとう身に手を出してしまう。「なんだこれ」と言いながら顔を顰めていたが、その実かなり旨かったようだ。最後が鰆と針魚。鰆は皮もスープも(身も)大好評。針魚は皮だけ取るのが難しいようで、結局身と一緒に食っていた。皮についてはとくになかったが、スープは独特の味でそこそこ好評。

以上を踏まえて優勝魚の決定。皮もスープも好評だった鰈と鰆に絞られたが、意外性を評価して鰈に決まった。最後になぎらから、魚や旬の野菜を鍋に入れ、庶民がどんなものを食っているのか笑わないかと提案が。結局、身を食いたかったのだ。


前回「あまり食いたいと思わない」と感想を書いていたようだが、今回も「うん、旨い」などと淡々と言われている割にはあまり食いたいと思わなかった。新たな趣向である骨スープも、見た目から旨そうなのはそんなになく、「強い画がない」というのはもっともかもしれないけれど、あまり食いたいと思えないならいっそ強い画を排除してしまってもよさそうに感じた。ちょこちょこ出るようになってきた瀬尾はここ最近の料理関係者一番手の地位を獲得したか。ちっこくて豪快で、感じがいいのがいいと思う。対して六角はヌボーとした感じの人でとらえどころがない。様子見。C

空耳アワーの結果

安斎、ホヤの唄でみんなのうたに出演中。

ミュージシャン曲名賞品
ユッスー・ンドゥールシネバル手ぬぐい
ブラインド・ガーディアンジャーニー・スルー・ザ・ダーク手ぬぐい
スティーヴィー・ニックストゥー・ファー・フロム・テキサスTシャツ

 

06年12月5日第二回 大学鉄道研究会対抗 「電チラ」選手権 日本全国大会
ゲスト:勝田和宏(司会)、板尾創路、江川達也、各大学鉄道研究会、ダーリンハニー
上々の評判を得てから早一年、電チラ選手権が帰ってきた。しかも今回は全国大会に規模を拡大しての開催で、全国の5大学から精鋭たちが集まってきた。板尾あたりはゲストとして来ているのに電チラの魅力には懐疑的なようだが、ともあれスタート。

今回も出場者は自分の属性をニックネームにして登場。一組目は早稲田大、駅寝と名鉄。駅寝は2年連続出場ということで服装についてのツッコミが入っていた。作品は群馬県吾妻郡(樽沢トンネル付近、JR吾妻線)。二組目は筑波大。新快速と近鉄(2年連続出場)が紹介。女子部員が定着せずに悩んでいるようだ。作品は東京都荒川区(西日暮里駅そば、京成線とJR宇都宮線)。180度回っての撮影が新しく、板尾もなかなか感心した様子。

筑波大を終えたところでダーリンハニーが乱入、電チラを持参してきた。電チラ持参ということで、ニックネームもガイコツ(小田急9000形)というのを用意していた。持参した電チラは2本で、東京都北区(尾久駅付近、ゆとりの扉の向こうから北斗星とはやて)と神奈川県川崎市(平間駅そば、スーパービュー踊り子)。特に前者は奇跡のようなショットで、鉄研からも驚嘆の声があがった。ついでにネタも披露。吉川の電車好きを最大限に活かしたネタで、江川や板尾はさっぱりわからず、タモリと鉄研側にはバカ受けという絵図が展開された。

選手権に戻って三組目は慶應大。Nゲージ(2年連続出場)とТЭ109(ロシアの鉄道が好き)が千葉県夷隅郡(大多喜駅近く、いすみ鉄道)の電チラを紹介。牧歌的な風景で一同和んだ。Nゲージが父親と撮りに行った映像らしく、「鉄道が好きな家庭は(家庭)崩壊がない」とタモリもいたく感心。続いて法政大。乗り鉄と車販が出てきたが、車販は単にバイトを表しているだけのようで、実際は撮り鉄に属する模様。作品は東京都品川区(八ツ山橋上、京浜東北線)だが、タモリも見たことのある映像らしく反応はいまいち。最後は前回優勝の電気通信大。101系(西武101系が好き)と音鉄(電車の音が好き)がハイビジョンカメラで撮ったという栃木県日光市(会津西街道上、東武野岩鉄道)の電チラを紹介。パンしたバージョンも出てきたが、そちらはいまひとつの評価だった。

優勝は電気通信大。前人未到の二連覇達成だ。Nゲージと思しき模型が乗っかったトロフィーが授与された。ダーリンハニー吉川は納得がいかない様子だが、大学生でないから落選したようだ。復学すれば大丈夫とのことで、次回は復学して臨むつもりらしい。もっとも、次回があるかはわからないけど。


全国大会とあえて大見得を切っているのがいい。1年ぶりの開催で、この人は以前見たことがあるなあとか、こいつうざったいなあとか、そういうことを思うわけだが、何より今回はダーリンハニー(つうか吉川)が根こそぎ持っていった感がなくもない。タモリ電車クラブの会員証をちゃっかりぶら提げて、強烈な電チラ作品を見せてくれた。学生たちの反応を見ても、実質優勝ということになるのだろう。個人的にその他があまりぐっと来なかったのもあって、余計に印象が強まった。それにしても電車企画といえば、南田が出ない回は車掌姿の勝田とダーリンハニーになりつつある印象だが、電車クラブの他の芸人会員は出てこないのかな。B

空耳アワーの結果

安斎、東京ドームシティの「ザ・ハッピー!!祭」のインチキ神社でWAHAHAの若手と組んで露店をやるらしいが、それに使う土鈴のデザインを製作者に送ったら添削されて返ってきたらしい。

ミュージシャン曲名賞品
ザ・ローリング・ストーンズインフェミー手ぬぐい
セックス・ピストルズアナーキー・イン・ザ・UK手ぬぐい
エドゥ・ロボマルタとロマン手ぬぐい

 

06年11月28日潜入!LP工場 「アナログのぬくもり大切にし隊」が行く!!
ゲスト:松尾貴史(進行)、マーティ・フリードマン、近田春夫、手塚和巳(解説)、石丸仁(解説)
今回はタモリの持ち込み企画。タモリ主導で「アナログのぬくもり大切にし隊」が結成され、はるばる鶴見のアナログレコード工場までカッティングからプレスまでの工程(一貫した生産ラインを持つのはアジアではここが唯一)を見る。メンバーはアナログがいちばんと言うマーティ、昔(ビブラストーンの頃?)はカッティングに足を運んでいたという近田、そしてキッチュ。

まずはカッティングから。音源からカッティングコンソールに放り込んで音量・音質を調整、そこからカッティングマシーンへ送り込む、というのが基本的な流れ。アナログテープからコンソールに送出する場合はヘッドを二つ(ギャップは1秒程度)使い、先出しの音は幅・深さを制御するために使われ、後から出る音はドライブアンプに送られ、最適なRIAA特性に調整される。タモリは自らの企画だけあって前面で熱く語っていた。

ここで音質に関する質問のはがきが到着。アナログレコードとCDとでは本当に音が違うのか、「いっぽんでもニンジン」を題材に比べてみる。テレビではわかりづらいが、ぬくもりがある、高音域がわかりやすいというのが現場の声。この感想はあながち間違いでもないようで、CDでカットされる周波数も収録されていることが影響している模様。この聴き比べを発端に、CD音源をアナログ化しても違うのか、効果音CDを使って実験。ラッカー盤に機関車の音や教会の鐘、カッティングしてゆく。ギャラリーの感触はやはり違うようだ。

近田が今回PCを持参しており、その音源をアナログ化したいということでPC内の音源チェックをしていたのだが、この件は雑談に流れてマーティの「プチ妥協」で盛り上がってしまい、結局マーティの新作の音源をカッティングすることに。レコードは内側に行くほど音質が劣るとのことから、同じ曲を盤面の内外に刻む。外側に刻んだほうはCDよりはるかに良い出来のようで、マーティはがっくりだ。一方内側は歪みが大きくなっている模様。これをA面にして、B面は近田の提案でおしゃべりを入れることになった。メガデス時代の珍しいレコードや逆回転再生の話をしてカッティング。ラッカー盤が完成した。

ラッカー盤を持ってプレス工場へ。ラッカー盤からマスター盤、マザー盤をつくり、マザー盤からプレス用のスタンパー盤を作成。塩化ビニールの塊を上下からスタンパー盤で挟んでプレスすることでレコードができる。ただ、いざプレスという段になって、予算の都合上1枚しかプレスできないことが判明。じゃんけんの結果、マーティが持ち帰ることになった。もっとも、後日全員分プレスされたよう。


音質ネタになるとモノラル音声のこの番組ではどうしても伝わらない部分が大きくなるが、単純な興味としてはそれなりに面白く見られた。全員個人名義のアルバムを出したことがあるという人選も良く、安定したつくり。タモリはFM fanのダイナミックテストでも読んでいたのだろうか、音の加工にやたら詳しく、さすが持ち込み企画、というところを見せた。効果音の音素材そのものに興味を持つ近田も音楽制作の現場に長くいるだけあって、B面にゆかいなおしゃべりを入れる提案をするあたり、わかってるなあという感じ。マーティも今回はなぜか変な可笑しさを醸し出していた。キッチュは久々にいい企画に出てきた感があるが、せっかくアルバムを出しているのだから彼にももう少し突っ込んでほしかった。B

関連リンク:東洋化成


空耳アワーの結果

安斎、10年ほど前に東洋化成のカレンダーを作ったことがあるとのことで現物を持ってきた。

ミュージシャン曲名賞品
バックチェリーブロークングラス手ぬぐい
メガデス狂乱のシンフォニー手ぬぐい
リアン・ライムスブルーTシャツ

 

06年11月21日人と人とのつながりを考えよう 第一回 −体位−
ゲスト:浅草キッド(博士が進行)、鴻上尚史、山本規雄、タイツマン
寒くなって温かいものが欲しい季節。温かいものといえば食べ物と思いきや、この番組的にはふれあい、ぬくもりなんだそうだ。そうしたものが希薄になっているこの世の中、今回は人と人とのつながりについて考える。といっても精神的なものではなく、体位についてなんだけど。しかも考えると言いつつ、世界のさまざまな体位をクイズ形式で見ていくだけなんだけど。

問題は、異国での体位の呼び名が何を表しているのか、というもので、タモリ・鴻上・玉袋が人形を使って予想する。出た問題は「宣教師の体位」(こたえは正常位)、「牝のグレーハウンド犬」(後背位)、「怠け者の体位」(側位)、「城壁のナポレオン」(後背立位)、「穴のあいたカゴ」(男性が寝ながら自分の腕力でカゴに乗った女性を上下させる)、「スワンダイヴ」(女性がノルマンディー風の婚礼箪笥の上に登り、喜びの叫びをあげてベッドの上の男性にダイヴ、ノーバウンドで合体)、「ベルトコンベア」(床にえんどう豆を敷き詰め、その上を手押し車スタイルで動く)、「箍」(男性が反り返って箍のように身体で輪を作り、女性が立ってつながる)。

序盤は問題がオーソドックスだったこともあって、鴻上が当たったりタモリが当たったりしていたが、アクロバティックになってくるとほとんど当たらず、実際にあったかどうかも疑わしいものばかりだった。「城壁のナポレオン」の体勢でアナルセックスになると「ナポレオンのモスクワ入城」(モスクワ入城が果たされなかったことになぞらえて、間違いだということを表現)になるという豆知識も紹介された。豆知識といえば、正常位、後背位、側位、シックスナインを表すフランス語も紹介された。

最後は山本が自分の訳書を地元の図書館に寄贈しているのだが「体位の文化史」と「オルガスムの歴史」だけは受け取ってもらえない、という綺麗な話で締め。


セックスの体位の話ではあるが、途中から荒唐無稽な体位ばかりになるせいか、妙にアカデミックな感じで良かった。「下ネタ文化人」と呼ばれ始めた鴻上はいまいち存在感はなかったが、玉袋は相変わらず突っ込みを入れづらいボケを連発。タモリも最近は彼に対してはまともなツッコミを入れず、無言で見るというツッコミが多くなっているような気がする。ニュースタンダードか。市川海老蔵っぽいと言われていた山本は過激発言が多くしかもなんだか挙動不審、「二度と呼べない」などと言われていたけど、逆に非常に番組向きのキャラクターではないかと思う。まあ二度目はないんだろうけど。類似企画でインスタントジョンソンが使い捨て気味にやらされていたタイツマンの正体は今回は明かされず。ADなんだろう。ビギンか、ビギンなのか。B

空耳アワーの結果

安斎、肋骨にヒビ。

ミュージシャン曲名賞品
ザ・ホワイト・ストライプスマイ・ドアベル手ぬぐい
ブラック・サバスパラノイド手ぬぐい
ユッスー・ンドゥールシネバル手ぬぐい

 

06年11月14日ニコロ・パガニーニ生誕224周年記念 バイオリン名効果音コンサート
ゲスト:竹山隆範、ふかわりょう、江口ともみ(進行)、早川元啓(演奏)
ことしはモーツァルト生誕250年なので地味に記念イベントなどが催されているわけだが、天才バイオリニスト・パガニーニも生誕224年と区切りの年。それを記念したコンサートが開かれるということで、幼少時にバイオリンを嗜んでいた竹山、父がバイオリンを弾くふかわとともに会場に入るタモリ。そこに現れた早川が早速1曲目「F1」を披露…といっても目の前をF1マシンが通り過ぎる音だけで呆気にとられる一同。早川はさまざまな効果音をバイオリンで表現する奏者だったのだ。今回は早川の奏でるさまざまな効果音を鑑賞する。

続いて演奏されたのは「F1 〜デッドヒート〜」。次々に目の前をマシンが走り去る音を表しているが、遠くを見やる仕草がいまいち不評。その次の最新作「コンビニ」では自動ドアが開く音を演奏。これは好評で、実際の場面を想定してメンバーによる小芝居も行われたが、こうした場をかき回すのが大好きなタモリによっていまひとつ成功できないまま終了。

ここで早川による効果音レッスンを開催。自前の竹山はよしとして、タモリとふかわはヤマハからバイオリンを借りる形となったのだが、タモリがいきなりギコギコ鳴らして暴走。ギャラリーを焦らせた。さてレッスンは持ち方だけ教えてさっさと本題へ。F1はG線の高音部を押さえるところから始め、押さえた指を糸巻きの方へ動かしながら弓もひく。何回かためし弾きして一応形になったのか、順番に演奏してデットヒートの模様を表現してみることになったが、早川→タモリ→竹山→ふかわという順番で、しっかりふかわでオチた。

コンサートは「暴走族」から再開。これもギャラリーの目が輝くくらいには好評で、再度小芝居を交えることになったが、やっぱりタモリが変な絡み方でふかわに「本番中ですよ」とたしなめられる始末。以下「踏切」「相撲」「救急車」と流れる。相撲では早川の大きなアクションに一同唖然。タモリはバイオリンに慣れたのか、ことあるごとに演奏したがってそのたびにふかわや竹山に突っ込まれていた。また、オクラになった効果音もあるようで、その中から「昼のサイレン」「ちり紙交換」が披露されたが、それらを聞いたタモリからなぜかセックスの表現の提案が。早川が即興でやってみてなかなかの好評だった。

最後は本来弦楽四重奏である「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」を早川一人で演奏。弓のヒゲを外して楽器を挟むとそれっぽい音になり、一同絶賛したが、中西俊博のパクりであることをあっさり告白してそのまま終了した。


いきなりふかわを見て「こっこ?」と言ったタモリ。業界有数の常識人と思われる竹山とふかわを向こうに回したとなれば恐いものはないのか、久しぶりに大人気なくやんちゃなところを存分に見せた。おかげで竹山とふかわは呆れながら突っ込むばかりだ。そんなタモリをうざったく思わないでもないが、たまにはいいかとも思う。早川に関してはその技能より彦摩呂ライクなルックスが気になって仕方なく。アイネクライネナハトムジークは感心したけど。自分ができるかといえばできるはずがないのだけど、なぜかあまり感動がなかった。C

空耳アワーの結果

安斎、虫歯の治療中。麻酔に非常にかかりやすいのだとか。

ミュージシャン曲名賞品
シャバ・ランクス肉体の斧手ぬぐい
シンデレラドント・ノウ・ホワット・ユー・ゴット手ぬぐい
アニマルズアラウンド・アンド・アラウンドTシャツ

 

06年11月7日アウトドア般若心経 読経上映会
ゲスト:みうらじゅん、渡辺祐(進行)、安斎肇、松下弓月(読経)
かねてからみうらじゅんが着手しており番組でも取り上げられたことのある「アウトドア般若心経」がついに完成、全278文字がコンプリートされた。今回はそれを見ながら収集エピソードなどを聞く。そもそものきっかけは、有馬温泉に行ったときの夢枕でのお告げだった(声は井上陽水風)らしい。そのために外に出ることを出家という、写経の写も写真の写であるなどと最初からみうらのペース。

読経は松下によるものだが、みうらが随時ストップをかけて思い出を語るという形で流れる。四文字目「訶」でさっそくストップがかかる。確かに街では見ない文字で、立川の蕎麦屋で発見したとのこと。その後もちゃんこダイニング「若」に関してお告げを受けた話、「異」を長崎で拾ってきた話、静岡で「亦」を取得した話、「滅」を別の宗派の看板から持ってきた話、「智」を上智大から取ってきた話、「恐」を取りに恐山に行き、「怖」はよみうりランドで取った話、「顚」を岐阜まで取りに行ったのにアテが外れ、帰ってきてふと見ると事務所の目の前にあった話、「藐」は長野の崖の名前であるのだが危険極まりなかったため池袋で発見した話、「呪」を兵庫で手に入れた話が出てきた。

他にも多数ある「無」の一文字を「白虎隊 駐車無料」という看板からとっていたり、「鼻」を大人のおもちゃ屋の屋号から引っ張ってきていたり、「亦」が方向だけ変えて二度出てきたりとギャラリーからの突っ込みも多く、しまいにはみうらの方から「心を無にして見てください」と要望が出る始末。

「耨」の取得はその難易度から全体のハイライト。近松門左衛門の戒名に使われているということで大阪まで行ったらしく、しかもその模様はロケVTRとして流れた。カメラ兼ディレクター?との二人旅。尼崎の近松公園へ写真を撮りに行く模様が淡々と放送された。関係者の厚意により卒塔婆を撮影して、あっという間に帰還というだけのVTR。この文字が出てくるあたりは難しい文字が多く、それでいてレインボーマンで使われている箇所であるだけに、みうらはレインボーマンを憎々しく思ったようだ。

そうこう言っているうちに般若心経も無事完読。意外と猥雑なところに仏教が息づいており、六本木のようなところには全くないという非常に綺麗な締めで終了した。


めでたく完成したアウトドア般若心経を鑑賞、でつまらないはずもなく。相変わらずの高値安定ぶりを見せつけることとなった。地味に時の人になった感のあるみうらだけど、やっぱこの人すごいわ。ちゃんとツボをつく発言を連発してくれる。安斎は「三せん運動」を「三ない運動」と言ってしまい、あのときの反省は何だったのだと思ってしまうが、目立ったのはそのときくらいで珍しくほとんど出番なし。勝手に観光協会つながりで呼ばれたのだろうと思うが、ちょっと意外ではあった。気になったのは、(さらっと流されたが)松下がいきなり鈴を叩くのをミスしていることなのだが。やり直さなくていいのかなあ。やり直すも何も、何回も読まされたのだろうからいいんだろうけど。保存版。A

空耳アワーの結果

やっぱりみんなで鑑賞。松下は小沢健二が好きらしく、安斎がみうらに小沢健二の歌詞を拾っていくことを提唱したら、みうら曰く「渋谷系には仏教は生きていない」とのこと。

ミュージシャン曲名賞品
ザ・ダークネスイングリッシュ・カントリー・ガーデン手ぬぐい
スペシャルズエンジョイ・ユアセルフ手ぬぐい
オフスプリングアウト・オン・パトロールTシャツ