考えるヒントのお蔵 明日の教育の棚 第7番 校長先生って何?
2000年度、学校教育法施行規則が「改正」されて、教職の免許を持たない「民間人」(これも変な言い方ですが)も校長になれるようになりました。
「次は自分が」と思っていた“ヒラメ教頭先生”には少なからずショックだったのでは。
また、職員会議を自由闊達な教育議論や意思統一の場ではなく、校長が主宰する「報告・了承」の場にすることが強硬に進められています。1999年「日の丸・君が代」の問題で自殺した世羅高校校長の事件が、その背景にあることは、誰もが想像するところ。
大阪府立高津高校に赴任した民間人校長は、「現役合格率を(昨春の)53%から60%に引き上げる」「京都、大阪、神戸大の合格者を(同)53人から80人に増やす」と一方的に数値目標を設定し、現場の教職員との亀裂を深めました。
そうこうしている内に、起こるべくしてまたしても悲劇が。2003年3月9日、広島県(これもまたしても)尾道市の小学校の民間人校長がうつ病の末学校の非常階段で首をつってなくなりました。
学校「管理者」「経営者」とは何か?もう一度考えてみませんか。
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