雑記(日記?)
1月19日(土)
くもり? 晴?

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「"煌め逝くもの"fra-foa。好きなバンドが現れた。」

NHKポップジャム。
fra-foaというバンドが「煌め逝くもの」という曲を披露した。
歌う前の口上。「なんでうまくいかないんだろう? なんで? なんで?…… いっぱい、うまくいかないけれど、それでも、いつでも、自分を誇っていたい」そんなような、自分の内っかわにあって、それをどうにか表現してどうしても伝えたいような、切実な訴え。そして歌。
テレビのすぐ前にしゃがんで、画面上の女性ヴォーカルと対峙して。
はじめ、歌詞ばかり見ていた。
自分が全力で受け止めたい歌だと、歌う前の口上のときから感じ取った。
上手いかどうかなんていうレベルでの評価はまったく意味を持たない。自己の内面にうつった色彩を詩に写しとったどうしても叫ばなければならない言葉たち。歌となって世界に噴出す。きらきらと飛沫を煌かせながら。
とても気に入った。
歌詞だけじゃない。曲だけじゃない。ヴォーカルがそうやって歌いあげる、その有り様。ただ歌うんじゃない。歌になっている。どうしても歌でなければならない。思いが作品となって今まさに世界に生まれ出でようとしているそのとき、どうしてもそうあらねばならないという秘めた力の要請に従って、それは歌という姿に昇華して世界に姿を現したのだ。相手に受け取って貰う為に、空間中に全身全霊を以って吐き出さなければならない。そういう歌だった。
心の吐露。
己の心を、血のしたたるそれを胸から取り出して見せるということ。
歌詞 三上ちさ子
という、歌に入る前のテロップに自分が注目していたのが後で自覚された。三上ちさ子。きっと、この歌っている地味なヴォーカリスト。切実に歌を世界にばら撒くように空間に放ち貫き通すように歌うことのできる彼女。
確実に、好みだと言えた。
しかも、歌っているそのことが、その詩が、自分にとって、過去と現在の自分にとっても、切実なものであること。勇気と力を貰える。自分にとって、大切な、逃すことのできない歌だった。
CDだときっと、こうして歌っている様を見て聞いたこのライヴよりも歌の力は遠のいて聞こえてしまうだろう。
それでも、CDを買おうと思った。
新譜を欲しいと思うのは、どれくらいぶりだろう……。
調べてみたら、もう5枚目のシングルで、ジャケット写真は蜷川実花(!♪)。このシングルから、プロデューサーになんと根岸孝旨(Bass / ex. Sence of Wonder, Falcom関連, etc... / Cocco等のプロデュース・編曲)が参加しているとのこと。しかも編曲にもクレジットされている。……猛烈に熱くなってしまう自分を止めることができない。この感覚、久しぶりに感じてるのか、初めて経験しているのか。新鮮だ。
「楽曲に込められた切迫した思いを、よりバランスよく伝える手腕に注目を。(*)
大いに、猛烈に期待するものである。
好きなバンドが現れた。

(*)music club on line "http://www.so-net.ne.jp/mc/cd/01/1206/fra.html"から引用。
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