>> 幕間劇 / 早すぎた平穏
かくして、無事に荒野の都市から戻ってきた吸血鬼たちは、早速公子の元へと赴く。
「ノドの書物」その概要を伝える為に向かった先では、公子に明かな焦りが見えてきた。
聞けば、吸血鬼たちの留守中にケイティフの活動が盛んに……より「強く」なっていったという事。
そして、ケイティフが「仔」をなしたと噂されている事から、終末を予感したサバトたちも色めきだっているのだという。
果たしてその異変こそが「ゲヘナ」の到来の予兆なのか。
その大きな波のうねりのなかで、吸血鬼たちは一時の平穏を得ていた。
ヴィクター : ちょっと早めにこんばんは!
ST : こーんばんは! いらっしゃいませ、ずんだ餅でも食べながらお待ちください。
ヴィクター : ずんずんずんだもち♪
エルヴィン : (何故ずんだ……?)
ST : よし、それでは問題なければ始めますが、いかがでしょう?
エルヴィン : 大丈夫ですぞー。
フィオナ : OKです。
【幕間劇 : 彼の日常】
ST : さて、まず前提として今回は「幕間回」です。
前回のラストで皆さんがやろうとしていたこと、及び、ジョナサンが加わった日常をすこし。
時間があれば事件も始まるでしょうが、基本はそのつもり。
まず、システム処理から。せっかくブラッドプールが10になっていたりしますが、また全員5に戻してください。
基本、特段の事情のないかぎり、1話ごとにリセットすることにします。
フィオナ : BP6→5
エルヴィン : BP 10→5 ポーン。
ヴィクター : 5より減っていても5にする感じですかね?
ST : あ、そうですそうです。リセット。
ヴィクター : はーい。ヴィクター4⇒5
ST : ……それから、時はまたしばし。
フィオナは青年、ジョナサンを従僕として己がそばに置き、また彼女の日常に戻る。
エルヴィンはまた小さな城へと戻り、囲われた寝室で猫と戯れる。
ヴィクターは、昼と夜のはざまにあるような、彼の日々へ。
さて、前回のラストでそれぞれ、したいことがあったものと思います。
RPシーンの必要ないことは宣言頂ければ処理します。シーンの必要なことは、シーンを設けます。
まず、ヴィクターさん。
ヴィクター : ヴィクターは特にしたいことはないので大丈夫です。だらりと日々を送るのみです。
ST : じゃあそうだなあ。ヴィクターさんは夜勤のお仕事は続けているんでしたっけ?
ヴィクター : そうですね、生活にはお仕事が必要なので、お仕事は続けております。
ST : では、前回の件でしばらく仕事に穴を開けていただろうヴィクターさん、仕事先にはなんて言っていたかな?
ヴィクター : 「ちょっと野暮用でな……もう終わったから大丈夫だ」 と話しています。特に理由は細かいところまで説明しません。
フィオナ : 誰だろう?
ST : 「……ヴィクターさん。大丈夫だったんですか」 ボブだ。
ヴィクター : 久々だな……ボブゥ……。
フィオナ : 本当に久しぶりですね。
エルヴィン : ぼくらの心にはいつもいるんだけど、登場は滅多にないボブだね。
ST : そうなのよ。心にはいつもいるけど登場してなかったなって。
ヴィクター : 心にボブを……。
エルヴィン : ヴィクターさんは、職場ではボブと顔をあわせてるけど、家ではパトリックを飼ってるの……かな?
ヴィクター : そうだね、家ではパディを狩ってるよ……じゃない、飼って……。
フィオナ : 狩って……?(意味深)
ヴィクター : 「よう、ボブ。大丈夫だぜぇ」 カッカッカと笑いながらボブの頭をぐしゃぐしゃ撫でて話しまする。
ST : 「わわわ」 布巾をまいた頭がぐしゃぐしゃだ。
「何もなかったなら……、いいん、ですけど。最近ちょくちょく休んでるようなんで、何かに巻き込まれたんじゃないかと気になって」
ヴィクター : 「んだぁ、オレがそう簡単にやられると思ってるのか~こいつゥ!」(ぐりぐり)
ST : 「うわっ、うわわわ、痛で、痛てててて! ……やめてくださいよ、さっきぶつけたんだから……」
フィオナ : ボブは怪我をしているようですね?
エルヴィン : ボブどうした……人間は脆いからな……? (突然の吸血鬼目線)
ヴィクター : 「おいおい、前方不注意か? オレの心配より自分の心配しろよ」 とよしよしなでマス。よ~しよしよし
ST : 大型犬と大型犬がじゃれあっているようだ。かりそめの日常── 一度は離別を決意したそれが、またあなたのもとにある。
夜の帳はゆらめき始めている。その予感を残しながら。
ヴィクター : 「ところで、オレがいない間になんかあったか? 別に何もなければいいんだが」
ST : 「ん、ああいや、何でもないんです。ちょっとこう、うん……」 言葉を濁した。珍しいかもしれない。
ヴィクター : 「ほほぉ……さてはなにかあるな。隠し事は良くないぜ、ボブゥ~」
ST : 「うう、ヴィクターさんにはかなわないなあ。実は、現場が誰かに荒らされたみたいで」
「その片づけをしてたら、いきなり崩れてきたんですよ」
「あんまり大っぴらにするなって言われてたんですけど」 もごもご。
ヴィクター : 「へえ……現場までご苦労なこって……なにか手掛かりはねえのか?」
ST : 「食い物やら盗られてたんで、物盗りじゃないかって。一応警察には届けてんですけど、あんまりしっかり当たってくれてないんですよ」
エルヴィン : TRPG名物の「むのうけいさつ」だ!
ST : ドーナツ食うという大事な仕事がありますよ。
フィオナ : シナリオによっては、彼らがまじめに動いてくれないということ自体がヒントになっていたり……。
エルヴィン : ドーナツをコーヒーで流し込め!
ヴィクター : 「そりゃ、災難だな……ま、警察なんていつの時代も当てになんねえよ」 と思いつつも犯人は気になりますね……なんか捕まえたりできないものでしょうか?
ST : 「もっと大事なことがあるなんてこぼしてましたけどねー、うちも大事にしてほしいですよ」 ぶつくさ。
ヴィクター : 「そうだな……ま、何かあったらオレに言えよ。おまえ1人ぐらいなら護ってやれるぜぇ」
ST : 「ありがとうございます。 ……俺だって守れるって言いたいんですけどね」 ぽそり。
「ヴィクターさんも、なんかあったら言ってくださいよ。俺達、味方ですから」
ヴィクター : 「お前がオレを護るなんて100年はええよ……」 わしわしと頭をなでながら 「でも、ありがとな」 とちょっと照れたように言います。味方がいるのは心強い。
ST : さて、こんなところで、次はエルヴィンくん。
エルヴィン : はーい!
【幕間劇 : 少年は電子ネコの夢を見るか】
ST : やりたいことは調べものだったかな?
きみの小さな城にして檻、囲われたその場所で、きみはいつものように好きなことをできる。
かたわらには赤い眼の猫。
エルヴィン : えーと、まず、スマホを買い換えて……血ちゃんねる、じゃなく 「インターネットでの血族の反応」 を見たいかな、と思ってました。
あと、リアニさんにアポイントメントをとっておけたら、とっておこうかな? と。
ST : では、まずインターネットの方からいこうかな。リアニへのアポイントメントは、相手が相手なので少々時間がかかるでしょうからね。
エルヴィン : 「ベッケンバウアー、ヤシン、みんなー、ごはんだよー」 とネコを集めつつパソコンを立ち上げネットサーフィン!(死語?) ネコに餌をあげておかないとみんなパソコンに集まってきちゃうんだぁ……。
ST : では、猫たちが餌にあつまっている間に、猫キーボードワイパーに邪魔されることなく調べものができる。
そうだなあ。知性+コンピューターまたは礼儀作法で難易度7を。両方やってもいいよ。それぞれ情報がことなります。
エルヴィン : 最近のケイティフの動きについてとか、ケイティフが「子」をなしたとか、その「子」の特徴とかないかなーっと、探してみます。
(子、っていうといかにも小さくて可愛い子供を思い浮かべるけど……ぼくよりお爺ちゃんとかの可能性もあるんだよね……) と思いつつ、判定いきまうす。
6b10=>7 知性4+こんぴゅった2、難易度7で……。 (ころころ) DiceBot : (6B10>=7) → 6,2,6,6,2,7
→ 成功数1
ギリギリ成功。 次は礼儀作法いきますね。
ST : どうぞ。
フィオナ : 危なかった……。
ヴィクター : ギリギリだけど成功には変わりなし。
エルヴィン : 7b10=>7 知性4と礼儀作法3、難易度7~。 (ころころ) DiceBot : (7B10>=7) → 4,3,3,5,9,8,8
→ 成功数3 こっちは結構成功!
今日は1が出ない! エルヴィンはすごいかもしれない!
ST : 囲われているエルヴィンくんらしいね。
エルヴィン : へんに礼法に強い! 何故ならそれで魅惑をして(あとは聞かせられないよ!)
ST : では、コンピューターのほうから。ざらっとインターネット…… 血族版おーぷん5ちゃんねるみたいなものも含めて検索した中から探してみると、主に出てくるのは 「トレンド」 と 「うわさばなし」 みたいなものだ。
エルヴィン : わりと巡回しているスレと、まとめサイトをざっくり見ます。 よくある話が多いな~なんて思いながら。
「あ、この不死者の教団ってやつ……フィオナさんのかな……」 とかいいつつ。
ST : 口さがない若輩らのうわさばなし。ケイティフアンチと擁護派のしょうもない言い争いに火がついている理由は、ケイティフの急激な増加が理由らしい。彼らの数自体も増えているのだ。
フィオナ : ファンブルしてたら、おかしな安価スレとか見つけて、見入ってしまってたのだろうか?
エルヴィン : 多分、ファンブルしたら安価スレをたてたりする!
ヴィクター : ファンブルスレ。
フィオナ : 自分でたてていくのか。
エルヴィン : 【(どっちに)安価で吸血鬼の恋路を応援する(するの?)】 立ったら書く。的な。
ST : ある版図ではケイティフと氏族ありの数が逆転したらしい。ある版図では──ある力あるケイティフを旗印として、ケイティフが反乱を起こしたらしい。
エルヴィン : 「この板にもケイティフが増えてるのかもねぇ……うん、でもここはケイティフでも自由に議論できるところだから、むしろケイティフみたいな……サロンに入れない吸血鬼の方が多いかも」 とひとりごち。 氏族の数が逆転したとか、ケイティフの反乱は……眉唾かなぁ……と思いつつ、一応地名をチェックしておきますね。
ST : 真偽のさだからしくない噂話だ。ある版図では、狂暴化したケイティフが白昼の街におどりで、賤民血族とわず殺してまわった挙句に焦げて死んだとか。
ケイティフの「仔」に関する情報はない。ただひとつ…… ケイティフがらみの事件を噂するそんな板の中に、気になるコメが見つかった。
エルヴィン : (うーん、そこまでの暴動だったら公子さまはもっと焦っているだろうし、これは眉唾……ながら、ここまでの「恐怖感」や「焦燥感」を抱いている血族がいる、というのは間違いなさそうだなぁ) カタカタ、ターン!
ST : 「****/**/** そういえば俺んとこでも、へんなケイティフを追えって指令が下ってる。女の二人組なんだけど、そいつをサバトに確保されたらゲームオーバーなんだって。その割に理由は秘密だし、くさくね?」
その話はもっとキャッチーな噂話のあいだに流れていったが、あなたはそれが気になるだろう。
エルヴィン : (へんなケイティフ、女の二人組か……一応コメントいれておくか)「えーと 『まじかkwsk』 ……っと」(かたかたターン)
……まぁ、詳しく入るかわからないけど。一応。
ST : 少し流れてしまっているからか、それに対する返答はすぐにつかないようだね。
続いて、礼儀作法。
礼儀作法で調べられるのは、もっと<エリュシオン>に近いところにいる血族たちの挙動だ。最もそれも、少々世代を上るくらいで、「口さがないうわさばなし」に違いはないのだけど。
彼らは<ケイティフの「仔」>が存在する、という情報を掴んでいる。
そして、それが世界に起きつつある異変の鍵になっていると考えている。
エルヴィン : (ほーん、こっちの情報はもっと……しがらみがすごそうだな……というか……案外インターネットをつかえる人いるんだな、エリュシオンに近い所にいる人も) とか思いつつ。
ST : 部下につかわせている枠もいそうだよね。
エルヴィン : 部下経由でこっちから情報を、みたいな感じですかね。
(これを見ると、ケイティフの子=ゲヘナの鍵、とにらんでいて、この奪還によりゲヘナがおこる……その先の勝敗じゃないけど、そういうものが決まると考えている……と見てよさそうかな)
ST : その<鍵>を確保したとき何が起き、何が変わるのかは、まだ誰も掴めていない。掴めていないくせに、なぜか「鍵」だと認識し、確保しようと躍起になっている。そんな不自然さがある。
そして、これは噂話だが。「<仔>を生んだケイティフは、<父>を持たない」そんな噂が、妙な確信をともなって流れている。
<父>なし子なのだ。あなたはヴィクターさんを思い出すやもしれないが、そうではない。<父>が存在しない。
エルヴィン : (明らかに、過剰反応というか……「ケイティフが子をなすのが稀」としても、あまりにこう、熱狂しすぎている所があるよな……)
(だが、父をもたないケイティフなら……なるほど、聖書じゃないが……原罪をもたない子の、子……あたかも救世主の再来、のイメージが……この熱狂を加速させているのかな)
と、分析しつつ……。
『そういえば、以前、ケイティフの女二人組を確保しろって命令受けた……漏れは別件で街離れたけど、あれから進展あったのかな?』 的なコメントを入れておきます。
ST : 返答はないね。相手されないまま少し流れてしまったから、その間に板を離れたのかもしれない。分かることはここまでだ。
さて、次に、リアニ。
エルヴィン : (返答はなくてもいいけど、まぁ気付いたら何かあるかもしれないからたまにスレは覗くかな) とおもいつつ、「女性、二人組、父のないケイティフ……うーん」 ちょっと考えて……。
「リアニさんのお土産通販でかおう!」 すぐ忘れました。(?)
ST : あなたは一度だけリアニへのアポイントを取ることができる。一人で訪れてもよいし、フィオナさんたちを連れていってもよい。
エルヴィン : リアニさんに会いたいですん? >all
フィオナ : わかったこと。
①親を持たないケイティフが仔をなしたといううわさがある。
②ケイティフがらみのうわさが階層を問わず血族社会に広がっている。
③謎のケイティフ二人組を追う命令が出ているらしい
エルヴィン : そうですねぇ、しかも、自分たちが街から離れたくらいの話題っぽいです。
フィオナ : ここ数日の間に広がり始めたっぽい雰囲気ですね。
ST : リアニに会うには、注意点がある。あまり高頻度に会うことはできない。
大きな事件を起こしたサバトの血族であったもの、断罪されるはずのもののもとに足しげく通うことは、公子への疑いをまねくのだ。
宮廷雀は口さがない。このタイミングで会いにいってもよいし、後にしてもいいだろう。
フィオナ : エルヴィンさんが会いに行くならば、声をかけてもらえれば同行します。
エルヴィン : (今、リアニさんに聞きたい事があるとすれば…… 彼は確実に 「ノドの書」 に何が書いてあるかわかってた、わかってたからこそ、あの『器』を使ったのは間違いない……)
(そして、リアニさんの捕縛がサバトを加速させた、と公子さまも言ってた……リアニさんがサバトで吹聴していた事を、サバトが事実だとみとめた……って事か)
(……だが、リアニさんはたぶん「ケイティフの子」には関与してない……気がする。あの人は、ぼくを鍵にするはずだった……)
フィオナ : 今会いに行ったほうがよさそうですね。同行します。
エルヴィン : うーん、聞きたい事は……何かありますかね。
フィオナ : まず、どこまで彼に話していいものか。ノドの書の内容とか話しておかないと質問するにも注意がいると思いますが、あれって機密扱いでしょうし。
会う前に公子に連絡し、彼にこれらのことを言ってしまっていいものか許可を取ったほうがいいかもしれません。
エルヴィン : うーん、いくのは後にしますよ~。皆さんの情報がもそっと集まってからかな……、まだ子の関与とか、自分たちがそれに関わっていいのかとかありますし。
フィオナ : 了解です。
エルヴィン : とりあえず、リアニさんの所に出かけるのは、この情報を共有してからにしますね。
リアニさんは……同行すると、目をつけられるからできれば巻き込みたくない気持ちがある……ので、後々会いに行きたいと思います。
(好きそうな本を……差し入れしよう) とか考えつつ。
ST : フィオナさんたちとのその情報の共有は自由にしてよい。するなら共有宣言してね。
エルヴィン : 「一応、ネットでのウワサ話は今こんな感じ~盛り上がってたのは、数日前だけどね~」 ってノリで、情報共有しますね。
・どこかの派閥で「女のケイティフ二人組を捕まえろ」という指令を受けていた、「ケイティフの父と子」かも?
・仔をなしたケイティフは、「父」がいないケイティフだという噂? 聖書で馬小屋生まれの救世主みたい?
・ケイティフの仔、あるいはその二人が、異変の鍵と認識してる?
こんな感じで共有しまする。
情報足りないって思ったらMailをくれればたしていきますんで!
ST : 問題なく共有できる。
エルヴィン : 「送信!」 ポーーーン!
ST : さて、ではリアニに会いにいくのは後にするなら、エルヴィンくんは以上でいいかな?
エルヴィン : こちらはOKです!
【幕間劇 : 絵道具とホワイト企業】
ST : では最後、フィオナさん。
夜の世界は案外開かれている。人は日が落ちてもなお歩き、眠らない。血族ならばなおのこと。
教団を動かせるあなたならなおのこと、青年に絵道具をひとそろい買ってやることなど造作もない。
さて、買ってやるのでいいのかな?
フィオナ : もちろん買います。青年を呼び出し、必要ならば店に出かけて現物を見ながら選ばせます。
ST : 絵道具を渡された青年は、照れながらも絵道具を抱きしめて喜ぶだろう。喜びすぎてあなたに飛びついてしまい、慌てて飛びのく。
「ああ、その、これは違うんだ。最近、感情が制御できなくて……」 もぞもぞ。
フィオナ : 「ああ。気にすることはない。喜ばれないよりはよほど喜ばしいことだ」
ST : 「……ありがとう」 ちょっと上目遣いなのは無意識だろう。
フィオナ : (人間になつかれるというのは実に良い気分だ。この者の忠誠にふさわしい血族であらねばな……)
人間の感覚で言えば、大きな動物にじゃれつかれているのに近い感じです
ST : 想像するとかわいいな……ちなみに液タブも買ってあげるのかな?
フィオナ : YES
「さて、あとはえきたぶか……。と言っても、私もそれがどういうものなのかわからんのだがな」
ST : 液タブのほうは店に連れてこられると、人工的な光に眼をちかちかさせて、青年もわけがわからない様子だ。大音量で流れるテーマソングにびっくりしている。
エルヴィン : 行こうよ楽しい光りのせかいっ♪ ハートのスイッチオンにして~♪ (店内BGM)
ヴィクター : ソ●マップ……。
フィオナ : よくわからないので、店員さんに聞きます。 「もし。えきたぶはどこに置いてあるのだろうか?」
ST : ちょっとまって〇フマップのBGMが脳内をぐるぐるしはじめた。
エルヴィン : まさかソフマ○プのBGMを覚えている人がこんなにいるとは……!
ヴィクター : ソ●マップとダ●コクドラッグは中毒性がある。
ST : 問われると調子のいい店員がいて、あなたたちの手をひっぱってコーナーに連れていくよ。
そして知らない様子とみるや説明をはじめ、パソコンとつながなくても単独で使えるというやつをすすめられる。
フィオナ : 「なるほど。できれば初心者でも使いやすいもの、こういった機器の操作に不慣れな人間でもとっつきやすいものを教えてもらえると助かるのだが」
ST : 「分かりました! どのような用途をお考えですか?」
フィオナ : 店員の説明を興味深げに聞きながら、大まかな要望を示します。
エルヴィン : ちょっと、「えきたぶの操作を教えるためにきたエルヴィン」とか「ヴィクターさんの家にパソコンをセットアップした時のエルヴィン」のSS書きたいなーと思っているんだなぁ。
ヴィクターさんに 「何にもしてないのに壊れた!」 って言ってほしい。
ヴィクター : 「なにもしないのにこわれるんだよなあ。ふしぎだよなあ」
エルヴィン : 行ってみたら、本当に物理的にキーボードがバキバキに折れてて 「本当に何もしてないのに壊れてる……!」 ってなるやつ。
フィオナ : 「実は私たちはこの機器自体のことをよくわかっていなくてね。一応、でじたるで絵を描くことが主な用途になりそうなのだが、とりあえずは操作に慣れるために使いやすいものが欲しいな」
ST : 調子のいい店員は絵を描くときのタッチが紙に近く、その上動作についても簡単モードをそなえているというものを選んでくれる。
青年が絵道具を持っているのに気づいて、青年の手をとって描き方を案内しはじめるよ。
フィオナ : その様子を眺めながら 「なるほど。こういう道具だったのか……」 と感心しています。
ST : 青年はびっくりしながらも、そこに絵が描けることに驚いている。
驚きながら、すらすらと画面の中にあなた…… フィオナさんの写実的な絵を描き出す。
呑み込みが早いようだ。
フィオナ : 「ほう……。これはなかなかのものだ」
液タブと青年の腕に両方をほめつつ、これを買うことを決定します
「決めた。これを買うぞ。ジョナサン、まずはこのえきたぶで操作に慣れるといい」
ST : 「わ、分かった。 ……恩に着る。必ず、あんたの役に立ってみせる」
フィオナ : 「まあ、あまり気負うな。とりあえずは自分の描きたいものを描きたいだけ描くといい」
ST : こく、と頷く。気負わぬほうがいいと言われたときに、少し肩の力が抜けたようにも思えるだろう。
フィオナ : 「ほかに何か欲しいものはあるか?」 と聞きます。
ST : 「いや、ない。 ……十分だ」 はにかんだように、かすかに、笑う。
フィオナ : 「そうか。満足してくれたようで何よりだ。また機会があれば、ここに買い物に来るとしよう」
ST : それから青年はそのふたつの絵道具を手に、彼の世界を、彼の見る世界を描きだすだろう。
それは創造を忘れた血族たるあなたにとって慰めになろうし、役立ちになろうし、それ以上のものになるかもしれない。
フィオナ : では、買い物を終えて教団本部に戻ります。
ST : 教団本部でやることはありますか? なければシーンを閉じますが。
フィオナ : はい。描写は必要ないですがいくつかやっておくことがあります。
ST : では、宣言を。それを処理してシーンを終了します。
フィオナ : まず版図の各血族の指導者に面会のアポイントを取ります。
彼らと会ってジョナサンの紹介を行いつつ、もし可能ならば、ここ数日の情勢について情報を共有するのが目的です。
ついで、教団と教団配下の会社の幹部に以下の内容を通達。
「なにか奇妙な出来事などが起こった、もしくはすでに起こっている場合、すぐに報告すること。下の者からそういった情報がきているならば、速やかに伝えよ。また、以後しばらく幹部には人気のない場所に行くことや、一人で行動することを禁ずる。戸締りは厳重に行い不審者に注意せよ。会社の社員は一切の残業を禁止し、速やかに帰宅させること」
そのうえで情報屋にも連絡を取り、治安が悪化しているため行動には細心の注意を払うこと、何か異常があったならば、こちらに教えてほしい、ただし、自分から積極的に調査するのは当面は避け、流れてくる噂に耳を傾けるのにとどめるように、といった内容を伝えます。
以上です。
ST : 緊急体制や! 会社の!
エルヴィン : ホワイト企業! ホワイト企業!
ヴィクター : ホワイト企業!
フィオナ : 非常時につき、それなりの対策を取る感じで。
ST : 残業禁止してとっとと帰れってのを本当にやらせてくれる会社はホワイトよね……ホワイト教団!
フィオナ : ですね。なかには台風のときも、出勤するよう命令が出るところもあるらしいですから。
ST : なるほど。つつがなく通達は行われるでしょう。
紹介と情報共有についても問題ありません。初めて血族の指導者に会った青年は緊張しているけれど、シェストのもとにいた経験からか、取り乱すようなことはない。
では、以上。
かくして幕間は終わる。事件の予感を残して。
次回、事件始まる!
エルヴィン : 休息、終る!
ヴィクター : 平穏な日々(?)は終了じゃ~。
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