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考えるヒントのお蔵  人と自然の棚 第6番
「口蹄疫」って何?

2000年の冬から、新聞の国際欄や総合欄に週に一度は「口蹄疫」(こうていえき)にかかわる記事が載っています。家畜の病気らしいって事は何と無く分かるけど、この前まで盛んに話題になっていた狂牛病と関係あるのかないのか?

口蹄疫は牛や豚、ヤギなどひづめが偶数の偶蹄類がかかるウイルス性の急性伝染病です。感染すると高熱を出して多量のよだれを垂らし、口の中や蹄(ひづめ)、乳頭に水泡ができますが、すぐ死に至る病気ではありません。

 しかし、効果的な治療法はなく、肉質が落ち乳量が減るなど生産性が急落するので、商品価値がなくなり、生産農家はやむなく殺してしまうことになります。それに対し動物保護団体などから強い抗議が出ています。

さらには、牛の大量屠殺によって、皮不足が始まり衣料品の価格にも跳ね返りそう。

家畜間では、唾液などから広がって伝染力は強いのですが、人は感染動物の肉を食べたり乳を飲んでも感染しないといわれてきました。ところが、イギリスでは、人に感染したということで大騒動。研究者は、人同士では感染しないと言っているのですが、ヤコブ病とも関連する狂牛病のことを考えると心配はつきません。

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