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考えるヒントのお蔵  性と人権の棚  第7番
いま、オランダが面白い

考え方というかポリシーというか、「人権」という芯を一本通しつつ、世界をリードしている国。

もちろん、日本の事ではありません。風車とチューリップの国オランダ王国(Netherland)です。そして、今をときめく世界最先端の「人権の国」です。オランダ語でオランダを「ネーデルラント」と呼びますが、この他に「ホラント」という名も使われます。

大使館のホームページでは、どの国もお国自慢をしていますが、その多くはどちらかといえば経済や観光が中心です。その中で、オランダは福祉政策や環境政策に関するページをしっかり割いているのが特徴です。

長崎の出島にさかのぼる日本とオランダの長く深い関り。その中で、私たちが忘れてならないのは、オランダ人女性を旧日本軍が従軍慰安婦にしていたという事実です。

以下、オランダ大使館の国紹介の一部「マルチ文化」を転載します。全文は下記のオランダ大使館のHPでご覧ください。

かつて、「縦割り型の多極共存型社会」がオランダ社会構造の特徴とされていました。
これは、様々な思想・宗教(カトリック、プロテスタント、社会主義、自由主義など)が並行して存在・活動している社会で、今もなお、テレビ、ラジオ、出版、教育、各種営利団体に反映されています。
オランダでは多極共存型杜会構造のおかげで、異なった思想派間の紛争が生じた例が比較的少なく、それぞれの宗教・思想が他からほぼ独立した形で共存してきました。

歴史的に見て、祖先が移民でないというオランダ人は少数に過ぎません。現在、オランダの人口の5%余りが非オランダ国籍所有者です。
現行の移民受け入れ政策が消極的なのは、オランダが世界でも最も人口密度の高い国のひとつであることと関係しています。
同じ理由から、政府は数十年前に積極的な国外移住奨励政策をとっていましたが、1960年代と1970年代には労働力が不足したために、外国人労働者を多数受け入れました。
近年では、移民の受け入れは、オランダにとって有益である場合、条約によって受け入れが義務づけられている場合、あるいは人道的に重要な根拠がある場合に限られています。
また、居住が認められた外国人に対して、政府は積極的な融合政策をとっています。

憲法第1条
「オランダにある全ての者は、同等の場合に同等の待遇を受ける。宗教、思想、政治的信条、人権、性別、もしくはその他のいかなる理由による差別も認めない。」

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